もうココしばらくはちまちまと、むらまつり誠先生リスト更新ばっかりですね。
今回は、コミックバンバン1989年1月10日増刊号「コミックおせち」。
昭和の大詰めも大詰めに出た雑誌でございますな。実際の発売は12月中だったと思うんだけど、
掲載作品中には見事に「昭和」表記がありません。
夢野一子や永松潔、ほそかわ春といった講談社系の作家さんと、加藤唯史やたがわ靖之
なんていう日本文芸社系に、なぜか内田美奈子や坂本しゅうじといった作家さんに混じって、
我らが村祭先生も参加。「おせち」という雑誌タイトルに反して和洋中織り交ぜ、
五つ星からラーメン屋までフルレンジ攻撃にて、グルメコミックだけをごった混ぜにした編集。
少なくとも「おせち」ではないのでは…と思わないでもないよ?
村祭先生の『ラーメン大好き』に至っては、なんと店にすら行かない、浪人生の
インスタントラーメン・セルフアレンジマンガだっ。
同じアパートに住むかわいい女の子と、アレンジの蘊蓄で意気投合。
お先に大学合格して、外食グルメ三昧を謳歌する80年代バブル期らしい
恋のライバルも思わず納得!のアレンジを見せつけて、恋もうまくいき…。
うーん、いかにもあの頃らしいプロット。これで例えば読者からも
ネタ公募して、本誌企画として連載格上げの目論見なんてのがあったんだろうか?
『新ワイルド7』や『ライオン』に混じって、浪人グルメ漫画なんてのが載ってたり
したら、それはそれでアリだった気もするけどね。ちなみに村祭先生本誌には、
野末陳平原作のマネー漫画載せてたなあ。
▼それにしても、4月からこっちは『真マジンガー 衝撃!Z編』が始まったお陰で、
ブログの方で感想展開のみ。いや、ちゃんと「少年チャンピオン」に載った
『ハニー対あばしり』前後編や「乱」の『武田信玄』も押さえてますよ。
他作家トリビュートのマジンガーもゲッターももちろん連載予告から
狩ってるんだけども、こちらもレビュー・感想は様子見状態。
最近のトピックとしては、風忍先生イラストの朝日新聞夕刊小説『親子三代、犬一匹』
(藤野千夜・著)がついに連載終了したコトですか。なんとかうっかり捨ててしまう
コトもなくコンプリできたみたいだ。バレンタインのチョコから憧れの彼女の転校までが
かなり面白かった。
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