マジンガーZ・ムック類<3>

「テレビマガジン」は『マジンガーZ』の全てをつないだ最強メディアだ!


  

テレビマガジン8月増刊 「マジンガーZ」大百科号
講談社(B5判)1974.8.15発行

元々は集英社が掲載権を持ち「少年ジャンプ」に連載していたのだが、 方針転換により終了。それを引き取ったのが講談社の「テレマガ」。 人気沸騰する中、ついに大々的に増刊号まで出して特集。
『マジンガーZ対暗黒大将軍』公開直前の夏休みターゲット、 もうハマるしかない!という1冊。

アニメとマンガ、更には超合金に代表される次から次へと出る玩具類、
そして他では分からない「ひみつ」をも網羅してお子様を乗せまくった 張本人が
この「マジンガーぴあ」ともいうべき雑誌、「テレビマガジン」、 略称「テレマガ」

これなくして「マジンガーという現象」は無かっただろう。

  

テレビマガジン1974年8月巨弾号
講談社(B5判)1974.8.1発行

こちらは上と同時期に出ていた本誌。「『マジンガーZ対暗黒大将軍』 名場面アルバム」なるブロマイドに、グレートマジンガーを大きく フィーチャーしたカラーグラフなどに加えて、おまけに増刊号の 広告だ!(右)うまいなあ。
ちなみにマンガ連載はピグマン子爵登場。 イベントに次ぐイベントだったのねえ、しみじみ。(関係ないが、この回の 「たすけて、甲児くん」と叫ぶさやかのカットは、もろ『デビルマン』の クライマックスだよな)


つーても実物そうそう手にする機会がない!古本は高い!国会図書館にも通えない! という場合、全く目に出来ないか、というとそんなことはなくて、ちゃんとまとめら れてるんですよ。ノスタルジーで手にするも良し、初めて目にして現象の一端でも 理解するも良し。

マジンガー・シリーズ生誕30周年特別出版
マジンガーGOODS in BOOK

講談社(B5判)2002.7.15初版発行

テレビマガジン70's
ヒーロー創世期メモリアル

講談社(A4変型判)1998.12.27初版発行

これからテレマガを集めよう、という気をばっさり削ぎ落としてくれる 「テレマガ」の『マジンガーシリーズ』カラーグラフ大全集。縮小されているものが 多いが印刷のクオリティは高く、ペラペラと見るも楽しく、データを追い たくなっても読めるレベル。ペーパークラフトの光子力研究所だの切り抜き カードだのポスターだのといった構成になっていて、こりゃ最低2冊買い(笑) …残念なのは、「マジンガーズクラブ」が収録されなかったことか。

このムック、実際の発売日まで上の増刊「マジンガーZ大百科号」と同じだったりする。 (雑誌の日付は一月ずれてるからね)

これは左より少し前に出たもの。「テレマガ」創刊号より、『仮面ライダー』 『デビルマン』『マジンガー』『ミクロマン』など、メディアミックス の雛型ができる1970年代の熱気をカラー多用で見せてくれる。大事なところは コレで大体カバーできるので安心。

絵を見るだけでも楽しいが、当時の編集部の回想による各記事の「考察」や、 「永井豪とダイナミックプロ」として永井豪、石川賢、真樹村正の各マンガ家 さんと、永井泰宇(=高円寺博、永井博)、永井隆、団龍彦の文芸面で支えた 各氏による座談会が載っている。


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