『セシリア』のためのノート

タイトルの意味:音楽の守護聖人、聖セシリアから。タイトル以外でセシリアの単語は使用しない。

テーマ:単独としてはテーマを設定しない。『イブ』で説明し残した”エンパシー”と”生きる”ということに対する補足説明。

時代:不定。過去か未来か判らない。現代ではない。描写としてはかなり古い時代を感じさせるものにする。テクノロジー、武器は一切出さない。

場所:不定。砂漠か荒野に近い場所。人々がわずかな糧を得るためのわずかな緑に、しがみつく様に生きている場所。多少の農耕と放牧。

登場人物:
少年:11、2歳くらい。名前は未定。途中の会話で必要かもしれないが、文中は”少年”で通す。
母親:特に設定無し
兄弟:必要に応じて二,三人。少年が長男。
少女:8歳くらい。名前は必要があれば”ルチア”を使用。
一族の長:女性。50代くらいか。
父親:すでに死亡。

基本的なストーリー

 老人の回想の語りで始まる。ストーリーの中心は老人の回想。
 老人が10歳の少年だった頃。
 村に4年ぶりの市が立つ。そこで不思議な一族の少女と出会う。
 そして一族の能力(歌により人を治療する)を知る。
 1年後村に流行り病が発生する。
 少年の母親が病に倒れる。
 少年は母親を治療してもらう為、一族が住むという谷に赴く。

キーワード:時が満ちる。歌寄せ。

その他設定:ギリギリの生活環境(自然とのバランス)、多少宗教的色彩を出す。
 
設定データ小物(地域を特定させない バラバラにする)
亜麻、亜麻仁、亜麻糸(中央アジア)
キジルクーム(場所)(中東)
キャン(ロバ) (中東)
繋牧
牧畑
阿礼 環鈴 (日本)
魂鎮 魂振り(日本)
此岸と彼岸を繋ぐ糸
ジャミード (中東)
チックピー(エジプト豆)
チューニョ(乾燥芋)
トウモロコシ (南米)
ジャガイモ (南米)
AIRMIDの裔神(えだがみ) (ケルト)
エポナ(リガントーナ)偉大なる神々の女王にして母なる女神
フィリ―(フィルの複数形)
ゲッシュ(誓約)
ブリガンティア(ダヌ、アーニャ)
東なる鉄の森(人間界と巨人界の境)
ニダフィアル(暗い山)
サープリス(聖職者の衣)
腐れ(PDMS)

マグ・モル 広い野

ティル・ターンゲリ 約束の地

ティール・エル 他界

アラウカリア パラナマツ。種としては二億年前から存在する古代の松。松としては大型の細長い栗のような実をつける。実を茹でて食用にしたり、粉にしてスープやパンにも使われる。

ハガツッサ(hagzussa)(籬(竹で編んだ垣根)に乗るもの)古高ドイツ語
文明という病
人が死ぬと云うのは天の理
文明という病は、人を豊かにしたが弱くもした。人の均質化を促した。
自然との交わりを絶ち、文明という衣に包まれなければ生きられないほど弱くなり、やがて天との理も断つように自らの体も変えていった。

「雄風の神ウォーダンと雌風の神フレッガをまつろう、アイミッドの裔神(えだがみ)たる我等ハガツッサ(境界に乗る者)は、遥けき東方のニダフィアル(暗い山)を出で、鉄の森を抜け、剣の川を渡り、この白き山の地に辿り着いた。いつか・・・いつか時が満ち、ユル(祖霊)の丘にエグテールの竪琴の音流れ、金の鶏ときをつげ、治世者の宿命の時訪れるその日まで。我等この地にとどまりて、かの広い風の国を想う』
 

4. 虫の呪文 (病気の回復を願う呪文)

9世紀上部ドイツ, Tegernsee の手稿. 虫が多くの病気の原因と考えられていた.

Gang uz, Nesso, mit niun nessnchilinon, 虫よ, 出てこい, 9匹の子虫とともに
ギャング ウツ ネッソ ミット ニウン ネッシリオン
 

uz fonna marge on deo adra, vonna den adrun in daz fleisk, 髄から血管へ, 血管から肉へ,

ウツ フォンナ マルゲ オン デオ アドラ ヴォンナ デン アドラン イン ダッツ フレイス

fonna demu fleiske in das fel, fonna demo velle in diz tulli. 肉から皮膚へ, 皮膚からこの矢尻へ.

フォンナ デム フレイス イン ダス フェル フォンナ デモ ヴイレ イン ディッツ チューリ

Ter pater noster. 3度 Vaterunser (主の祈り).

ター ペーター ノスター