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『ああ播磨灘』
たかさきはやと。
一話。仮面をかぶって土俵に入ってくる播磨灘。勝ちそしてインタビューに弱過ぎる連中ばかりだと。次の日新聞は汚い力士相撲を馬鹿にすると書きたてられる。播磨灘が道を歩いている。おまえさんと老人が声をかける。無視して歩く播磨灘。着いてくる老人。駆け出す播磨灘。かなり走ったが前に老人がいる。何者だと播磨灘。老人は頭の真ん中がはげていてひげが長く白い髪だ。相撲とはなんだと老人。神様に見てもらうための神技だろうと播磨灘。決まり手がなぜこんなにあるかわかるかと老人。決まり手はルールだろうと播磨灘。なかなか見ない決まり手もある。それは人を幸せにするのではないだろうかと老人。勝ちがすべてではないというのかと播磨灘。そうだなと老人。時間がかかるだけでも人々は盛り上がり幸せとなすと老人。ただ勝つだけならば幸せはどこにあると老人。播磨灘がふりかえると老人は消えている。くだらないと播磨灘は歩いていく。
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