イベント情報

 奥多摩の野生動物に関する観察会・講座・企画展・特別展などの情報をお知らせします.


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特別企画「クマってどんな動物?〜人とクマの関係を探る」

主催:東京都多摩動物公園・日本クマネットワーク・(財)東京動物園協会

            記
1. お話「親子で考える,クマの暮らしとヒトの暮らし」
 (1) 日時:2003年2月9日(日)13時00分〜15時00分
 (2) 場所:動物ホール・アニマルラボほか
 (3) 内容:クマの専門家の方たちが,以下のような内容でお話します。
  ・ 「ヒグマのトラ次郎の話」講師:青井俊樹(岩手大学)
  ・ 「知床でのヒグマ管理の取り組み」講師:中西将尚(知床自然センター)
  ・ 「軽井沢でのツキノワグマ管理の取り組み」講師:田中純平(星野リゾート・ピッキオ)
  ・ 「奥多摩町での野生動物管理の取り組み」 講師:天沼晋志(奥多摩町役場)
 (4) 定員:250名(小学生以上)
 (5) 応募方法:往復はがき,FAXまたはE-mailで参加者全員の氏名・年齢,代表者の住所・電話番号(FAX,E-mailでお申込みの方は,それぞれFAX番号,パソコンのE-mailアドレスも)を記入し,下記までお送りください。なお,応募多数の場合は抽選となりますが,当落にかかわらずお知らせします。
 【宛先】:〒191-0042 日野市程久保7−1−1 多摩動物公園「クマの暮らしとヒトの暮らし」係
 【FAX】:042-593-4351
 【E-mail】:tama-zoo@po.gws.ne.jp
 締切:2003年2月5日(水)必着

2. クマ・ワークショップ
(1) 日時 2003年2月9日(日) 10時00分〜15時00分
(2) 場所 ウォッチングセンター(動物ホール・アニマルラボ)ほか
(3) 内容 クマの専門家の方たちが,クマについて分かりやすく解説します。

「調べてみよう!クマの食べ物」    長縄今日子+クマゼミ有志
参加方法 先着順 40名
開催場所 アジア園モウコノウマ上広場
開催時間 13:00-14:00
内容   ツキノワグマの糞を洗い,その糞内容物を観察し,クマの食性を紹介する。

「冬眠のひみつ」           佐藤喜和+浦幌ヒグマ調査会
参加方法 自由参加
開催場所 アジア園モウコノウマ上広場
開催時間 12:00-13:00
内容   ヒグマの実物大冬眠穴を使って,寸劇などを交えてクマの冬眠について紹介する。

「東中国クマのトランクキット」    東中国クマ集会 望月義勝
参加方法 先着順 小学生およびその家族 60名
開催場所 ウォッチングセンター 動物ホール
開催時間 11:00-12:30
内容   クマ学習キットを使用したクマの学習会。

「クマはなぜ町に出てきたの?」    ピッキオ 小山克
参加方法 自由参加(時間中,自由閲覧)担当者による説明あり。
開催場所 ウォッチングセンター エントランス
開催時間 10:00-16:00
内容   軽井沢のクマの現状,ごみとの関わりなどをパネルや実物を展示して分かりやすく説明する。

「山でクマに会わない方法そっと教えます」 アウトバック 藤村正樹
参加方法 自由参加
開催場所 @アジア園シフゾウ広場
      Aウォッチングセンター 動物ホール
開催時間 @10:30,11:30の2回 
      A15:00
内容   サブタイトル:クマによる人身事故防除対策。
      クマ撃退スプレー(トレーニング用カプサイシンを含まないもの)の噴射デモンストレーションあり。
6)「つくってみよう クマの足形・歯形」 山崎晃司ほか
参加方法 先着順 小学生およびその家族 10組
開催場所 ウォッチングセンター パネル展示室
開催時間 13:30-15:00
内容   奥多摩で駆除されたツキノワグマの実物標本から型どりした足形,歯形を使って,実際に石膏型を製作する。

※参加方法にある,自由参加は開催時間に開催場所に集まっていただき,集まった人数で開催するということです。定員のあるワークショップは開催時間の最初に参加者を募って定員に達すれば募集終了としますが,まわりで見ることはできるように配慮します。
 参加方法は当日,看板などで来園者には分かるように広報します。

3. クマのスタンプラリー
(1) 日時 2003年2月9日(日) 9時30分〜15時00分
(2) 受付 ウオッチングセンター前 情報テント
(3) 内容 ヒグマ,ツキノワグマなどのスタンプを集めて回ります。
(4) 定員 先着500名

4. キーパーズトーク「マレーグマの話」
(1) 日時 2003年2月9日(日) 11時30分〜12時00分
(2) 場所 マレーグマ舎前
(3) 内容 マレーグマについて,飼育担当者がお話をします。


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「困っています・もいで下さい!」

2. 主 催 : 奥多摩町・奥多摩ツキノワグマ研究グループ

3. 協 力 : 日本ツキノワグマ研究所関東支部

4. 日 時: 2002年11月17日(日) 10:00〜15:30

5. 実施場所 : 東京都奥多摩町 峰谷の三沢集落

6. 目 的: 山間部の集落周辺に植栽された果樹(カキ,ユズ,クリなど)は,食糧として利用される機会が減少し,熟した後も樹上で放置される例が多くなっています。その原因として,地域住民の高齢化による労力不足や,食物嗜好の変化などがあげられます。しかし取り残された果実は野生動物を誘引し,地域住民との間で無用な軋轢を生じさせる原因となっています。特に奥多摩町峰谷では,秋に放置されたカキがツキノワグマを誘引し,事故発生の危険性を増大させています。
 今回のイベントでは,取り残されてクマを誘引するカキを,地元在住者の指導のもと,実際に参加者にもいでもらい,さらに干し柿に加工する体験活動を行います。加工したカキは,干しあがった後に,有償で参加者に送られます。また併せて,峰谷での暮らしやクマの生活の話なども行い,今回のカキもぎが持つ意味について,参加者に考えてもらうきっかけを提供します。さらに半恒久的なクマよけ対策の方法として,カキの幹へのトタン巻きの実演も実施します。

7. 当日のプログラム(予定ですので多少の変更があります)
@ 三沢集合 10:00
A 開会 10:00
B カキもぎ 10:05〜12:00
C 昼食(弁当)+地域やクマの話 12:00〜13:00
D トタン巻き実演 13:00〜13:40
E 干し柿作り 13:40〜15:30
F 閉会 15:30
G 三沢解散 15:30
※ 雨天決行。ただし雨天時は,プログラムの一部変更があります。

8. 募集人数 :30名

9. 参加対象 :一般・親子

10. 参加費: 850円/大人,550円/子ども (行事保険料含む)
 皮むきして紐にくくりつけたカキは,干し上げた後に参加者に宅急便着払いで発送されます。発送の予定は2002年12月で,干し柿の量は,1グループあたり1連(約20個)となります。

11. 応募方法:  奥多摩町役場観光産業課まで往復ハガキで。
 〒198-0212 東京都西多摩郡奥多摩町氷川215-6
 TEL 0428-83-2112
 応募者多数の場合は抽選となります。
  申込み締め切り10月25日(必着),抽選10月30日

12. 内容などについての問い合わせ先
奥多摩町役場観光産業課(TEL 0428-83-2112)あるいは奥多摩ツキノワグマ研究グループまで

13. 参加者持ち物
 ヘタ切り用ナイフ(切り出しなど),皮むき器,軍手,弁当(昼食用)。お持ちの型は,地下足袋,剪定バサミ,ヘルメット,高枝切りバサミ。汚れても良い服装(カキの渋は落ちない)でお越し下さい。


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学術交流国際シンポジウム開催のお知らせ

コリアの自然史は今
―野生生物に関する自然史研究の現状と課題―

 更新世には,朝鮮半島と九州の間,現在の対馬海峡付近はたびたび陸地化をしました。このことが,朝鮮半島と日本の野生生物に共通種が多いことの由縁です。このようにかつて日本と陸続きであった朝鮮半島ですが,韓国,北朝鮮,日本の関係者が,朝鮮半島における自然史情報を共有することは,各国間の交流に関する障壁もあり,ひじょうに困難な状況にあったといえます。このことは,本来自由な学術的交流を基盤として進歩をはかるべき自然史科学の発展に,大きなブレーキとなってきました。しかし,2002年のワールドカップ韓日共催の事例に見るように,各国間の文化交流には,多くの発意に支えられた芽生えがあります。本シンポジウムでは,朝鮮半島での野生生物に関する自然史研究にフォーカスを絞り,研究者及び自然保護関係者などによる講演を基盤に情報交換を試みるものです。今回のシンポウジムにより,自然史情報の共有,自然史研究の問題点と今後の課題の整理についての第一歩が築かれることは,朝鮮半島の自然史に関しては無論,さらには日本の自然史科学の発展に対して,大きなプラスになることが期待できます。
 本シンポジウムは,茨城県自然博物館において,2002年3月16日から6月16日の会期で行われている企画展「コリアの自然史 ―大陸と日本を結ぶ生きものたち―」の関連行事として開催されます。

開催日時 2002年6月16日(日)9:30〜17:00
開催会場 茨城県自然博物館3F映像ホール
茨城県岩井市大崎700
定  員 300名
主  催 茨城県自然博物館
協  賛 関彰商事株式会社,エコーいばらき,博物館友の会
参加申込 電話あるいはe-mailによる事前申込み。
電話 0297-38-0927 / 2000
e-mail yamazaki@ nat.pref.ibaraki.jp

 なおシンポジウム終了後,会費制懇親会の開催を予定しております。参加ご希望の方は併せてお知らせ下さい。また宿泊(6月15日あるいは16日)を希望される方は,こちらで廉価な研修施設の手配が可能ですのでご連絡下さい。

当日の予定
 開会 9:30
 館長挨拶 9:30-9:40
 第T部 野生生物研究の現状 9:40-11:40
 (座長:鄭 鐘烈)
   昼食 11:40-12:30
 第U部 博物館での自然史研究への取り組み 12:30-13:30
 (座長:山ア晃司)
   休憩 13:30-13:40
 第V部 野生生物保全への取り組み 13:40-15:40
 (座長:韓 尚勲)
 休憩 15:40-15:50
 総合討論 自然史研究と保全に向けての協力体制の構築 15:50-17:00
 (座長:中川志郎)
 閉会 17:00

懇親会 キャッツ研修所 夢現 18:00〜

◎20演題を予定しております。
◎レシーバーによる同時通訳があります。
◎日本語・ハングル対訳形式の講演要旨集が配布されます。
◎韓国,北朝鮮側の講演予定者(順不同) ( )内は専門
梨花女子大學校自然史博物館長 栄 浚任 博士(珊瑚)
慶星大學校鳥類館長 禹 龍泰 教授(鳥類)
慶星大學校鳥類館研究員 李 宗南 博士(藻類)
野生動物聯合常任議長 韓 尚勲  博士(哺乳類)
国立中央科學館自然史研究室長 安 承樂  博士(昆虫)
国立公園管理公團研究員 蔡 煕英  博士(鳥類)
慶南大學校教授 韓 盛  博士(カワウソ)
国立環境研究院生物多様性センター長 李 仁圭  博士(海洋藻類)
東北亞植物研究所長 玄 鎭午  博士(植物)
(社)韓国自然史博物館協会會長 李 炳フン 博士(昆虫)
高麗大學校 金 貞圭  博士(ハチ)
東京朝鮮学園朝鮮大学校教教授 鄭 鐘烈 博士(鳥類)
東京朝鮮学園朝鮮大学校教育学部 韓 昌道 氏(鳥類)
◎日本側の講演予定者(順不同)
日本ツキノワグマ研究所所長 米田一彦 氏(ツキノワグマ)
高知県生態系保護協会研究員 中村滝男氏(環境保全)
日本野鳥の会宮古支部・作家 遠藤公男氏(鳥類・自然保護)
日本蛇族学術研究所 鳥羽通久氏(爬虫類)
東京農業大学農学部助教授 安藤元一氏(哺乳類・カワウソ)
東京大学大学院教授 樋口広芳氏(鳥類)
大阪市立大学大学院付属植物園助教授 田村 実氏(植物)

問い合わせ先
 茨城県自然博物館動物研究室 〒306-0622 茨城県岩井市大崎700
 シンポジウム担当 山ア晃司yamazaki@ nat.pref.ibaraki.jp
            湯本勝洋yumoto@ nat.pref.ibaraki.jp
電話:0297-38-0926(ダイヤルイン),0297-38-2000(代表)


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第8回『クマを語る集い in 仙台』のご案内 

        クマを語る集い実行委員会
        宮城県事務局   板垣 悟 
        岩手県事務局   藤村 正樹

 拝啓 今年は暑い夏が訪れておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて、第8回目を迎えました「クマを語る集い」を、今年は下記の要項で宮城県仙台市にて開催する運びとなりました。ご連絡が遅くなり誠に恐縮ですが、今年は今までにない新しい発表もございますので、お誘い合わせの上、ぜひご参加下さいますように謹んでお願い申し上げます。

                   記

名称:クマを語る集いIN仙台
主催:クマを語る集い実行委員会
   宮城ツキノワグマ研究会
   岩手県ツキノワグマ研究会
期日:平成12年8月26日(土)、27日(日)
開催地:宮城県仙台市
会場:(財)宮城県婦人会館
    宮城県仙台市青葉区錦町1-1-20
参加費:当日 500円
    宿泊参加の場合 10,000円(1泊2食付き)

【クマを語る集い 主旨】
 日本の大地には、約1億2千万の人々と共に、貴重な大型哺乳類のツキノワグマ(本州と四国)とヒグマ(北海道)が暮らしています。戦後日本が経済において先進国となった裏では、人間優先の開発が全国で押し進められてきました。環境問題に国民の高い関心が集まり、経済的活力も既に鈍化の傾向にあるにもかかわらず、自然林の伐採、リゾート開発、道路整備等の各種開発行為は止むことがありません。
 昔話や寓話、童謡、伝承などに、古くから日本人にも馴染みの深い動物として親しまれてきたツキノワグマや、神として太古よりアイヌの人々に崇められてきたヒグマの生息地は、今も破壊され続けています。 森を追われたクマは、その活動範囲を人里に接近させ、その結果、各地で農作物や、果樹、養蜂、林業などに被害をもたらし、時には人身被害も引き起こすようになりました。無主物のクマが発生させた被害に、補償はありません。そのために経済的、精神的に相当なダメージを被害者が受けることもあり、耕作意欲や生産意欲の低下、そして後継者不足の原因になる場合もあります。
 行政はその対策として、猟友会に委託した有害獣駆除を主に行ってきました。最近になって、一部の猟友会が自主的に、捕獲したクマの放獣を実施するようになりましたが、有害獣駆除で捕獲されたほとんどのクマは、その生命を断たれてきました。
 しかし、『日本の生態系の重要な構成要素』であるクマを、ニホンオオカミやエゾオオカミの二の舞にだけはさせてはならないと考えます。
 被害対策についても、駆除や除殺のみに重点を置いてきたため、生息数に減少の傾向が見られ、環境庁の「緊急に保護を要する動植物の種の選定調査」によって、地域個体群が絶滅や絶滅危惧と判定された地域もあります。『種の保存』や『生物多様性の保全』の重要性が、国際的に高まっているように、地域個体群の激減、劣化や絶滅は、小規模であれ、日本のみならず、全地球的視野から見ても大きな問題です。
 本来の生息すべき森林の減少が、人里への接近や被害発生、生息数減少の最大の原因であると認識できるものの、現状を鑑みると、日本の環境教育は先進諸外国と比較してたいへん遅れており、ツキノワグマやヒグマを含めた鳥獣保護行政の重要性に、
多くの人々は認識が不足し、関心も希薄です。そのことが、鳥獣保護行政の進展と、森林の保全と回復を行う施策に、さまざまな障害を作り、人とクマとの共存策は、わずかしか前進していないのが実情です。
 加えて、『都市中心で当事者不在、都会発信の片寄った保護意識の高まり』や、『愛護』と『保護』、『保護管理』の混同にも、大きな問題を抱えています。
 平成5年から毎年1回、宮城県鳴子町、岩手県遠野市、山形県山寺・・・と順をおって開催してきた「日本ツキノワグマ集会」は、第4回目より「クマを語る集い」と名称を改めました。そして、それまで以上に幅広い各方面からの意見、提言、主張、苦言、調査研究、被害防除、その他多くのクマに関する題材を出し合い、語り合います。
 ツキノワグマとヒグマへの関心の高揚を図ると共に、種としての存続、共存策や将来あるべき姿を考え、また、多くの問題解決の糸口を探っていこうとするものです。
 みなさんの知恵をお借しください。人もクマも幸せに暮らせる明日について、一緒に語り合いましょう。
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【プログラム】

26日(土曜日)
12:00  受付開始
13:00  実行委員長挨拶
13:10  各地からの発表 第1日目
     『クマに関する教材の開発と紹介』(仮題) 40分
      奥多摩ツキノワグマ研究会/茨城県立自然博物館
      山崎晃司
     『ヒグマによる被害や危険の回避のための考え方』(仮題) 40分
      (人選中)
      
     『猟友会の取組 クマの畑〜その後の報告』(仮題) 40分
      宮城のハンター代表(元宮城県川崎町有害鳥獣駆除隊)
      佐藤善幸
     『地元からのクマ被害報告』(仮題) 30分
      地元酪農家(未定)

     『北米で注目されている先進的クマ対策の紹介』  40分
     (カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プログラム)
      岩手県ツキノワグマ研究会
      藤村正樹

27日(日曜日)
08:30  受付開始
08:50  基調講演:『現代のマタギ』
     (狩猟を通じて見た人とクマの関わり 過去〜現在)(仮題) 50分
      狩猟文化研究所
      田口洋美

09:50  各地からの発表 第2日目
     『クマ生息地住民の意識改革』 30分
      我妻正美

10:45  全体質疑応答・ディスカッション
11:50  実行委員長 閉会の挨拶  
12:00  閉会

※講師・発表内容・時間などは、初犯の都合により当日変更になる可能性もございますので、予めご承知ください。

【申し込み・お問い合せ先】
●当日のみ参加(宿泊無し)の方は、事前の予約申込は必要ありません。
●宿泊参加希望者は「クマを語る集い実行委員会事務局」までハガキかFAXでお申し込みください。
●申し込み締め切り日:平成12年8月22日(火)
●参加費は当日受付で徴収いたします。

1.クマを語る集いin仙台実行委員会 宮城県事務局
〒982-0012 宮城県仙台市太白区長町南2-15-21
       #3オフィス「むささび小屋」内
FAX 022-246-0496, 022-295-1320
E-mail.  DQM05246@nifty.ne.jp
担当:板垣 悟

2.クマを語る集いin仙台実行委員会 岩手県事務局
〒020-0401 岩手県盛岡市手代森16-27-1
      (有)アウトバック内
FAX 019-696-4678
E-mail.  outback@cup.com
URL. http://outback.cup.com/
担当:藤村正樹

参考資料1/これまでの開催地(開催年)

第1回 宮城県鳴子町(1993年)
第2回 岩手県遠野市(1994年)
第3回 山形県山寺 (1995年)
第4回 岩手県盛岡市(1996年)
第5回 宮城県蔵王町(1997年)
第6回 秋田県阿仁町(1998年)
第7回 青森県むつ市(1999年)

参考資料2/発表の主なポイント

ポイント1
日本で初めて作られた、クマを題材とした教材パックが発表されます!
 最近クマが人里に出没する現象が全国各地で増え、様々な人とクマとの軋轢が発生しています。特に小学校や中学校、または通学路付近にクマが出没した場合のきちんとした対応策が、日本の教育現場には存在していませんでした。
 そこで、茨城県立自然博物館研究員の山崎晃司氏(奥多摩ツキノワグマ研究会)が日米共同で開発している教材キット、「クマについて知っていますか」というタイトルのトランクキットについて、ご本人から開発することになったいきさつや内容、利用方法などについて発表があります。
 このトランクキットは、学校などにそのまま貸し出すか、あるいは必要に応じてスタッフが一緒にレクチャーに出向くというスタイルのものです。内容はツキノワグマについての正しい生物学的知識と、不用意な遭遇を回避するための情報を伝えることが中心で、毛皮、各種頭骨、食物サンプルなどの実物標本、文献、ビデオ、パソコンソフト、ビデオ、調査機材、クマ避けグッズ等々が、学習の進め方のヒントやファクトシート等と一緒にトランクに詰められています。「総合的な学習時間」で活用してもらうことも、ターゲットに置いているそうです。
 このキット開発は、AAM(アメリカ博物館協会)と米国連邦政府によるグランツにより、ロスアンゼルス郡立自然史博物館の職員との共同プロジェクトとして進められています。また今回の教材キットの開発に当たっては、昨年来日して北海道と東京都(奥多摩町)で講演された、カルガリー大学(カナダ)のヘレロ博士と、奥様のリンダ・ウィッギンス氏からもたくさんの助言を頂いたそうです。

ポイント2
北海道ではヒグマ対策についてこのように取り組んでいます!
 ヒグマによる被害や危険の回避のための考え方について、行政の立場で取り組まれている北海道自然環境課野生生物室の担当者(現在交渉中)からお話ししていただきます。クマをいたずらに恐れるのではなく、本当に危険な状況を見極めることと、危険な状況をつくり出さないようにすることが大切です.

ポイント3
地元の猟友会員から、自らが取り組んでいるクマ対策(クマの畑)について発表があります!
 皆様は既にご存じかと思いますが、宮城県川崎町では農家のデントコーンをクマの食害から守るために、地元のハンターが土地などを提供し、民間のNGOと共同で「クマの畑」を作付けしている、とてもユニークな活動が行われています。平成9年に宮城県蔵王町で「クマを語る集い」を開いたときに、「クマの畑」 について発表がありましたが、その後どのようになったのか発表がある予定です。

ポイント3
本邦初公開、北米で行われているカレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策法のご紹介!
 有限会社アウトバックの藤村(岩手県ツキノワグマ研究会)が今年の6月に渡米し、米国モンタナ州北西部で視察してきた、特殊犬を利用したクマ対策についてご紹介します。
 クマの研究者であるキャリー・ハント博士は、約25年前のモンタナ大学在学中に熊撃退スプレー(トウガラシスプレー)の開発に関わったことがきっかけとなり、以後クマ対策の研究を続けているクマ対策のエキスパートです。そのキャリー・ハント博士が10年以上前から取り組んでいるのが、フィンランドでクマ猟犬として改良されてきたカレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策です。
 住宅地や別荘地、キャンプ場、国立公園などに出没したクマを追い払い、あるいは捕獲放獣、住民の安全対策などを、彼女のチームは行政から委託を受け行っており、とても効果を上げています。現在では、米国やカナダの各地から引っ張りだこで、1日14〜18時間も労働する日が続くほどです。日本ではまだ紹介されていない、キャリー・ハント博士が発案し作り上げた、カレリアン・ベアドッグを利用したクマ対策プロジェクトについて、ビデオ映像を交えご紹介いたします。

ポイント4
 狩猟や有害鳥獣駆除と日本人、日本の農業の古代から現在にわたる関わりについてご説明します!
 狩猟文化研究所代表の田口洋美氏(ブナ林と狩人の会)は日本の伝統的狩猟集団・マタギの研究者として注目されている人物です。全国のマタギ達の交流組織「ブナ林と狩人の会」(通称・マタギサミット)の幹事でもあり、ロシア沿海州や北極圏の少数狩猟民族の調査も行っています。日本の狩猟が私達日本人の生活や文化と、古代から現在に至るまでどのように関わってきたかをお話ししていただきます。
 狩猟や有害鳥獣駆除を自然保護団体や愛護団体から批判されることが多々ありますが、狩猟と有害鳥獣駆除を否定することは、日本の農業を否定することにつながります。さて、皆様はどうお考えになりますか?
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皆様のご参加・申込をお待ちしております!
(特に宿泊参加の方をお待ちしております)


★終了しました★
クマ類の生態と保護管理に関する公開シンポジウム
「ヒグマとツキノワグマの生態研究と保護管理の最前線」

  1. 主 催:岐阜大学ツキノワグマ研究会・岐阜大学農学部獣医学科・日本野生動物医学会
  2. 後 援:日本クマネットワーク・(財)岐阜コンベンションビューロー
  3. 日 時:1999年9月30日 13:00〜16:30
  4. 場 所:岐阜大学農学部101または104教室
  5. 主 旨:日本にはエゾヒグマとニホンツキノワグマの2種のクマ類が存在しているが、それぞれの置かれている状況や保護管理策についてはあまり知られていないのが現状である。クマ類の保護管理を進めるにあたっては、彼らの生態学的な特質を知り科学的な根拠に基づいた政策が実践されるべきである。このような観点から、世界および日本における2種のクマ類の生態研究と保護管理の現状を、長年実際に携わってこられた研究者や行政の方々から報告していただき、その方向性を見据えるための議論を展開する。とくに、最近岐阜県根尾村で始められたクマ剥ぎ対策調査の結果から今後の対策を考える上で、各地で取り組まれているクマ問題の事例が大いに参考になると思われ、多くの立場の方々からアドバイスをいただきたい。また、これらのクマをとりまく問題を広く市民にも知っていただき、われわれの共有財産であるクマという野生動物の問題を自分の問題として真剣に考えていただくきっかけとしたい。
  6. 対 象:日本クマネットワーク会員、岐阜大学教官および学生、岐阜周辺の行政担当者、一般市民
  7. 内 容:第1部 台湾のツキノワグマの生態研究と保護管理13:00〜14:00
            Ying Wang(台湾師範大学教授)
        第2部 北海道のヒグマの生態研究と保護管理14:00〜14:50
            間野 勉(北海道環境科学研究センター)
            山中正実(北海道斜里町)
        第3部 本州のツキノワグマの生態研究と保護管理15:00〜15:50
            オスカー・ヒューゲンツ(信州大学)    
            坪田敏男・吉田 洋(岐阜大学)
        第4部 総合討論15:50〜16:30
  8. 問い合わせ先:〒501-1193 岐阜市柳戸1-1
    岐阜大学農学部獣医学科家畜臨床繁殖学講座 TEL/FAX 058-293-2955
     坪 田 敏 男 日本野生動物医学会事務局長

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