CPU制御を前提とした CEM3310などよりシンプルな操作で Key ? velocity scaling等が可能な EG。 Waveform Generatorとあるように柔軟なEnvelopeを作りだせるEGです。
MOOG sourceの VCEGをワンチップ化して強力にしたような内容のICで2本の制御信号と asymptote, peak, timeの3っのparameterを電圧で指定することによって EG波形を作りだします。 面白いのはこの3parameterだけで通常のADSR等のパラメータやEGの全体の振幅等もコントロール できるので通常の方法のVCEGより パラメータとしてのCVが少なくてすみます。
要はEGの segment監視をCPUで行い目的のsegmentに到達したら目標値と到達時間のCVを与えると いう原理の波形発生器なので EG以外のLFO波形やより複雑なDIGITAL synthのようなEG波形も生成可能です。
soft演算の soft EGを用いることに比べて CEM3371の場合は演算操作なしに必要最小限のsoftの対応で 実現できるという analog - digital hybrid systemなわけで、基本的に capacitorの充放電動作の 制御なので soft EGのような時間軸、振幅軸の解像度、speedが問題になることがありません。 原理的には audio周波数帯域の発振器としても使えるはずですが。
たいへんユニークなEGですがこのころは soft EGが主流になってくる時代だったのでおそらく製品につかわれたことは無いような。
|