◎DSC-F1 image downloader  "chotplay" Ver. 0.06  97.12.31

●これはなんですか?

SonyのデジタルスチルカメラカメラDSC-F1は電器製品としては
そこそこよくできているのですが、パソコン接続キットのソフトウェアは
WindowsまたはMacintoshでなければ動きません。

そして、あの別売りパソコン接続キットのソフトウェアの品質は…
言わなくてもわかりますね。凸(--;
#最新版のDSKIT-PC4のソフトはだいぶマシになったらしいですが。

日頃、主にUnix環境、あるいはX680x0、はたまたMS-DOSを利用している
ユーザにとって、カメラからデータを吸い上げ、jpeg形式に変換する
ために、Windows/Macを使用しなければならないという状況は
苦痛ともいえるでしょう。
(あのソフトじゃ使うだけでも苦痛ですけど)(^^)

とゆーわけで、DSC-F1(Cyber-shot)用の一括吸い出しプログラムです。

chotplayを使えば
・DSC-F1からの画像データの取り出し
  (JPEGまたはPMP形式)
・DSC-F1からのインデックス情報等の取り出し
  (pid_inf.pmf、pidx0XX.pmxファイル)
・DSC-F1からの画像、thumbnail画像をJPEG形式で取り出し
・DSC-F1の状況表示(内蔵時計の時刻等)
を行なうことができます。
(PMP、*.pmf、*.pmxについては♪きむらかずしさんのDSC-F1 FAQ

を 参照してください。)

●作者
  Palmtop PC mailing listの皆様 と
  林 謙一 xg2k-hys@asahi-net.or.jp

●注意
以下の事項に納得した方のみしか本ソフトウェアchotplayを利用しては
いけません。

・本ソフトウェアを使用することによってDSC-F1、およびその中に
  収められている画像データ等が致命的破壊を被る可能性があります。
・本ソフトウェアを使用することによって生じる損害、不利益等に
  ついて、林は一切の責任を負いません。
・本ソフトウェアに付随する資料の内容によって生じる損害、不利益等
  について、林は一切の責任を負いません。
・本ソフトウェアを使用することによってDSC-F1、接続ケーブルが故障
  したとしてもSonyさんに質問することは絶対にしないでください。
  (修理依頼するときはWindows/Mac版の通信ソフトで現象を
   確認してからにしてください)
・林はWindows 95を持っておりません。通信プロトコルの調査は
  Windows NT4.0J上でパソコン接続キット for Windows 95のを
  ソフトウェアをうごかした結果に基づくものです。なお、Sonyの
  パソコン接続キットのソフトウェアはWinNT上での動作は保証して
  おりませんので、解析結果はあまり信用できません。(^^;;;
・chotplayの開発にはPalmtop PC MLの皆様をはじめ、たくさんの方々
  の御協力がありましたが、当然のことながら上記の免責事項は
  その方々にも適用されます。
・ソースを読むことによって精神的障害、およびあなたの
  コーディングスタイルに重大な影響を与える可能性があります。(^^;
・途中でDSC-F1が反応しなくなることもあります。
  電源を入れ直すか、場合によってはDSC-F1のリセットスイッチ
  を押してください。
・先に言っておきますがUnix系マシンやX680x0にIrDAアダプタをつけても、
  あるいはIrポートがついていても赤外線転送機能は使えません。
  (誰かIrLAPのネゴシエーション部分書いて…(^^))
・DSC-F2/F3でも一応使えますが、38400baudを越える速度で通信する
  AUTOモードは使えません。
・林はDSC-F2/F3は持っていませんので、F2/F3でchotplayがほんとに
  動くかどうかは試していません。
・本バージョン0.06を公開版とします。古いバージョンはてきとーに
  処分(削除)してください。古いバージョンの再配布は禁止します。
・chotplayのVer.0.06は自由に配布してもらって構いませんが、
  商用BBS/プロバイダや、雑誌の付録CDROMに転載する場合、
  あるいは商用ソフトウェアの一部として配布する場合は、できれば
  emailで連絡をください。(xg2k-hys@asahi-net.or.jp)
  連絡が困難な場合は無理に連絡をいただかなくてもかまいませんが。
・chotplayのバイナリ/ソースの利用、再利用に対しては商用/私用を
  問わず特に制限をもうけません。勝手にしてください。(^^;
  しつこいようですが利用に関して生じる各種問題については
  林はいっさい責任をとりません。

●動作環境
*Unix系OS
・PC/AT互換機 Linux 2.0.X
・PC/AT互換機 BSD/OS 2.1
・Sony NEWS-4000 NEWS-OS 6.1.2
・Sony NEWS-5000 NEWS-OS 4.2.1a
・SGI INDY IRIX
・一部のMac MkLinux
たぶんFreeBSDとかでも問題ないと思います。

*非Unix系OS
・SHARP X68030 + Human68k 3.02
・PC/AT互換機 Windows NT 3.51 4.00(Intel系) DOSプロンプトで動かします
・PC/AT互換機 Windows 95 DOSプロンプトで動かします
・PC/AT PC/XT互換機 MS-DOS 
  (HP100LX/HP200LXでのみ動作確認、たまに凍ります。(^^;;)
(以下は動作未確認)
・PC/AT互換機 OS/2 Warp 3.0(Intel系) コマンドプロンプトで動かします

●ソースセットの内容物
  README このファイル(JIS)
  Makefile
  HISTORY 開発履歴(JIS)
  install-sh
  setup         
  obj/
     Win32/
         config.h
         getopt.c (GNUのgetoptです。)
         getopt.h (GNUのgetoptです。)
         tty_w32.c
         tty_w32.h
     X68k/
         Makefile
         config.h
         siochk.c (増田さんよりソースをお借りしております(_ _))
         tty_x68.c
         tty_x68.h
         x68k.c
     os2/         (OS/2への移植は大久保さんによるqvplayの移植から
                   拝借しております)
         os2.mak
         config.h
         chotplay.def
         tty_os2.h
         tty_os2.c
     dos/         (DOSへの移植は須藤さんによるqvplayの移植から
                   拝借しております)
         makefile
         config.h
         chotplay.mak (VC++1.5用)
         tty_dos.h
         tty_dos.c
	 mcdcall.c
	 mcdcall.h
	 mcd_if.h
  src/
     chotplay.c
     common.h
     command.h
     command.c    
     getuint.c
     getuint.h
     tty.h
     tty.c   
     configure*
     Makefile.in
     configure.in
     config.h.in

●X680x0用バイナリセットセットの内容物
  README  このファイル(SJIS)
  HISTORY 開発履歴(SJIS)
  chotplay.x

●Win32用バイナリセットセットの内容物
  README  このファイル(SJIS)
  HISTORY 開発履歴(SJIS)
  chotplay.exe

●Unix系OSでコンパイルする方法
ttyがつかえるUnix系OSならほぼ問題なくコンパイルできると思います。

1. ./setup os名   (os名は適当でいいです。c.f. linux, newsos4 ...
                   unameが使える環境であれば ./setup だけでもいいです)
2. cd obj/os名
3. ./configure
4. obj/os名 に出来上がるcommon.h の #define RSPORT
   をお使いになるttyデバイスのスペシャルファイル
   に変更してください
5. make

OSの種類とRSPORTのスペシャルファイルの例
・Linux 1.2.X 1.3.X 2.0.X #define RSPORT "/dev/cua1"
・BSD/OS 2.X              #define RSPORT "/dev/tty01"
・NEWS-OS 4.2系           #define RSPORT "/dev/tty00"
・NEWS-OS 6.1系           #define RSPORT "/dev/term/00"
・SunOS 4.1.4             #define RSPORT "/dev/ttya"
・Solaris2.3(SunOS 5.3)   #define RSPORT "/dev/ttya"
・NetBSD 1.0              #define RSPORT "/dev/tty01"
・EWS4800 Rel.4.4 Rev01   #define RSPORT "/dev/term/00"
・FreeBSD 2.0.5R 2.1.0R   #define RSPORT "/dev/cuaa0"
・NEXTSTEP 3.3J           #define RSPORT "/dev/ttya"
・IRIX                    #define RSPORT "/dev/ttyf1"


●X680x0でコンパイルする方法
ディレクトリobj/X68kのソースとsrc/のソースを使って
gcc & gmake & libc でコンパイルして下さい。
具体的には

ソースをX680x0上で展開
cd chotplay\obj\X68k
copy ..\..\src\*.c . (必要に応じて)
copy ..\..\src\*.h . (必要に応じて)
gmake -f Makefile
chotplay.xが出来上がる

という手順です。
X68k\ディレクトリ中でシンボリックリンクになっている
ソースが見当たらないばあい、上記のcopyコマンドが必要です。

●Windows NT(Intel系)でコンパイルする方法
ディレクトリobj/Win32のソースとsrc/のソースを使って
VisualC++4.2でコンパイルしてください。
(VisulC++2.0や4.0や5.0でも問題ないと思います。たぶん)
具体的には

ソースをWindows NT上で展開
cd chotplay\obj\Win32
copy ..\..\src\*.c . (必要に応じて)
copy ..\..\src\*.h . (必要に応じて)
nmake -f Makefile
chotplay.exeが出来上がる。

Unix系OSと同様にデフォルトのシリアルポートの
名前をcommon.h の #define RSPORT "COM1"
に定義してあります。必要に応じて変更して下さい。

Win32\ディレクトリ中でシンボリックリンクになっている
ソースが見当たらないばあい、上記のcopyコマンドが必要です。

●OS/2 Warp 3.0 (Intel系)でコンパイルする方法
EMX開発環境、OS/2用GNU makeが必要です。

ソースをOS/2上で展開
cd chotplay\obj\os2
copy ..\..\src\*.c . (必要に応じて)
copy ..\..\src\*.h . (必要に応じて)
make -f os2.mak
chotplay.exeが出来上がる。

という手順です。

Unix系OSと同様にデフォルトのシリアルポートの
名前をcommon.h の #define RSPORT "COM1"
に定義してあります。必要に応じて変更して下さい。

os2\ディレクトリ中でシンボリックリンクになっている
ソースが見当たらないばあい、上記のcopyコマンドが必要です。

!注意! 林のところにはOS/2はありませんので、
         コンパイル出来るかどうか試していません。
         ましてや動作するかどうかも試していません。

●DOS (MCD通信ドライバ使用)でコンパイルする方法
  Turbo C++ Ver 4.0、および、MCD Version 0.91が必要です。
  詳しくはreadme.txtを参照してください。
  (VC++1.5でもいちおー大丈夫です)

ソースをOS/2上で展開
cd chotplay\obj\dos
copy ..\..\src\*.c . (必要に応じて)
copy ..\..\src\*.h . (必要に応じて)
make する
chotplay.exeが出来上がる。

という手順です。

Unix系OSと同様にデフォルトのシリアルポートの
名前をcommon.h の #define RSPORT "AUX1"
に定義してあります。必要に応じて変更して下さい。

dos\ディレクトリ中でシンボリックリンクになっている
ソースが見当たらないばあい、上記のcopyコマンドが必要です。

!注意! DOS用の動作はあまり真面目に確認していません。(^^;
HP100LXでとりあえず動くなと確認した程度です。
参照

●chotplayを使うために用意するもの&準備
・Sony デジタルスチルカメラ DSC-F1/F2/F3
・Sony デジタルスチルカメラパソコン接続キット for Windows95
  (DSKIT-PC1W/DSKIT-PC2W/DSKIT-PC3W)に付属の接続ケーブル
または
・Sony デジタルスチルカメラパソコン接続キット for Win/Mac
  (DSKIT-PC4)に付属の接続ケーブル
・Sony デジタルスチルカメラパソコン接続キット for Machintosh
  (DSKIT-PC1M/DSKIT-PC3M)に付属の接続ケーブル
  SGI INDY等シリアルポートがMacintosh風の奴はこちらを
  使います。

 接続ケーブルでパソコンorワークステーションとDSC-F1を接続してください。
あとはchotplayを使うだけ〜です。
ただし、DSC-F1のメニュー設定で「赤外線設定」は「OFF」に、
「デジタル入出力設定」は使いたい速度(38400がおすすめ)
に設定してください。
DSC-F2/F3の場合は「デジタル入出力設定」は「オート」以外
にしてください。「オート」の速度は使えません。
また、DSC-F2/F3の場合、chotplayを使うときには
ファンクションダイアルを「PC」の位置にしてください。
(DSC-F1の場合は、「再生」「A」「M」どれでも良い。)

●chotplayの使い方

chotplayから「tty not respond.」のようなメッセージが
出てきたり、どうもデータ転送がされてないような気がする
場合、途中で中断したい場合はCTRL-Cで中断して下さい。
中断したときはDSC-F1の電源を入れ直して下さい。

・usage
  chotplay オプション

 オプションの説明
 num : 画像番号、1〜200の整数
 filename : 出力ファイル名 文字列

 -h           簡単なオプションの説明を表示します。
 -n           DSC-F1に記録されている画像の枚数を標準出力に表示します。
 -o filename  出力ファイル名の指定
              指定した出力ファイル名中に%T,%Dのような%を含むような
              文字列を指定すると、そこは撮影日付や日時におきかわります。
              置き換わる文字列
              %% → %
              %H → 時刻(時 24H 2桁)
              %M → 時刻(分 2桁)
              %S → 時刻(秒 2桁)
              %T → 時刻(時:分:秒) DOS/Windows/X68だと(時分秒)
              %y → 日付(年 2桁)
              %m → 日付(月 2桁)
              %d → 日付(日 2桁)
              %D → 日付(年_月_日) DOS/Windows/X68だと(年月日)
              例 
              -o hoge%D-%T -a と指定すると
              hoge97_02_07-12:34:56_001.jpg
              hoge97_02_07-13:59:11_002.jpg
              ...
              のようなファイル名のファイルができあがります。
              ファイル名はOSの制限をうけますので、DOS等では変換後
              の文字列長で8文字までになります。(-o %D%T のような指定は不可)
 -F {JPEG,PMP,pmx,jpeg} 
              出力フォーマットの指定
              -a オプションまたは -g オプションと同時に使います。
              -a オプションまたは -g オプションよりも前に指定しないと
              フォーマットの指定が有効になりません。
              大文字、小文字は区別します。
              JPEG JPEG(JFIF)形式で画像データを出力します。
              PMP  PMP形式で画像データを出力します。
              pmx  PMX形式でインデックス画像データを出力します。
              jpeg JPEG(JFIF)形式でthumbnail画像データを出力します。
              (画像圧縮率のFIN、STD、ECNの区別はありません)
 -g num       画像番号の画像をを-Fオプションで指定した形式に
              変換して出力します。
              -o オプションが指定されていれば、そのファイル名で、
              -o オプションが指定されていなければ、標準出力へ
              出力します。
 -f           インデックス情報ファイルpic_inf.pmfを出力します。
 -a           DSC-F1に記録されているすべての画像を-Fオプションで
              指定した形式に変換して出力します。
              -F オプションが指定されていないとき、
              -o オプションが指定されていれば、
              filename_001.jpg
              filename_002.jpg
              filename_003.jpg
              .....
              というファイル名で出力されます。
              -o オプションが指定されていなければ、
              F1_001.jpg
              F1_002.jpg
              F1_003.jpg
              .....
              というファイル名で出力されます。
              -F オプションにPMPを指定した場合で、
              -o オプションが指定されていなければ、
              psn00000.pmp
              psn00001.pmp
              ....
              というファイル名で出力されます。
              PMPの場合は、ファイル名はDSC-F1の内部名を
              使うようになっています。画像番号(LCDに表示される番号)
              とは一致しませんので注意してください。
              -F オプションにpmxを指定した場合で、
              -o オプションが指定されていなければ、
              pidx000.pmx
              pidx001.pmx
              ....
              というファイル名で出力されます。
              -s、-eオプションを使うことで、全部の画像ではなくて、
              出力する画像の画像番号の最初と最後を指定することができます。
 -A           -aオプションと同じですが、DSC-F1内のインデックス情報
              を無視します。この場合、LCDに表示される画像番号と
              出力される画像のファイル名の示す番号は一致しません。
              -Iオプションでの情報がおかしくなっている場合、-aオプション
              が正しく動作しない場合は、インデックス情報が壊れている
              可能性が高いですので、この-Aオプションを使ってください。
              また、このオプションはthumbnail画像のとりだしには使えません。
 -s num       -a、オプションと同時に使います。
              -a、オプションよりも前に指定しないと有効になりません。
              出力、レポートする最初の画像番号を指定します。
 -e num       -a、オプションと同時に使います。
              -a、オプションよりも前に指定しないと有効になりません。
              出力、レポートする最後の画像番号を指定します。
 -v           -a オプションまたは -g オプションと同時に使います。
              -a オプションまたは -g オプションよりも前に指定しないと
              有効になりません。
              データ転送動作を標準エラー出力に簡単にレポートします。
              表示される数字は画像番号または内部ファイル番号とデータ転送
              バイト数を示します。
 -I           画像の情報を表示します。
              内部ファイル名、内部インデックスファイル名と
              回転方向、プロテクトの状況を表示します。
 -d num       画像番号の画像をDSC-F1から削除します。
 -z           DSC-F1の状況(画像枚数、日時)を表示します。
              -vオプションを先につけるとファンクションダイアルの
              状態も表示します(DSC-F1のときのみ。DSC-F2はPCポジション
              のときにしか通信端子は使えないので意味のない表示
              になります。)
 -D ttydevice DSC-F1と通信を行なうttyデバイスを変更します。
              X680x0の場合は内蔵シリアルポート以外は選べ
              ませんのでこのオプションは無効です。
 -S {normal,mid,high} または {1,2,3}
              DSC-F1との通信速度を変更します。
              DSC-F1のほうの設定速度に合わせてください。
              1 normal   標準速     9600 baud
              2 mid      中速      19200 baud
              3 high     高速      38400 baud
              速度名は、実際は頭1文字しか判別
              していませんので、hyperでもhogehogeでもhighと同じ
              です。
              デフォルトは highの 38400 baud です。
              DSC-F2の場合も9600/19200/38400に設定してください。
              残念ながら[オート]は使えません。
              (プロトコルが違うようだ)
              (X680x0ではmid以上の速度を使う場合はtmsio.x等の
               高速シリアルドライバを常駐するようにしてください。 )

オプションは書いた順番どおりに左から右に解釈、実行されます。
同じオプションを何度書いてもかまいません。
ただし、-s -e -o -v  オプションについてはそれが効果をおよぼす
オプション(-a -g -I)よりも左側に書かないと効果がありません。
また、その性格上、-D オプション、-S オプションは最も左側で
指定するようにしてください。

-h オプションは実行された瞬間、usageを表示してchotplayを終了
します。
 
通信速度指定オプション(-S)より右のオプションから指定した通信速度が
有効になりますので、 通信速度の指定はなるべく左側に書いて下さい。
また、機種、OSにより、通信速度の限界はさまざまです。
(例えばNEWS-OS4.2Cとかは9600baudが限界)

Linuxで通信速度のうち、highを使う場合は注意が必要です。
LinuxではsetserialコマンドでB38400の指定で実際には57600baudや、
115200baudを使うようにも設定できますので、これをちゃんとB38400
の場合は38400baudになるように戻す必要があります。
 例1
    setserial /dev/cua1 spd_normal     38400baudに設定
    chotplay -S high -o hoge.jpg -g 1 

また、PC/AT互換機の場合、シリアルカードは16550互換のもの
でないとmid以上のスピードを指定しても十分な速度が出ません。

X680x0ではmid以上の速度を使う場合はtmsio.x等の
高速シリアルドライバを常駐するようにしてください。

環境変数CHOTPLAYTTYで-Dオプションで指定しなかった場合の
デフォルトのシリアルポートの設定ができます。
Unix系OSの場合は「/dev/cua2」等のスペシャルファイルのパス名を
設定してください。
WindowsNT/95の場合は「COM1」〜「COM4」を指定してください。
WindowsNT/95用バイナリではデフォルトでCOM2になっています。
X680x0の場合はシリアルポートは内蔵シリアルポートに固定です
ので環境変数CHOTPLAYTTYも無視されます。

・例題
    cjpeg/djpegはIndependent JPEG GroupのJPEGライブラリ
    のサンプルプログラム、
    pnm*とかppm*はpbmplus/netpbm の ツール類です。

 1. DSC-F1の中に何枚の画像が入っているかを知る
    chotplay -n

 2. とりあえず1枚データをとりだす
    chotplay -o hoge.jpg -g 10

 3. とりあえず1枚データをとりだしてinterlace gifへ変換(Unix系OSの場合)
    chotplay -g 10 | djpeg | ppmquant 256 | ppmtogif -interlace >hoge.gif
    または
    chotplay -g 10 | djpeg -gif >hoge.gif

 4. とりあえず画像データを全部とりだす(JPEG形式)
    chotplay -o hoge -a
 
    hoge_001.jpg, hoge_002.jpg ....というファイルが出来上がります。

 5. 4枚目のデータから10枚目のデータをとりだす
    取り出し状況も見たい
    chotplay -v -s 4 -e 10 -a
    
    F1_004.jpg, F1_005.jpg, ...... F1_009.jpg, F1_010.jpg, 
    というファイルが出来上がります。

 6. 6枚目のデータをrokuban.jpg、12番目のデータをjuuniban.jpg
    として取り出したい
    chotplay -o rokuban.jpg -g 6 -o juuniban.jpg -g 12

 7. 全部のデータをPMP形式で取り出したい
    chotplay -v -F PMP -a
   
    psn00000.ppm, psn00001.ppm ....というファイルが出来上がります。

 8. PMP形式もPMX形式もPMF形式も全部取り出したい。
    chotplay -v -F pmx -a -F PMP -a -f

 9. 中速モードを使って1枚データをJPEG形式で取り出す。
    chotplay -S mid -v -o 10.jpg -g 10 

10. 10番めの画像のthumbnail画像をJPEG形式で取り出す。
    chotplay -F jpeg -v -o 10.jpg -g 10 

●画像フォーマットについて

・JPEG形式
いわゆるJFIFです。ほぼすべてのJPEGアプリケーションで
扱うことができると思います。

・PMP形式、PMX形式、PMF形式
Sony製デジタルスチルカメラパソコン接続キットDSKIT-PC1W付属の
ソフトウェアで使用している画像ファイル、およびインデックス情報
ファイルです。詳しくは♪きむらかずしさんのDSC-F1 FAQを参照
してください。


●他にあると嬉しいフリーウェア/シェアウェア

 紹介しているURLは適当にarchieで探したものです。
 このドキュメントを読んでいる時にはすでに存在していない
 かも知れませんので、注意してください。

・Unix系OSの場合
  cybertools      (PMP形式からJPEG形式への変換フィルタ等)
                  後述のxv3.10aとセットで使うと良いでしょう。
 

  netpbmかpbmplus (ファイルフォーマット変換フィルタ集)
 
  djpeg           (Independent JPEG Groupのjpegライブラリ
                   のサンプルとして入っています。jpegライブラリ
                  自体は下のxv-3.10aに附属しています。)

  xv-3.10a        (万能画像ビューア シェアウェア、アスペクト比、
                   色補正も簡単にできるので重宝しています。
                   シェアウェア代金は郵便局の国際送金を使って
                   送ることができます。)
 

  xv-310a-jp-extension
                  (xvにPIC、PIC2等の日本でよく流通している
                   画像フォーマットを読み書きできるようにする
                   パッチ。itojunさんのcybertools中のpmptojpg
                   があれば、PMP形式もそのまま扱えるようになります。)
 

・X680x0の場合
  TMSIO.X等       (いわずと知れた高速シリアルドライバ。
                   mid(19200baud)以上の速度で転送を行なう場合は
                   あらかじめ常駐するようにしてください。)
 

・JPEG.XあるいはJPEGED.XのJPEG画像表示ツール
 
  chotplay.xで吸い出した画像をX680x0で見るためには必要です。

・DOSな方は以下の場所等からMCDドライバを調達してください。
 
  NIFTY-Serve FBBSS,FGALTM,FGALTLB
  ASCII-NET pool msdos

・Windows95/NTな人はchotplay.exeよりもまつながさんの「てんそうくん」
  を使った方が便利でしょう。
 

●データ転送にかかる時間(参考)
  Normal画像 57枚を -v -a オプションでダウンロードした時間
  (Intel DX4/100 Linux2.0.27)
  -S h (38400baud) 18分24秒
  -S m (19200baud) 33分29秒

●参考資料
・Infrared Data Association Serial Infrared Link Access Protocol
  (IrLAP) Version 1.1 仕様書 の IrLAP flame wrappersの章
  にあります。

●謝辞
・PMP形式の解析を行なって下さった平石さん、itojunさん
・pmpからjpegへの変換ソフトウェアをつくって下さったitojunさん
・DSC-F1 FAQを作成してくださった♪きむらかずしさん
・Win32用でコンパイルして動作確認していただいた かまちさん
・JPEGのコメント情報生成部分を作ってくださったIshiiさん
・動作確認をいただきました♪きむらかずしさん、Ishiiさん、平石さん、
  かまちさん、池上さん、藤原さん、kazuさん、池内さん
・その他ご意見をいただきました Jin-satoさん、芹澤さん、misemonoさん

●今後の課題
  でももう飽きてるのでやらないでしょう。だれかやりませんか?
・通信プロトコルのさらなる解明
・chotrecの作成
・「オート」モードへの挑戦
・IrDAへの挑戦

●皆様への要望
・バグレポート等は大歓迎です。
  (xg2k-hys@asahi-net.or.jpまでどうぞ)
・各種Unixプラットフォームでの動作確認も大歓迎です。
・各種環境への移植も大歓迎です。
・改造改良は大歓迎です。林としてはもう飽きてるので、
  だれかあと引き継ぎませんか?(^^)

●わかっている不具合?
・OV_IDX.PMX、OV_INF.PMFファイルは無視してますので、
  純正ソフトといっしょにつかうとアルバムの代表画像が
  違うものになる?かもしれません。
・純正ソフトの画像表示よりは暗めの画像データになりますが、
  これは純正ソフトが明るめに補正しているものと思われます。
  てきとーにγ補正すればいいようです。
・回転情報は(JFIFの)コメント欄にそのまま書き込んでいるだけ
  ですので、DSC-F1で90度、180度回転表示にしていても取り出した
  データはもとのままです。(手抜きです。はい。)
・-Iオプションによる画像情報の表示がおかしくなる(内部名が00に
  なるとかRotate:が???になるとか)ことがまれにあります。
  この場合、DSC-F1内のインデックスファイルが壊れているもの
  と思われます。DSC-F1のダイヤル操作等で画像を1つ消す等
  の操作をすれば、インデックスファイルが作り直され、正常に
  もどるようです。

●その他
・なんかIrLAPのようでちょっと違うという変なプロトコルなん
  ですけど…。
  チェックサムもCRCじゃないみたいだし…。
・まだまだ通信プロトコルはわからない部分がたくさんあります。
  困ったもんだ。
  メーカへのアンケート葉書に「こういう(好きな罵倒語を入れて
  ください)な品質のソフトを売るぐらいだったら通信プロトコル
  仕様書をよこせ!」と書きましょう。(^^;;;
・-d オプションで画像を消してから-Iオプションで画像ファイルの
  内部名を表示させると内部名と画像番号のズレが見れておもしろい
  かもしれません。(どういうルールで名前つけてるんだろう…)
・「1年以内であれば無償でバグ修正します」なんて書いてあります
  ねぇSonyの純正ソフト(DSKIT-PC1)。まさかあんなのを「仕様です」
  なんてシラを切るつもりはないだろうなぁ。常識的にはユーザ全員に
  無償で交換でしょうねぇ。あ、でもなんか2.0にバージョンアップ
  したみたいですねぇ。うーむ無償じゃないのか。
・DSKIT-PC4のソフトはマシなようです。
  3〜4代めにならないととりあえず使えないなんてまるで
  MS並みの品質の悪さですねぇ。(^^;
・姉妹品のppmtodpp(DPP-M55 Cyber-shot Printer用印刷フィルタ)もよろしく
  



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