中華人民共和国/湖南省
湘西土家族苗族自治州
鳳凰古城(鳳凰県)
(2006.3.14〜3.16)
広西チワン族自治区の柳州市から枝柳線の夜行列車に揺られ吉首へ向かった。
柳州は桂林と同様に奇岩、奇峰に囲まれた景勝地である。
柳江のゆるやかな流れは街を囲みU字状に流れていた。
夜行列車は老朽化が進み寝台の電燈は点かなかったが
それでも高速道の整備によりバス移動が一般的になった現在では列車の旅は貴重となった。
湖南省吉首市は湘西土家族・苗族自治州にあり少数民族の土地である。
旅の目的地鳳凰古城は吉首より車で約2時間である。
北門城楼と沱江の流れ
鳳凰古城は漢民族の砦である。
北門城楼の下、沱江が流れ、ひとびとの渡しである跳石がならんでいる。
この渡しですれ違うのにはコツが必要である。
沱江の船頭
跳石の下流に船着場がある。
10人乗りほどの観光船が数台あり船頭が竿で船を進める。
船頭は歌も唄う。その姿形は日本でもお馴染である。
万名塔
沱江はゆるやかに流れる。
この流れはここの生活に欠くことが出来ない。
流れが生活のテンポを取っているように感じる。
洗物をする女の対岸に七重の塔が建つ。
沱江風情
軒に赤提灯を掲げている建物は宿屋であろうか?
洗濯する女たち、写真のモデルは苗族であろうか?
ひとびとのしぐさに観光客がたくさん訪れるのを待ちわびているふうにも見える。
水上の歌姫たち
観光船から拍手を少女達におくると船上で待っていた少女がかん高い声で民謡を歌い始める
静まり返った沱江に歌声が響き渡りゆるやかな流れに聞き惚れてしまう。
歌の最後にヤッポ―と少女から呼び返されるのも印象的で面白い。
思わず拍手喝さい。
極楽とはどのようなものか・・・まさにこの水上は極楽浄土を思わせる。
虹橋風雨楼
沱江に屋根付きニ階建てのアーチ橋が架かっている。
橋に楼を組み込むということはどのような意味があるのであろうか
中国ではこちらの地方独特の形ではないかと思われる。
虹橋を渡る
1階通路の入り口は中華風に三つ設けられている。高官は真中を通行したと思われる。
橋の中は薄暗いがみやげもの屋が並びにぎやかである。
古城城壁
沱江に沿って城壁が再建されている。
城壁は東門城楼まで続いていてその内側は観光店が軒を連ねていた。
東門城楼と街並
東門城楼を抜け石板の道は城外へと続いている。
骨董やみやげ物のほか食料品など生活品も店先に並べられている。
ここでもなんでも並べて売ってしまうという中華流のたくましさを感じる。
貝瓦の商店街
貝瓦の軒先を曲りくねってさらに石板道は続いている。
地元のひとびと観光客が交じり合いにぎやかである。
劉氏姜糖の店先
おみやげ品で有名な物は姜糖(生姜飴)である。
糖に生姜を練りこんだ飴であるようで
色の薄いものと濃いものがあり、濃いものは辛さが強い。
我がツアーのメンバーも劉氏姜糖の店先で品定めに忙しい。
一条街
古城で一番の繁華街が一条街である。
日本のうだつと同じ構造の屋根に興味がわく。
姜糖の店などみやげ物屋が建ち並びひときわにぎやかである。
街中に公衆トイレが見受けられないが、5角払えば一般の民家で用がたせる。
今回は2006年3月に広西壮族自治区と湖南省を9日間旅して来ました。
このレポートは旅の一部分、鳳凰古城をまとめたものです。
中国は行くところ行く所で新たなおもしろさが発見できます。
1913年7月民国総理となった熊希齢の故居が鳳凰にあります。
美人で品の良い第三婦人の写真が印象に残りました。
他の地方もまとまりしだい逐次アップしていきますのでご覧下さい。 再見!! 中華人民共和国へ戻る