JSP ( Apache + Tomcat ) のインストールメモ

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説明と環境

JSP( Java Server Pages ) は、動的に Webページを生成し、表示するためのシステムの一種です。HTML 内部にスクリプトを記述し、Web ブラウザから要求があったときにサーバ側でスクリプトを実行することで動的なページを作成します。

JSP を実現するツールとして、Apache と Tomcat を使用することができます。ここでは、Java のインストールから、JSPのサンプルページが動くようになるまでをメモにしてみました。

このメモは、RedHat Linux 7.3 の環境で作成しました。一部のコマンドは、OSやバージョンに依存しますので、うまくいかないかもしれません。その場合は何らかの代替手段があると思いますので、他のページも参考にしてインストールしてください。

一応、間違いがないように努力しているつもりですが、間違いや不明な点などがありましたら、メールで連絡して下さい。

目次


Java 環境のインストール

Java は、http://java.sun.com/j2se/1.4/からダウンロードできます。

RedHat Linux 7.3 を使用していますので、以下の "Linux Red Hat shell script" のファイルを取得します。 "Linux GNUZIP Tar shell script" も内容は内容は同じです。GNUZIP 版の場合は、/usr/java にアーカイブを展開すると、同じようにインストールできます。

j2sdk-1_4_0_01-linux-i586-rpm.bin

以下のコマンドを実行すると、ライセンス情報が表示されます。最後まで進んで yes を入力します

$ sh j2sdk-1_4_0_01-linux-i586-rpm.bin

rpm パッケージができますので、rpm コマンドを使用して、インストールします。/usr/java/j2sdk1.4.0_01 以下にインストールされます。

$ su -c 'rpm -ihv j2sdk-1_4_0_01-fcs-linux-i386.rpm'

Java を使用するための環境設定( ~/.bash_profile にも追加しておくと、再起動しても反映されます。 )

$ export JAVA_HOME=/usr/java/j2sdk1.4.0_01
$ export PATH=$PATH:/usr/java/j2sdk1.4.0_01/bin

以下のように、java を実行して、バージョンが表示されれば成功です。

$ java -version
java version "1.4.0_01"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.4.0_01-b03)
Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.4.0_01-b03, mixed mode)

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Tomcat のインストール

ファイルの取得

Tomcat はhttp://jakarta.apache.org/からダウンロードできます。できる限り、最新バージョンをインストールしてください。Tomcat 4.0.3 では、クロスサイトスクリプティング問題やセキュリティホールなどが発見されています。詳しくは、Apache Tomcat Cross-Site Scripting などの記事を参照してください。

以下のコマンドでもダウンロードできると思いますが、バージョンが上がった場合は存在しない可能性があります。

$ wget http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-tomcat-4.0/release/v4.0.4/bin/jakarta-tomcat-4.0.4.tar.gz

インストール

展開とインストールを行います。ここでは、/usr/local 以下にインストールして、 /usr/local/tomcat にシンボリックリンクを作成しています。

$ tar zxvf jakarta-tomcat-4.0.4.tar.gz
$ su -c 'mv jakarta-tomcat-4.0.4 /usr/local'
$ su -c 'ln -s /usr/local/jakarta-tomcat-4.0.4 /usr/local/tomcat'

環境設定

~/.bash_profile にも追加します。

$ export CLASSPATH=/usr/local/tomcat/common/lib/servlet.jar:.
$ export CATALINA_BASE=/usr/local/tomcat
$ export CATALINA_HOME=/usr/local/tomcat

Tomcat の起動

$ /usr/local/tomcat/bin/startup.sh

ブラウザで Tomcat をインストールした IP の Port 8080 を指定して Tomcat の画面が表示されればインストールは成功です。Tomcat をインストールした PC から見る場合は、ブラウザで http://localhost:8080/ を指定します。

Tomcat の終了

$ /usr/local/tomcat/bin/shutdown.sh

~/.bash_profile の記述

上記のようにインストールした場合、 ~/.bash_profile に追加するのは、以下の4行です。インストール場所や設定によって変更してください。

export JAVA_HOME=/usr/java/j2sdk1.4.0_01
export PATH=$PATH:/usr/java/j2sdk1.4.0_01/bin
export CLASSPATH=/usr/local/tomcat/common/lib/servlet.jar:.
export CATALINA_BASE=/usr/local/tomcat

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Apache と Tomcat の連携

以下は、Apache との連携を行った場合のインストール方法です。Tomcat のみでも、問題ない場合は必要ありません。

Apache のインストール

Apache は、DSOを有効にしてインストールします。ダウンロードは、http://httpd.apache.org/ から行って下さい。Apache 1.3.24 以前は、重大なセキュリティホールが見つかっていますので、必ず、Apache 1.3.26 以降のバージョンを使用して下さい。

$ wget http://www.apache.org/dist/httpd/apache_1.3.26.tar.gz
$ tar zxvf apache_1.3.26.tar.gz
$ cd apache_1.3.26
$ ./configure --enable-module=so
$ make
$ su -c 'make install'

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ant のインストール

ant は、Java ベースのソースをコンパイルするためのツールです。make コマンドと同じような働きをします。

ここでは、 /usr/local/jakarta/ant にインストールすることにします。

ant は、http://jakarta.apache.org/からダウンロードできます。

$ wget http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-ant/release/v1.5/src/jakarta-ant-1.5-src.tar.gz
$ tar zxvf jakarta-ant-1.5-src.tar.gz 
$ cd jakarta-ant-1.5
$ ./build.sh
$ su -c 'mkdir /usr/local/jakarta'
$ su -c 'mkdir /usr/local/jakarta/ant'
$ su -c 'mv bootstrap/bin bootstrap/lib docs /usr/local/jakarta/ant'

環境設定

以下のように、パスの設定を行います。 ~/.bash_profile にも追加してください。

$ export PATH=$PATH:/usr/local/jakarta/ant/bin

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webapp のインストール

Apache と tomcat を接続するツールとして、webapp をインストールします。接続ツールは他にも、いくつかあります。

webapp は、cvs サーバからソースをダウンロードしますので、cvs コマンドが必要です。

まず、cvs サーバにログインします。

$ cvs -d :pserver:anoncvs@cvs.apache.org:/home/cvspublic login

パスワードを要求されますので、 anoncvs と入力します。次に、cvs サーバから、ソースをチェックアウトします。

$ cvs -d :pserver:anoncvs@cvs.apache.org:/home/cvspublic checkout jakarta-tomcat-connectors/webapp
$ cd jakarta-tomcat-connectors/webapp/
$ cvs -d :pserver:anoncvs@cvs.apache.org:/home/cvspublic checkout apr

次のコンパイルを行う際に、autoconf コマンドのバージョン 2.52 以降が必要なため、RedHat 7.3 では configure が失敗します。

RedHat の開発パッケージをインストールしている場合は autoconf 2.53 が autoconf-2.53 という名前でインストールされています。

./support/buildconf.sh 77行目と129行目の autoconf のバージョン指定を修正することでコンパイルできます。

73: # ------------------------------------------------------------------------- #
74: # Check if we have the correct autoconf                                     #
75: # ------------------------------------------------------------------------- #
76: echo "--- Checking \"autoconf\" version"
77: VERSION=`autoconf --version 2> /dev/null | \

77 行目を以下のように修正します。

77: VERSION=`autoconf-2.53 --version 2> /dev/null | \
122: # ------------------------------------------------------------------------- #
123: # Run autoconf to create the configure script                               #
124: # ------------------------------------------------------------------------- #
125: echo ""
126: echo "--- Creating WebApp \"configure\" script"
127: echo "Creating configure ..."
128: rm -rf autom4te.cache
129: autoconf

129 行目を以下のように修正します。

129: autoconf-2.53

次のコマンドを入力すると configure が作成されます。

$ ./support/buildconf.sh

次のオプションを付けて configure を実行します。

$ ./configure --with-apxs=/usr/local/apache/bin/apxs --with-apr=./apr

build.properties の 72行目を修正します。最後の行に tomcat をインストールしたディレクトリを指定します。

72: catalina.home=/usr/local/tomcat

コンパイルします。

$ make
$ ant
$ su -c 'cp -p build/mod_webapp.so /usr/local/apache/libexec/'

デフォルトでインストールされている warp.jar をコンパイル時に作成される tomcat-warp.jar に入れ換えます。

$ su -c 'cp -p build/tomcat-warp.jar /usr/local/tomcat/server/lib/'
$ su -c 'rm /usr/local/tomcat/server/lib/warp.jar'

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Apache の設定と起動

Apache の設定を行って tomcat を起動します。/usr/local/conf/httpd.conf を変更して設定します。

200行目付近の DSO Support の部分に先ほど作成した mod_webapp.so を読み込むように設定します。

/usr/local/apache/conf/httpd.conf
--
#
# Dynamic Shared Object (DSO) Support
#
LoadModule webapp_module      libexec/mod_webapp.so

httpd.conf の最終行に、以下の記述を追加します。

WebAppConnection conn      warp  localhost:8008
WebAppDeploy     examples  conn  /examples
WebAppInfo /webapp-info

tomcat の設定を行います。Port 8080 でサービスを行う必要がなくなるため、58行目から、58行目付近をコメントアウトします。

<!--
    <Connector className="org.apache.catalina.connector.http.HttpConnector"
           port="8080" minProcessors="5" maxProcessors="75"
           enableLookups="true" redirectPort="8443"
           acceptCount="10" debug="0" connectionTimeout="60000"/>
-->

Tomcat を起動します。

$ /usr/local/tomcat/bin/startup.sh

Apache を起動します。

$ su -c '/usr/local/apache/bin/apachectl start'

ブラウザで http://localhost/examples/jsp/ や、 http://localhost/examples/servlets/ を開いて、サンプルページが表示されればインストールは成功です。

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参考サイト

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LastUpdate: 2002/05/12 | メモ一覧ページへ戻る