ツキノワグマとの遭遇記録

 奥多摩山中で,ツキノワグマに遭遇した際の人とクマの挙動事例を掲載します。当HP情報コーナーに寄せられた情報です。目撃場所については,詳細部分は割愛してあります。

2005年

2005年-1

  1. 目撃日時: 2005年1月1日 15:00
  2. 気象条件: 晴れ・風無し
  3. 場所: 東京都奥多摩町の影信山東尾根
  4. クマとの距離: 10m
  5. 頭数: 1頭
  6. 大きさ: 120cm
  7. その時クマはなにをしていたか: 登山道を横切っていた。
  8. その時あなたはなにをしていたか: 歩いていた。
  9. クマはあなたに気付いたか: はい
  10. あなたはどのような行動をとりましたか: 心臓が止まりそうで動けなくなった。
  11. クマはどのような行動をとりましたか: そのまま去った。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: なし
  14. 性別: 男, 年齢:67歳
  15. 居住地: 東京都八王子市

2005年-2

  1. 目撃日時:2005年3月8日 10:00頃
  2. 気象条件: 晴れ
  3. 場所: 山梨県大月市の扇山周辺
  4. その他: クマの足跡の確認。
  5. 性別:男, 年齢:69
  6. 居住地: 東京都町田市
ツキノワグマの足跡が画面下方から上方に向かって進んでいます

2005年-3

  1. 目撃日時: 2005年4月16日 12:15頃
  2. 気象条件: 曇り 風無し
  3. 場所: 東京都奥多摩町の六つ石山周辺
  4. クマとの距離: 3,4m
  5. 頭数: 1頭
  6. 大きさ: 1m位
  7. その時クマはなにをしていたか: 岩場の途中で(たぶん)休息
  8. その時あなたは: 上部から岩場を巻いて下部に到達したところ
  9. クマはあなたに気付いたか: はい
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: 熊から離れる方向にに数メートル走って木の幹を回り込んでから振り返った。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: 向きを変え岩場をよじ登った。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: いいえ
  14. その他気付いたことなど: 少し前から熊の気配は感じていた、見通しの良い尾根なのでいきなり遭遇するのは予想していなかった。
  15. 性別: 男, 年齢:55才
  16. 居住地: 東京都杉並区

2005年-4

  1. 目撃日時: 2005年5月15日 11:00頃
  2. 気象条件: 曇り 風無し
  3. 場所: 東京都奥多摩町の日陰名栗周辺
  4. クマとの距離: 20から30m
  5. 頭数: 1頭
  6. 大きさ: 80cm位
  7. その時クマはなにをしていたか: 斜面を駆け下りて行った。
  8. その時あなたは: クマの糞,爪あとがいくつもあったので笛を吹きながら尾根上を登っていた。
  9. クマはあなたに気が付いたか: 分からない
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: 何もせずクマを見送って,そのまま尾根を辿った。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: 駆け去った。
  12. 人数: 2人
  13. クマ避け対策など: 笛を吹きながら歩いていた。
  14. その他気付いたことなど: いわゆる獣臭いにおいは無かったが,沢山のクマの糞、爪あと、鹿の糞は辺りには至るところにあった。
  15. 性別: 女,年齢: 57才
  16. 居住地: 東京都町田市

2005年-5

  1. 目撃日時: 2005年6月12日 11:00頃
  2. 気象条件: 曇り
  3. 場所: 埼玉県大滝村 酉谷山周辺
  4. クマとの距離: 10m位
  5. 頭数: 1頭
  6. 大きさ: 80cm
  7. その時クマはなにをしていたか: 広葉樹林の藪から姿を現した。
  8. その時あなたは: 休憩中。たばこをふかしながら何気なく下方を見ていたら,近くの藪が揺れたので凝視していたら熊の姿が現われた。
  9. クマはあなたに気付いたか: 不明
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: クマの姿をみとめてから,とっさに高周波の音を出すことを思いつき,手元にあった金属製のマグカップをストックで連打し大きな音を立てた。
  11. クマはどのような行動をとりましたか: しばらく(10秒くらいか)私をみつめていましたが,マグカップの音が効いたのか。くるりと尻をこちらに向けて藪に入って消えました。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: クマ避けというわけではありませんが,常にマグカップをザックに下げ,それがときどきガランガランと鳴っています。しかしこのときは休憩中なので,音はまったく出ていません。鈴は持っていません。ラジオは常備していますがザックに入れてあり,鳴らすことはありません。クマと遭遇するなんて思ってもみなかったからです。
  14. その他気付いたことなど: 登山道の途中で,緑色の糞をみつけました。クマの糞はこれまで見たことはありませんが,例えれば仙台名物の「ずんだもち」のような形状で話に聞くクマの糞に違いないと思いました。これでこの山にはクマが多いのだということを認識したからかどうか,遭遇した瞬間は緊張はしましたが,恐怖感はまったくありませんでした。ただし遭遇以降は,かろうじて頂上は踏みましたが,山にいる間中不安で不安でしかたがなく,ストックで木や岩を叩いたり、「ヤッホー」などと大声を出したりしながら転がるように下山しました。なおクマの大きさについては、始めて見るので他との比較ができず,これが大きいのか小さいのか認識できませんでしたが,直感として「意外に小さいやつだな」と思いました。
  15. 性別: 男, 年齢: 59才
  16. 居住地: 埼玉県志木市

2005年-6

  1. 目撃日時: 2005年11月3日 13:00頃
  2. 気象条件: 曇り 風無し
  3. 場所: 東京都奥多摩町の水根沢周辺
  4. クマとの距離: 10m
  5. 頭数: 1頭
  6. 大きさ: 100cm
  7. その時クマはなにをしていたか: 不明
  8. その時あなたは: 登山道を下降中。
  9. クマはあなたに気が付いたか: はい
  10. あなたはどのような行動を取りましたか: 道の右上で「ガサッ」と音がしたの見るとクマということがすぐにわかった。
  11. クマはどのような行動を取りましたか: 私に気づき,斜面をこちらの方に駈け下ってきた(襲ってきた)ので私は自分の進行方向に数メートル逃げた。クマは下った勢いでそのまま斜面を降り(道を横切り)反対側の斜面のヤブに消えた。
  12. 人数: 1人
  13. クマ避け対策など: 事後,ラジオをつけて歩いた。
  14. その他気が付いたことなど: 30年以上,山を歩いていますがクマと遭遇したのは初めてです。非常に怖い思いをしましたが,無事で幸運でした。出会い頭でクマのほうも逃げる余裕が無く,襲ってきたのだと解釈しています。艶のある黒い毛並みに野生の素晴らしさを感じました。
  15. 性別: 男, 年齢: 57才
  16. 居住地: 埼玉県入間市

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