2003年コラム

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◆勝ち組(2003.3)

今日定年退職する人がいました。他の課のおばちゃんなんですが、その人は言いにくいこともハッキリ言うし、気も強いし、意地っ張りで、男勝りのほんまに元気な人です。でもここ最近はまったく元気がなくて、みんなの前では「早く辞めたいわ〜」と強がってましたが、1人の時はすごく寂しそうでした。少し前に、もう終わりだからなのか、子どもの頃のつらい思い出や若い頃に離婚したこと、孫ができたことなどこれまでの人生を私に話してくれました。入社以来いろんなことを教えてくれたましたし、一緒にいると本当に楽しかったです。でもここ数日は仕事が忙しくて、話も出来ずに退職の日を迎えてしまい、こんな別れ方はイヤだと思っていたら、先輩がバタバタと部屋に駆け込んできて「おばちゃん、パートとして会社に残ってくれるんやって!」と一言。その瞬間うちの課ではワァッ!やった!という歓声が起こりました。みんな同じ気持ちだったんですね。私はむかし、「一流の大学を出て、一流の会社に勤めて、出世してお金を稼げる人」が人生の『勝ち組』なのだと思ってましたが、お金が残らなくても、地位や名誉を手に入れなくても、社員わずか十数名の名前も知らないような小さな会社でも、去ることを心から惜しまれ、そして残ることを心底から喜ばれる。そんな人望を集めた彼女こそ、真の『勝ち組』なのだとそのとき感じました。いまなお地位や名声、学歴などといった価値観に振り回される私に、おばちゃんはあと少しいろんなことを教えてくれそうです。

 

◆ばったもん(2003.4)

大阪では偽物のことを「ばったもん」と言いますが、私の大学時代、幻のばったもんが話題になりました。それがアヂデス。ちゃんと覚えてないのですが、ドイツの有名なスポーツメーカーadidas(アディダス)をもじってadidesと書き、「アヂデス」と読むのだったと思います。しかもロゴマークは、「アヂデス」と「鯵です」をかけて右図のように魚が3つ並んでいるようなものです。ところが大学の友人の間でも、このアヂデスを見たのは私を含めて2人だけ。私も天王寺で女の子がアジデスのTシャツを着ているのを一度見たきりで、それ以後見ることはありませんでした。いまとなってはもう幻のばったもんですね。できればもう一度だけお目にかかりたいもんです。

 

◆吹田ボックス(2003.4)

先日の試合の帰り道、車のラジオから流れている曲を聴いてメンバーが一言「この人のライブ行きたいなぁ、吹田ボックス」と言いました。「吹田(すいた)ボックス」。なんともローカルな響き。吹田は大阪の北部に位置し、エキスポランド以外に特に遊ぶところもない落ち着いた感じのする住宅地です。ちなみに監督はこの吹田に住んでいて、この地味な土地を溺愛しているため、吹田をバカにすると怒ります。きっとこの吹田ボックスのメンバーもこよなくこの吹田を愛し、そして吹田の歌を熱く歌っているに違いありません! 「ええなぁ、私もライブ行きたいな。吹田ボックス」と言って、ラジオからの曲に耳を傾けると、どうやら歌っているのは女性でしかも歌詞は英語のようです。あぁ、そうか、きっと吹田に住んでいる外国の女性が、吹田の素晴らしさを世界に伝えようと歌っているんだな・・・と思うより早く、「吹田ボックスじゃなくて、スウィートボックス!」とメンバーに訂正されてしまいました。「すいた」と「スウィート」。まぁ、ちょっとした聞き違いでしたが、でも何となく実在して欲しかったですね、吹田ボックス。

 

◆ゆでたまごを割る女(2003.4)

みなさんはゆでたまごを片手で割れますか? 駅やコンビニで売っているゆでたまごはかなり固いです。先日の試合でメンバーの1人がなぜかそのゆでたまごを持ってきていました。「このゆでたまご、片手で割れる? けっこう固いで」と私に言うので、「そんなことないやろ〜」と試してみたのですが、これがなかなか割れません。他の力自慢も何人か試してみたのですが、誰1人割れませんでした。そのあと私は用事があったので少し席を外したのですが、戻ってきたらなんとたまごが割れていました。結局あきらめて普通に割ったのかと思ったら、どうやら片手で割った女がいたようです。それがクレージー・ナースさゆり。最近空手をはじめた彼女は、たまごを握った拳を「上段突き!」といって前に突き出し、そしてその瞬間グシャッとゆでたまごが割れたそうです。もちろん割れたたまごはみんなでおいしく頂きましたが、うら若き乙女がこんなことでいいのでしょうか? こんなさゆりですがみなさまの温かい励ましのお便り待ってます・・・。

 

◆トラッキー(2003.4.30)

阪神の人気マスコット「トラッキー」。いつもアクロバットでコミカルな演技で楽しませてくれてました。選手とのどつきあいや、横浜戦では佐伯選手とのプロレスごっごが名物になっていますね。が、このトラッキーの中に入ってるスタッフが交代(解雇)させられたんですよ。その理由が「暴力的なイメージがある」「子どもに悪い影響を与える」とかだったらしいですが、いくらドロップキックやジャイアントスイングをかましていても、本気かウソかの区別くらいつくやろが〜。そんなことの区別もつかない子どもを育てたあんたらが悪いんちゃうんかい。良いことも悪いこともきれいなことも汚いことも子どもの頃からそれなりに触れさせた方がいいんじゃないかなと思いますよ。善悪の判断というのはその過程で自分でしていくものではないのですか。親はそういう子どもの成長を見守り、進むべき道をそっと教えてあげるものではないのですか。過剰に保護することで守れなくなることもあるんとちゃうかなと思いますがね。ま、ようするにトラッキーのスタッフを元に戻せ!っちゅうことですね。ところでラッキーちゃんの中のスタッフは本当に女の子なのかな・・・?

 

◆リニューアル(2003.5.3)

トラッキー解雇ショックでリニューアルしたことを書き忘れてましたが、このホームページもいよいよ4年目に入りましたので、とりあえず新装開店いたしました。でもトップページは上部と下部だけ作りかえたところで面倒になってやめました。また気が向いたら更新するかもしれません。ここの文章も「コラム」と称するほどええもんではございませんが、他に名前のつけようがなかったのでそうしました。ところでここの文章、2年ほど前から書いていますが、実は当初は3ヶ月くらいでやめる予定でした。会社の「研究会」なるもので「ホームページのアクセスアップ作戦」をテーマにしているときに、トップページで日替わりのコメントを入れるとアクセス数が増えるという話があったんですね。で、実際どうなのか、このホームページを使って実験してみようってのがはじまりでした。3ヶ月後、そこそこ結果も出たのでもうやめようかと思ったんですが、ありがたいことに意外と反響がありまして、現在に至るまで続けているというわけです。誤字・脱字・勘違いの多い駄文ではございますが、本年度もよろしくお付き合い下さい。

 

◆給食三昧(2003.5.5)

みなさんにはどうでもいいことでしょうが、私は大阪の堺市に住んでいます。その堺市に話題になっている居酒屋があります。それが居酒屋「給食三昧」。テレビの特集でやっていましたが、その前から何度か噂に聞いている店でした。店の中は小学校の時に使っていた机やイスがあり、食器も給食の時に使われていた懐かしいモノ。もちろんメニューも想い出の給食風。お酒もありますよ。名札とかも作れます。しかも私の通っていた小学校の名札もあるようです。制服貸してくれたり、「堺っ子体操」を踊らせてくれたり、さらに「新日鐵下じき」など堺市民にしかわからない超マニアックなプレミアモノもあるそうです。Yahoo!で「給食三昧」で検索すれば一発でホームページへ行けるのでとにかくチェックです。内容見たら行きたくなりますよ。場所は南海堺駅、阪堺線大小路駅の近く。地元ローカルネタに狂喜乱舞する私は、いつか必ず居酒屋「給食三昧」に登校してみせます! 近くに来たときはぜひとも寄ってみてくださいね。

 

◆大阪の水(2003.5.7)

私は大阪で生まれ育ってきたのでそれほど違和感はなかったのですが、「大阪の水はまずい!」らしいですね。地方から来た知人たちは口を揃えてそう言います。「料理に使うのもイヤ」「歯を磨くのもイヤ」「口に入れたくない」とまで言われる始末。福井、仙台、静岡、長崎、北海道……まぁそんなふうに言う人は水のきれいな地域の出身なんだろうと思っていましたが、なんと同じ近畿の京都や奈良の人にまで言われてしまいました。まずいというかカルキくさいらしいのですが、昔ほどひどくはないはずですよ。これが普通と思ってましたが、知人たちの意見を総合すると、どうやら大阪人の水に対する味覚がおかしいようです。そういえば「○○の天然水」とか「○△のおいしい水」とか売られていますが、あれって水道水とどう違うんですか? 金を出して買った水なので、今までは一応「やっぱり違うなぁ〜」と言ってましたが、正直なところ私には違いがさっぱりわかりません。きっと私みたいなのは市販の水に水道水が入っていても気づかないんでしょうね。ある意味幸せかも…。

 

◆竜安寺石庭(2003.5.10)

ちょっと前の話になりますが、今年の1月、メンバー数人と京都巡りに行きました。今年うちのチームには「文化の会」というじじむさいものが出来まして、年に数回は京都・奈良・神戸の歴史に触れようと企んでいます。1月は、相国寺や千本釈迦堂などを巡り、最後に竜安寺を見に行きました。もうすぐ閉門というところで無理矢理入れてもらい、有名な石庭を見学。思ったより小さいものでしたが教科書に載っていたのと同じものだったので感動しました。それよりも何よりも、その竜安寺の横にある採石場のようなところでミステリーオブジェを発見! 竜安寺に飾るために作られた物なのか、歴史的に価値のある石像なのか、それとも単なる趣味なのかわかりませんが、写真にある石像がたくさんありました。最後にこの石像と出会えたことで私の第1回三都物語〜京都編〜はとても有意義なものになりました。次回は奈良。社会科教師を連れて巡ります。

 

◆勧められるタイプ(2003.5.12)

先日会社で飲み会がありました。長居公園の森の中でシートを広げて社員全員でどんちゃん騒ぎ。昨年、うちの課に後輩が入ったので、営業のおじさんたちに絡まれるのは彼女の役目やから私は私で楽しもうと思っていたら、後輩はお酒を飲むと顔に出るタイプで周りから気を遣われていました。私の家系は父方の方がわりと酒に強いようで、私はお酒を飲んでもそれほど顔に出ません。「おっ、飲める口やね〜」と真っ赤な顔のおっちゃんどもにターゲット・ロック・オンされて酒を注がれることも多いです。私も顔に出ないからといって酔っていないわけではありませんから、調子に乗ってこっちからも注ぎまくり、向こうからも注ぎまくりとビンを片手に酒の応酬。そして最後に阪神の話で盛り上がり、「今年こそ優勝やー!」と叫んで終わるというパターンです。これがまたけっこう楽しかったりするんですけどね。今回ばかりは気遣われている後輩がちょっとうらやましかったなぁ〜。ちっとでええから気遣われてみたい・・・。

 

◆健康志向(2003.5.14)

先日うちの上司が病院に薬をもらいにいったそうですが、それまで3000円程度で済んでいた薬代がいきなり倍くらいに上がっていて驚いたそうです。飲み代に使うはずだったお金が医療費へ消え、ぶつぶつ言っていました。そういえば4月からサラリーマンの医療費自己負担が2割負担から3割負担に上がったんですよね。こんなことなら4月までに悪そうなところぜんぶ医者に診てもらえばよかったです。そもそも私は賛成した覚えはないのに、いったいいつ誰がそんなこと決めたんじゃー! 治療費がかさんで飲み代がなくなるなんて、ゆゆしき問題です。これからは病気もケガもしてられないので、ますます健康志向。大学では「健康科学専攻」だったので健康に関しては一般ピープルより知識があるはず。でもびっくりするほど何も覚えてないなぁ。健康法・・・乾布摩擦かな?

 

◆脱走犯(2003.5.17)

私の幼少期は、親が共働きだったので0歳からずっと保育園通いでした。親と過ごすより友達と過ごすことの方が多かったので、ちょっとヒネたガキだったように思います。あんまり覚えていないのですが、それなりに寂しい思いをしてたのか、はたまた精神構造がおかしかっただけなのかわかりませんが、私はよく保育園を「脱走」していました。私は当時、わりと体が大きい方だったので、保育園の門のカギに手が届いたんですね。それで親が園まで送ったあとに、門の上の方に付いているカギを開けて、家に帰ろうとしてたそうです。むろん、すぐ先生に捕まえられましたが。その後、私がたびたび脱走するもんですから、カギが門のさらに上の方に付け替えられ、私は手が届かなくなって脱走できなくなりました。子ども心に「なんてことすんねん!大人ってヒキョウ」と憤慨したことを記憶しています。改めて思い出すと発達心理学的に問題行動の多い子だったかもしれませんが、とりあえずは普通の人間に育ちました。まぁ、どっかで屈折してるんでしょうね。野球をしてるところなんかそうかもしれませんね。

 

◆アライちゃん(2003.5.19)

うちの会社の機械は驚くほどよく壊れますが、半年ほど前、その中で唯一元気だったプリンターも壊れてしまい、そのメーカーの修理マンに来てもらいました。それがアライちゃん。藤木直人似の“激”男前(社内女子社員談)で、しかも修理の腕は抜群。営業も兼ねているとかで、「これは内緒ですよ」と気の利くサービスをしてくれました。何よりも話が上手で面白い。綾小路きみまろをはるかにしのぐマダムキラートークですぐにうちの会社の人気者になりました。男前で腕も良くて話し上手。さすが大手メーカーはいい営業マン飼ってますね。ただ修理をしに来ただけなのに、周りにいる人を楽しませて帰るというのはなかなか出来ません。ところが、先日またプリンターが壊れたので先輩が「アライちゃん」をご指名したところ、「内勤になったんです」とのお返事が。「あれほどのスーパー営業マンがなぜ?」と思ったんですが、そのあと先輩は電話でアライちゃんに長時間拘束され、非常に楽しい時間を過ごしたものの仕事はまったくはかどらなかったそうです。おそらくアライちゃんは外回りをしてはお客さんと話し込んだため、内勤になったんでしょうね。話し上手なのではなく、ただの話好きだったのかもな、アライちゃん・・・。

 

◆善 意(2003.5.21)

会社の先輩は変わった血液型です。AB型、しかもRH-(アールエッチマイナス)型。日本人にはかなり珍しい血液型ですよね。そのためかどうかわかりませんが、彼女はアメリカン・ハード・ロックを激愛し、カナダの激しいアイスホッケーリーグにどっぷりはまるなど、人とは違ったかなり過激な趣味があるようで、ご本人もそれを自覚しています。「アタシの行く手を阻む者はどんなヤツもゆるさねぇ!」というような過激な性格を持ち合わせながら、彼女のもう一つの趣味は献血。希少価値の高い血液型を持つ者の使命感からなのか、毎月欠かさず献血をしているそうです。「先輩、ほんまはいい人なんですね〜」と言うと「うるせー、献血はアタシの趣味や!社会貢献なんかとちゃう!」と必死に否定します。日頃の過激な言動からは想像もつきませんが、やはり人としてやるべきことをちゃんと知っている人なのだと思います。自分のキャラに反しても続けている彼女の「見えざる誰か」に対するその善意はきっと届いていることでしょう。尊敬すべき悪党ですね。今日もまた動かなくなった機械をぶん殴りながら「血を抜くのが好きなだけ!」と言い張る先輩を見てなぜか微笑ましく感じる1日でした。

 

◆エレベーター(2003.5.24)

私の住んでいる団地は10階建てで生意気にもエレベーターが設置されています。そのため子どもの頃から「エレベーターマナー」というものをたたき込まれ、積極的にボタンの前に立ってはエレベーターガールにも負けないサービスを展開していました。もちろんデパートや映画館のエレベーターでも、乗ってくる人に「何階ですか?」と聞き、扉の開け閉めもコントロールしていました。ところがある日、いつものようにボタンの前に立っていると、扉が閉まりそうな瞬間に「すいませ〜ん!」と乗り込んでくる人がいました。あわてて「開く」のボタンを押そうとしたのですが、なんと間違えて「閉じる」を押してしまい、そのおばちゃんは乗り込む瞬間にドアにガチャンと挟まれてしまいました。おばちゃんはただ乗り遅れたから挟まれただけと思ってたようですが、私の後ろにいた人たちは私が「閉」ボタン押したの知ってるんですよね〜。親切が仇になった典型です。これがトラウマとなってか同じような局面と出くわした場合、必ずと言っていいほどあわてて「閉」ボタンを押してしまうようになりました。「開」と「閉」て同じ「もんがまえ」やからとっさの時には見分けがつきにくいんですよね。他にも▲マークで開閉を表現してるボタンもありますが、よけいわかりにくいっちゅうねん。自分の判断力のなさに、今はもうボタンの前には立たないようにしています。

 

◆ベビーフェイス(2003.5.26)

私たちのチームには中学1年生の女の子がいます。彼女は小柄でたいへんかわいらしいのですが、そのベビーフェイスのおかげで最近ショックなことがあったそうです。彼女が中学の部活で先輩たちとバスを利用した際に「お嬢ちゃんは子ども料金でいいよ」と運転手に小学生と間違えられたそうです。「みんな同じ中学の部活のジャージを着てたのに、なんで私だけ子ども料金なんじゃい!」とご立腹でしたが、シャレにならないほど加齢が進むと若く見られるのはやはり得ですよね。そういえば私なんかは24歳の時に高校生に間違われました。バイト帰りに自転車が壊れたので修理屋さんへ寄ったら、修理のおっちゃんに「兄ちゃん、高校生か?」と聞かれたんですね。男と間違えられたのはともかく若く見られたのがうれしくて、そのままどこまで『高校生の兄ちゃん』で通せるのか試してみると「高校生に人気のタレントって誰なん?」「広末涼子(←ほんまか?)」、「お母さんの歳は?」「44歳」「秋吉久美子くらいやな〜。色っぽいな〜」などと見事に会話を成立させて17歳の男子高校生を演じきることに成功しました。その時はなんとも言えない達成感を味わいましたが、よく考えると何に役立つのかわからないことに手応えを感じてしまったかもしれない。ま、なんにしろ野球をしてると若く見えるようですから、あと2〜3回は高校生に間違えられるよう身も心もフレッシュでいたいですね。

 

◆博多通りもん(2003.5.28)

うちの会社の社長は福岡の出身なんですが、先週その福岡に帰っていたみたいでお土産を買ってきてくれました。他の人もいろいろ旅行に行ったそうで四国や和歌山などのお土産をたくさんいただきました。机の上はタルトやヒヨコまんじゅうなどでいっぱいになりましたが、そのなかで一番おいしかったのが社長の買ってきてくれた『博多通りもん』。めっちゃくちゃおいしいですよ。どれくらいおいしいかと言うと、営業課の部屋へ行って友達の分をくすねてくるほどおいしかったです。私が今まで食べたお土産の中で一番ですね。「名物に美味いものナシ」というくらいで、地方のお土産にはそれほど期待してなかったのですが、これだけは別。びっくりするくらいおいしいです。調べたところ、パリのお菓子コンテストでも金賞と取ったとか。興味のある方はインターネットで『明月堂の博多通りもん』のキーワード検索をしてみてくださいね。私は明月堂の回し者ではありませんが、とにかくおいしいので博多へ行った際はぜひとも一度ご賞味ください。

 

◆放火事件(2003.5.31)

最近大阪では平野、東住吉の方で放火事件が相次いでいました。私の会社は東住吉にあるのですが、印刷屋で紙を多く扱うため警戒を強めていました。ところがその矢先に事件発生。その日定時を回ったところでウーカンカンと消防車が通る音がしました。消防車が通るのはそれほど珍しいことではなかったのですが、だんだんと音が近づいてきて、止まったのがなんとうちの会社の前。え?うちが燃えてんのか?と驚いて1階に下りると、どこも燃えていません。そのうちパトカーや救急車までやってきて大騒ぎになったのですが、どうやら燃えていたのは会社の近くにある倉庫で、すぐに消し止められたそうです。やはり放火だったそうで、それで警察が出動したということのようでした。うちの会社の前で止まったのは、現場までの道が工事中で消防車が通れなかったからだそうです。でも一歩間違えば、うちが放火にあっていたかもしれませんね。怖いな〜。連続放火事件の犯人の1人は捕まったそうですが、まだ他にもいるようですので大阪南部の方はお気をつけください。

 

◆5人抜き(2003.6.2)

先日メンバー数人と飲みに行きました。前日からみんなを誘っていたのに、その日は3人しか集まりませんでした。5:30に集合して寺田町の酔虎伝に飲みに行ったのですが、私たちの他に客はゼロ。さすがにこの時間から飲むヤツも少ないのかなと思っていたら、「おはようございま〜す」とバイトの店員が入ってきました。店員が来るより早く店に入るなんてめったにないことなので驚きましたが、そのあと続々と店員が出社してきて、結局、店員5人抜き。女3人、店員の出社時刻より早い時間帯から飲み始めるなんていったいどういうことだ! まるで飲むこと以外に楽しみがないみたいやないですか。あまりの出来事にヤケになった私たちは、仕事終了直後の歯科助手に電話をかけたり、帰宅直後のコーチを門真から呼び出したり、手当たり次第メンバーに声をかけましたが、捕まったのはクレイジーナースとスチャラカ公務員だけ。これっていつもの飲み会のメンバーやん。目新しいこともなく、枯れたトークで酔虎伝に6時間居座り、そしてそれぞれ夜の街へ散っていきました。みんなひどいよ。うちらをこんなみじめな気分にさせやがって。もう誘ってやらへんからな〜。アホ〜。アホ〜。

 

◆飲みの美学(2003.6.4)

さて、前回に引き続き、寺田町での「非生産的」な飲み会の話です。飲み始めてしばらくすると「チームで一番お酒に強いのは誰だ?」という話になりました。私はそれなりに飲めますが、残念ながらみんなに言わせれば一番ではないそうです。なぜなら飲み方が悪いから。人それぞれ『お酒の飲み方』というのが確立されていると思うのですが、私の飲み方は他人からよく否定されます。飲みに行くと、まずビールで乾杯→酎ハイを数杯→ワインや果実酒、カクテルなど他人が飲んでいるものに手を出す→最後に日本酒や焼酎などでしめる(→→わけがわからなくなる)。これが私の不動の飲み順で、しかも2〜3時間以内にこのノルマを達成しなければならないのです。ペースが超高速な上にいろいろなお酒を飲むのがみんなのお気に召さないようですが、人は常に高いハードルを越えようという向上心が必要なのです! そして翌日最悪な二日酔いになったそのときにはじめて「よし、飲んだぞ!」という達成感を味わうものなのです。…っていう私の『飲みの美学』を切々と語ったら、なんとさらに非難ゴウゴウ。なんでさ? 何がダメなのさ? だいたい女数人集まって「誰がお酒に一番強いか」なんて話をしてる時点で不毛なのさ! そんなことだからこのチームでコトブキ退部なんてあり得ないのさーーー! というむなしい夜でした。

 

◆油断大敵(2003.6.7)

私の会社はわりと自由に出来るので、仕事中もお菓子とか食べてもかまいませんし、机のうえに私物を置いていてもそれほど激しいモノでなければ注意されません。最近では食玩(お菓子のオマケ)集めが流行っていて、グリコのオモチャやお菓子が机の上に散乱しています。まぁかなりアットホームな会社ですね。課の人もみんな仲良しなので、忙しくないときは5時を過ぎると「帰ろ〜」コールで一斉に退散します。ところがその日も5時を過ぎた直後に、数人が「帰ろ〜」「もうカエロ〜」とアホのように大声で連呼していると部屋の入り口に人の気配が! バッと振り返ると見知らぬオジサマ。なんと取引のある大会社の課長さんが「仕事の現場を見てみたい」といきなり見学に来たそうです。もちろん私たちは顔面蒼白。バタバタとパソコンの前に座り直し、仕事再開です。ところが客が来るなんて知らなかったもんですから、課のいたるところにお菓子のオマケが転がったまま。しかも机の上はお菓子だらけ。私の机に至っては、パソコンに六甲おろしの歌詞カードが貼ってあるわ、横には阪神の年間試合一覧表があるわ、おまけに「北斗の拳」の缶ケースとかも置いてあるという始末。あまりの惨状に案内に来たうちの専務とその課長さんはそのまま言葉少なに引き上げていきました。む〜、ちょっと油断してましたね。取引は続いているので問題はなかったようですが、もう少し机の上を片づけようと思います・・・。

 

◆最強のドリンク(2003.6.9)

人というのはそれぞれにこだわりがあり、他人には理解しがたい行動も多々あると思います。私の場合、ファーストフード店で飲み干したジュースの容器に余っているたくさんの氷を、ストローでガシャガシャとつついて溶かして飲むのがたまらなく好きです。なぜかと言われると困るんですが子どもの頃からの悪い癖ですね。しかし数年前、あの衝撃的な事件は起きました。試合帰りにファーストフード店にみんなで寄ったのですが、私はジュースを飲み干したあと、例のごとくストローでガシャガシャと氷をつついて溶かして飲んでいました。ところが、あとどれくらい氷が残っているのかな?とフタを開けたその瞬間、中になにやら黒い影が…。よく見るとそこにはなんと体長1センチほどの虫が!!! しかもしつこくガシャガシャつついていたので、ちょっとバラバラ、と言うかだいぶ粉々に・・・。おぇぇ〜。こんなもん飲んでたぞと店員に見せたら、代わりのジュースをくれました。でもたぶん、間違いなく足の1〜2本は飲み込んでたでしょうね。それ以来、「氷ガシャガシャ」は怖くて出来なくなってしまいました。まぁ悪い癖が直ってよかったですが、でも覚えてろよ、奈良の○○○ッキー! 今度行ったら店前のカーネルおじさんに落書きしてやるからな! 

 

◆梅酒の梅(2003.6.11)

私の会社には私を含めてお酒が好きな人種がたくさんいますが、隣の課のおばちゃんもなかなかの飲んべぇです。自宅で焼酎に梅と氷砂糖を入れて梅酒を作っているそうですが、先日、その梅酒に漬けてあった梅を大量にビンに詰めて会社に持ってきてくれました。「これ、けっこう美味しいねんで〜」と勧めるので、後輩が一口食べてみたのですがモゴモゴしたまま何も言いません。不思議に思って私も食べてみたのですが、これがものすごい衝撃! ゴホゴホとむせかえるようなその感覚は、ウォッカをストレートで飲んだときのことを思い出させました。詳しく話を聞くと、どうやらその梅をかなり長い間お酒に漬けていたそうで、すでに梅の風味は跡形もなく消え去り、残ったのはおもっきり濃縮された『酒』というワケでした。酒飲みにはたまらない一品ですよ。こんなものを仕事中に食べてていいのかと思いつつ、あの衝撃が忘れられずにたびたび口に運んでいます。会社で真っ昼間から酒を飲まずして酒を味わえる。しかも表向きは「梅」なので、上司にも客人にも疑われることはありません。いや〜、すばらしいですね。私は今週、最高に楽しい勤務時間を過ごしています!!!

 

◆大切な人(2003.6.14)

先日、私の伯父が亡くなりました。伯父は父の姉の夫にあたる人で直接の血縁関係ではありません。伯父は福井に住んでいて大阪とはかなり離れているので、ここ最近は会うのも数年に1〜2回程度でした。伯父さんとはずっと会っていなかったし、それに比べたら会社の人たちの方がたくさん顔を合わせているんやから喪失感もずっと少ないはず……と自分にそう言い聞かせても、胸にポッカリと空いた穴がふさがりません。伯父を亡くして悲しいと思う気持ちを、どこかでごまかそうとしている自分がいます。悲しいなら悲しいでいいんですけどね。大切な人を失ったという現実をちゃんと受け止めることができないのかもしれません。「福井に行けばいつでも会えるから」、そう思っていたのにもう二度と会うことはできないんですね。どうしてもっとたくさん会って、もっとたくさん話をしておかなかったのかと悔しい気持ちでいっぱいです。今は毎日のように、子どもの頃に広い伯父の家を探検したことや、一緒にソフトボールをして遊んだこと、バーベキューや花火をしたことなどを思い出します。本当に優しい人でした。楽しい想い出ばかりです。ただ、亡くなる前にもう一度だけ、他愛もないことでいいから話をしたかったです。

 

◆ハムちゃん(2003.6.16)

みなさんは何かペットを飼っていますか? 私はずっと団地住まいなので、あまり大きな動物は飼えませんでした。小学生の頃に飼っていたのはリスとハムスター。ハムスターは「ハムちゃん」という実に創意工夫もない単純な名前をつけられ、それでも数年間、我が家のアイドルとして君臨していました。ところが、このハムちゃん、年に数回オリから脱走しては捕まえられるというツワモノ。私の団地は同じ階の部屋ならベランダ続きで移動できるようになっているので、505号室、504号室、508号室と、ハムちゃんは縦横無尽に他人のベランダを走り回っていたそうです。そしてたびたび他の住人に捕獲されて「これ、お宅のハムスター?」とウチに返却されに来ました。かなり恥ずかしかったです。でも最後に回収されて持ってこられたときは、スーパーで雨の日に使う透明の長いカサ袋に入れられ、下の方でカサコソもがいている年老いた情けない姿でした。脱走もこれで終わりだなと思っていたんですが、そのあとハムちゃんは一世一代の大脱出を試み、そしてなんとそのまま帰ってきませんでした。噂では8階で見たとか3階で見たとかいう話が出ていたので、もしかしたら野生化してたのかもしれません。彼は最後のチャンスで価値ある自由を手にしたのでしょう。う〜む…そう思えばなかなかビッグなハムスターでしたね。

 

◆177(2003.6.18)

私は基本的に電話が苦手で、携帯も野球の連絡の時くらいしか使いません。どうしてこんなにも電話嫌いになったのかと、最近自分でも不思議に思って古い記憶をたどってみると…ありました。こっぱずかしい記憶が。それはまだ私がかなりのアホだった子ども時代のことです。その日、私は翌日の遠足の天気が心配になり、天気予報を電話で確認しようとしていました。「お母さん、天気予報って何番やった? 117?」と母に聞きながら1、1…とボタンを押していると、その時ウチのオカンは何を間違ったのか「9よ!」と言い放ち、私もそのまま勢いで「9」のボタンをプッシュ! 「プルルル〜、はい、○○消防署です」。しまった!間違えた!と思った瞬間には消防署につながっていました。そのあとヘコヘコ謝ったらあっさり許してくれましたが、消防署に間違い電話なんて前代未聞のことだと思いますよ。いったい何をどうやったら間違えるんだ? 過去にもそんなアホはいたんでしょうか…。恥ずかしい。それよりも何よりも、なぜウチのオカンはよりによって『9』と言うたんでしょう? そもそも「117」は時報やし。何ひとつ合ってないやんか…。ま、そんなこんなで私は電話が嫌いになったというわけです。これでみんなも私の電話嫌いを理解してくれることでしょう。ちなみに天気予報は177番ですよ。

 

◆漢 字(2003.6.21)

最近は仕事でもパソコンで文字を入力するので、文字を書くという機会がずいぶん減っています。そのため、いざ手書きで書かなければならないときに、漢字が思い浮かばないこともたくさんあります。パソコンでは勝手に変換してくれますからね。文字を書かなくなってきたことに少し危機感を覚えながら、でもよく考えたら昔から漢字には弱かったような気がします。小学校6年生の時、図工の時間に体育大会のポスターを作ったんですが、完成したあとに何かヘンやな〜と思ってよくよく見るとポスターに書いていた「体育大会」の文字が「育大会」になっていました。ポスターそのものは、バトンタッチの瞬間の手の部分だけをクローズアップして描いたもので、そこが評価されて学校の玄関に張り出されることになったんですが、「育大会」ではねぇ…。めっちゃ盛り下がりそう。もちろんあわてて書き直しましたよ。そういえば中学校の時に水泳大会のパンフレットを作ったんですが、その時も水泳大会の「泳」という字の「永」の部分が「氷」になっていました。配布されたパンフレットには「泳」の部分がマジックで書き直されていて、自分のアホさ加減にちょっと悲しくなりました。魑魅魍魎とかいう漢字は読めるんですがね。書く方は苦手なようです。印刷屋に勤めてるんでちょっと致命的かもしれない。漢字検定でも受けますか…。

 

◆ジャニス・ジョプリン(2003.6.23)

あんまりアホなことを書いてるとイメージダウンなので今回は気分転換に音楽ネタです。先日部屋を片づけていると、一枚の懐かしいCDが出てきました。それが「JANIS JOPLIN」。いわゆる「格安ばったもんCD」で、高校生の時、路上ワゴンセールの中で見つけたモノでした。その時は何となく聞き覚えのある名前につい買ってしまったのですが、それが私と洋楽との最初の出会いでした。ところが家に帰って聴いてみたものの、それまで聴いていたスマートな日本の曲とまったく違い、しゃがれた声のおねぇちゃんが歌うガサツな歌という感じがして好きになれませんでした。ところがCDの最後に入っていた「BALL AND CHAIN」という曲を聴いた瞬間、ものすごい衝撃を受けました。「BALL AND CHAIN」は「足かせ」という意味ですが、歌詞はわからなくてももがき苦しみ、そこから抜け出そうとする感情が痛々しいほどに伝わって、魂のこもった歌とはこういうものなのかと深い感銘を受けました。それ以来ずっとファンですよ。ジャニスは激動の60年代を代表するロック歌手で、その孤独で悲劇に満ちた人生を象徴するようなブルースが人々の共感を呼びました。麻薬中毒により27歳という若さでこの世を去りますが、没後30年を経過した今でも絶大な人気を誇ります。きっと今のこの時代にこれだけの歌を歌える人はいないでしょうね。死してなお、彼女はこれからも最高の女性ロック歌手であり続けるでしょう。

 

◆カバンの中身(2003.6.25)

私のカバンはよく「重たい」といわれます。まぁ、野球の場合はわりと大きめのカバンを使っているので少々は重たいと思うのですが、みんなに言わせると「普通じゃない重たさ」なんだそうです。ひどいときには「あのカバンには死体が入っているから」とまで言われる始末。そういえば私のいないところで秘密裏にカバンの中身の荷物検査が行われたようですが、結果はもちろんシロ。入れているのは、スパイク、ミット、着替え、お茶くらいで、あとはティッシュとかウォークマンとかですからね。ちょっと前までは、みんながいろいろなモノを忘れるので、その予備品を携帯していたため確かに重たかったのですが、今は自分の物以外は入れていません。しかしあまりに重たい重たいと言われるので、一度カバンをいっぱいにした状態で重さを量ってみたんですが、約6キログラム。これってどうなんでしょう? 重たい方なのかな? たぶんみんなのカバンもそれくらいの重さはありますよね? このように私のカバンは大きいし重いしでみんなからはずいぶん邪魔モノ扱いされていますが、実はこのカバンに変えてからうちのチームはけっこういい勝率を残しているんですよ。私は縁起を担ぐタイプなので何と言われようとしばらくはカバンを変える気はありません。勝利の女神のありがたいカバン。これからも大事に使うぞ!

 

◆名前とユーモア(2003.6.28)

みなさんはパソコンを使うとき・・・例えばWordで新しい文書を作成したときに、そのデータに名前を付けて保存をしますよね。その時に付けるデータの名前は、そのデータがどんなものなのか後から見てもわかる名前を付けると思います。私たちの職場でもパソコンを使ってデータを作るときにはいろいろ名前を付けますが、個人個人付け方に特徴があってなかなか興味深いです。データに関する名前や、ただ単に「777」「aaa」と数字やアルファベットを並べた名前、自分の名前から取って「suzuki01」とか「yuri02」という名前を付けたりする人などいろいろです。中には面白い人がいて「読んだら捨てろ」とか「絶対見ちゃダメ」とか「これは○○さんのやつ?」というコメントみたいな名前をデータに付けていたりします。確かに中身が何かはわかりやすいですね。以前仕事でその人の持っているデータが必要になったので私のパソコンまでデータを送ってもらったんですが、そのデータの名前が「コレでもくらえ〜」でした。う〜む、なかなかのハイセンス。やはり普段からこれくらいのユーモアを持って仕事をしないといけませんね。たかがデータの保存名ですが、忙しくて余裕のない中でもクスッと笑えるひとときを作れそうです。

 

◆M(2003.6.30)

だいぶ前の話ですが、友達と会ったときに突然笑いながら「Mなん?」と聞かれました。いきなりなんちゅーことを聞いてくるのかと思っていたら、そのあと会った知り合いにも「へぇ〜、Mなんや〜」と言われ、みんな今日は失礼なことを言うてくるな〜と思ってました。そんな趣味ないですよ、と言い返そうとしたら、その知り合いが「ほら、M」と言って、私の新しい上着から「M」と書かれた小さいシールをはがして見せてくれました。最近はユニクロなどでは服のサイズがすぐわかるように、S、M、Lなどサイズが書かれた透明の小さいシールが貼ってあるんですよね。ところがそれに気づかずにそのまま着てしまったようです。濃い色の服だったのでわからなかったんでしょう。しかしその日私は一日中「M」をつけて繁華街を歩き回っていたことになりますね。は、恥ずかしい…。まったく、たかが服でも油断できません。そういえばジャージのズボンを前後ろ反対に着たまま天王寺をウロウロしたり、ナースさゆりにカバンに洗濯ばさみを付けられたのに気づかずそのまま御堂筋を闊歩したり、昔からものすごいどんくさいことをしてました。今日もカバンのチャック全開なのに気がつかず本屋で長時間の立ち読みです。きっといろんなところがゆるんできてるんやなぁ〜。もうちょっと身だしなみに気を付けよう…。

 

◆トリプルドラえもん(2003.7.5)

私が中学生くらいの頃でしたが、流行りましたよね、「トリプルドラえもん」(右図)。友だちのお姉ちゃんから教えてもらったのですが、かわいいのかどうなのかちょっとわかりませんね。みなさんのこども時代もこれは流行りましたか? 私より少し上の世代に聞くと「知らない」と言いますが、後輩たちに聞くと知ってる子も多くて、どうやらこのトリプルドラは私たちの世代からはじまったモノのようです。ちなみに私はそのあと独自に、横に連続でつながっている「連続ドラえもん」(連ドラ)を編み出し、クラスで脚光を浴びました。さらに横に連続でつながっているアンパンマン(連パン)、横に連続でつながっているおばけのQちゃん(連Q)などを作り出し、その地位を確固たるものにしたのです。ところが以前チームのメンバーにこのトリプルドラをはじめオリジナリティ豊かな「連続シリーズ」を書いて見せたのですが、「何でもつなげりゃええってもんとちゃうでぇ」と不評の嵐。ふん。美的センスのない連中だよ…(「連ドラ」「連パン」はこちらを参照)。

 

◆七夕の思い出(2003.7.7)

たまにはタイムリーな話題を書きましょう。今日7月7日は七夕です。だからといって過去にドラマチックな七夕を過ごしたことはないのですが、ひとつだけ痛々しい記憶があります。それは私が小学生の時のこと。私の学校では毎週水曜日の朝礼は歌や軽い運動をする日でした。その日は七夕だったの全校生徒で七夕の歌を歌うことになったのですが、担当の先生が余計なことにその歌に「振り付け」をつけてきて一緒に踊るように指示してきたんですね。「ガキやあるまいし、そんなアホくさいことやってられるか」と1人反抗してタラタラ踊ってたんですが、それが悪かったのか、その振り付けでくるっと回った瞬間、首の横で「ミチッ」とヘンな音がして首が横に向いたまま動かなくなってしまいました。軽いムチウチみたいなもんですね。その後、一日中あらぬ方向を見ながら授業をうけ、バカにされながら給食を食べ、そして家に帰って半身になりながら「ドラゴンボール」を見たことを覚えています。やはり悪いことはできませんね。よい子のみんなは、七夕くらいは先生の言うこと聞いて素直に踊ってくださいね。

 

◆天ぷら効果(2003.7.9)

うちのチームではフライを打ち上げることを「天ぷら」と言っています。「(てんぷらを)揚げる」と「(フライを)上げる」を掛けてるんですね。試合でも「フライを上げるな!」とは言わずに、「天ぷらはいらんで!」と声を掛けています。アホみたいなことですが、私は意外とこれは効果があるのではと思っています。人間は「フライを打つな!」と声を掛けると、「フライ」という言葉だけが頭に強く残ってしまって、かえってフライを打ち上げてしまいます。「フライを上げるな!」というよりも「ゴロを転がせ!」と声を掛けた方が「ゴロを打つ」というイメージが強くなって、転がす意識も強くなると心理学の本で読んだことがあります。「高めを振るな」ではなく「低めをねらえ」、とかですね。スポーツでは「してはいけないこと」じゃなくて「してほしいこと」を声に出して伝える方がいいみたいです。そう思えばこの「天ぷら」という言葉は、フライの直接的なイメージを与えずに相手に注意を促すには最適かもしれませんね。ただ最近うちのチームでは、その効果でフライが少なくなったのか、単に飽きてしまったのかわかりませんが、「天ぷら」という言葉を使うことがほとんどなくなりました。さびしいながらも喜ばしいことであります…。

 

◆冷風扇(2003.7.12)

先日「冷風扇」というのを買いました。うちの家はいまだかつてクーラーというものを家に入れたことがありません。しかしあまりの暑さに耐えきれず今年は冷風扇を買うことにしたのです。冷風扇は最近テレビのCMでもよくやってますね。タンクの中に水を入れそこからモーターを回して風を送りだし、打ち水の原理で涼しくなるというものです。去年買いに行ったときは売り切れていたので、今年は早めに買おうと思ってネットで購入しました。ところが昨日さっそく使ってみたものの……これってどうなん??? 微妙やな〜…。風はそれなりに冷たいような気もします。でもめちゃくちゃ涼しいかと言われるとねぇ…。最大風力にして、氷もたくさん入れたらまぁまぁ涼しいのですが、けっこう音うるさいし。扇風機とあまり変わらないような気もします。思った以上に大きくて場所も取るし、どうなんやろな〜。これなら、私が扇風機にコールドスプレーを噴射して涼しくしてるのと同じレベルです。ま、まだ使い始めて間もないのでなんとも言えませんが、期待していたほどの戦力にはならないかもしれません。仕方ないので今年の夏もコールドスプレーと扇風機で乗り越えるぞ!

 

◆急がず焦らず(2003.7.14)

今日会社にあったでかいラジカセをみて思いだしたのですが、それは私が大学で少しだけ柔道をしていたときのことです。夏に合宿で和歌山の方へいったのですが、その宿舎でサモアの人々と一緒になりました。文化交流で来日しているダンサーの一団だったのですが、驚いたのは彼らのライフスタイル。朝からでっかいラジカセでレゲエをジャンジャン鳴らしながら、のんびりコーヒーを飲んで10時頃まで優雅な朝食。ぼ〜と景色を見たり他愛もない会話で2時間近く何をすることもなく過ごしていました。当然夕食もゆっくりですし、お風呂ものんびり、歩き方ものんびりで決して急ぎません。同じ場所にいるのに彼らの周りだけゆったりとした時間が流れているようで、せかせか生きている自分にはそれがとてつもなくうらやましく感じられました。生き急ぐこともなく、死に急ぐこともなく、ありのままを受け入れたゆったりとした生活時間が、彼らの中にしみこんでいるんでしょうね。そしてそれは人として本来あるべき時間の過ごし方なのかもしれません。目を覚ましてから20分やそこらで出勤するような分刻みの生活をしていてはいけませんね〜。サモアの人々を見習って、明日から30分早く起きて心のゆとりを取り戻そう・・・。

 

◆一人前(2003.7.16)

カラオケ。みなさんもよく行くと思いますが、私たちもメンバー同士でたまに行っています。ただ普通の人々と違うのは、歌のジャンル。私たちのチームでは普通の流行の歌を歌っても、さほど尊敬されません。和田アキ子、堀内孝雄、美空ひばり、上田正樹、やしきたかじん、桂 銀淑、松山千春、小林旭…このへんの曲を歌えてはじめて一人前とされるのです。結婚適齢期のレディーたちが和田アキ子の歌を奪い合う姿は、飲み物を運んできたイケメン店員たちにはいささかショックな光景でしょうが、私たちにとってはごく当たり前のことです。もちろん最新の歌も歌えなくはないですが、なぜかああいう古くさい歌謡曲の方がしっくりくるんですよね。そもそも私の中の最新ヒット曲はいまだにサザンのTSUNAMIですからね。チームの若手は今のところなんとかがんばって最新の曲を歌っていますが、私に言わせればこのような環境で彼女たちがオッサン系の歌に染まるのも、まぁ時間の問題です。世の中の「はやりすたり」に振り回されず、じっくり腰を据えて本当にいいものを選択する。私の選曲にはそんな深い意味を込めながら、今日もどこかで18番の「大阪で生まれた女」を絶唱しています・・・。

 

◆フーティー & ザ・ブロウフィッシュ(2003.7.19)

さて、軌道修正のためにちょっと普通の話題を書きましょう。私は学生時代からずっと洋楽を聴いています。聴き始めた理由はただ履歴書の趣味の欄に「洋楽鑑賞」と書きたかったからなんですが、今まで適当に聞きかじっていたので地の果てまで追いかけ回すほど好きなアーティストはいません。が、このバンドだけは別。「フーティー & ザ・ブロウフィッシュ」(HOOTIE & THE BLOWFISH)。8年ほど前ラジオか何かで紹介していた「TIME」という曲を聴いてfall in love。CDも買いそろえました。日本ではそれほどメジャーではないかもしれませんが、アメリカではデビューCDがバカ売れでグラミーも受賞。どちらかというと洗練されていない土臭い感じのオーソドックスなロックバンドです。素朴でありながら哲学的な歌詞がなかなかカッコイイですし、声も重低音で包容力があって聞き心地がいいですよ。CDを買って知ったのですが、ボーカルは黒人、ギターやドラムが白人という混成バンドなんですね。それまでロック界は白人中心のものだと思いこんでいたので、いい意味での衝撃を受けました。曲だけを聴いていたら黒人か白人かなんてわかりませんからね。音楽に人種なんて関係ないんだなと改めて教えてくれたバンドです。買え、とは言いませんが、機会があれば一度借りて聞いてみてください。特にデビューアルバムの「クラックド・リア・ヴュー」。まぁ、ただ単に私の好みですが、ホンマなかなかよござんすよ。

 

◆ガンダム事件(2003.7.22)

私は子どものころからガンダムが大好きです。ガンダムは80年代に放送されたロボットアニメで、その後のロボットアニメ界に多大な影響を与えた伝説のアニメです。で、最近ではコンビニで懐かしのガンダム・フィギアシリーズが売り出されたんですね。これは買わなければとコンビニをまわり、好きなモビルスーツ(ロボット)のオモチャを集めていました。その日の練習でも移動途中の駅で、ずっと探していた「赤ザク」と「グフ」という2つのオモチャをみつけて買いました。めちゃくちゃうれしかったのでみんなに見せびらかしていたのですが、それが今回の事件を引き起こしてしまったようです。練習前、私はちょっと席を外していたんですが、戻ってきてみると信じられないことにオモチャがバッチリ開封。しかもパッケージから出された赤ザクとグフが道ばたで闘わされていました。開封の楽しみを奪われた私の怒りは頂点に達し、犯人のJにローキック3発とフライングボディアタック。アンビリーバブルな出来事に怒りは収まらず、こうなったら開封を黙ってみていた周りの連中も同罪や! 連帯責任じゃ! 絶対許さんぞ! そもそもそんな度胸があるなら試合で見せろよな〜。もちろん仕返しはしますよ。今シーズン中に彼女たちはかつてないほどのダメージを受けるでしょう。今からあいつらをどうしてくれようか考えるのが楽しみです・・・。

 

◆悩めるワカモノ(2003.7.24)

最近ウチのチームでは若い連中がなんだかよくわからん宗教論や人生哲学を熱く論じていて、普段のアホな姿を見ている分、それはなかなか新鮮で興味深い光景です。若い人の間では、悩むことがかっこ悪い、自分の生き方を語るなんて恥ずかしい、というような雰囲気がありますよね。まぁ「楽しければそれでいい」というのも否定はしませんが、あまりに悩まないのもちょっと問題があるような気がします。そもそも近代に入る前まで、人々の生活はその日を生きていくことで精一杯で、悩みも「今日をどう食いつなぐか」ということでした。ところが現代に入り、食べることにも困らないような社会的に充実した生活が送れるようになり、人々の悩みも「どう食いつなぐか」から「どう生きるべきか」ということに変化してきました。豊かな生活が自由とゆとりを生みだし、その余りある時間と選択肢の中で自分自身を問い続けなければならないということは、現代人とって避けては通れない道になったのでしょう。あるいはその反動から、「楽しければそれでいい」というどこか短絡的な結論を求める風潮が生まれたのかもしれません。今の時代、きっと誰もが一度は自分が存在することの意味について、自分自身に問う機会を持つのだと思います。ただその時、それと向き合うのか向き合わないのかなのでしょう……ってことがいろいろ読んだ本に書いてありました。人生論をこんな数行でまとめてしまうのはかなり乱暴ですが、まぁ、私としてはちゃんと悩んでるワカモノを見て少しほっとした今日この頃です。

 

◆サマージャンボ(2003.7.26)

私たちは基本的に週末には寺田町あたりに出没します。寺田町は天王寺の次の駅で、混雑している天王寺とは反対に飲み屋もカラオケ屋もガラ空きです。で、寺田町駅をよく利用するのですが、そこにいつも気になる宝くじの販売店があります。販売店と言ってもベニヤ板で囲まれただけのものですが、そこで宝くじを売っているおばちゃんに私は何故か惹かれるものがありました。そして寺田町で焼肉大会があった今日、私の心の中で「今こそ宝くじを買え!」という所ジョージの声が響いたのです! そこでメンバーを誘って買うことにしたのですが、サマージャンボは1枚300円です。どうせ当たらんだろうと思い、最小限の痛手で済むように「1枚でも買えますか?」とセコイ気持ちで聞くと快く承諾してくれました。1枚にしようか2枚にしようかとウンウン迷っていると、その横で極貧学生のJがなんと生意気にも「5枚下さい」と札束を出したのです! ビ、ビッグなヤロウだぜ…。社会人の私が負けるわけにはいきません。私も思い切って1000円札1枚を出して3枚買いました! ふぅ〜、人生最大の賭ですね。もし3億円当たったら、私はアッフェ専用グラウンドを作ります。場所は池田か箕面の山奥、あるいは河内長野……昼は一般市民に開放して維持費を稼ぎ、夜と週末はチームで使い、クラブハウスを建て、宿泊施設もつくる……あぁ、夢はふくらむばかり。また結果はここで報告いたしましょう。ちなみにJは当たっても誰にも言わないそうですよ。なんや、やっぱりただのセコイ小市民やな〜。

 

◆短文明快(2003.7.29)

その日、私はボーナスは出ないと宣言され、ブチギレ状態で帰途についていました。すると私の自転車の横ギリギリをでっかい四駆の車がものすごい勢いで通り過ぎていきました。怒りがMAXに達した私は「危ないやろ、このボケェ!」と吐き捨てようとしたんですが、その車の後ろには阪神タイガースのでっかいステッカーが。むー、危なくても全然許しちゃうから。同志よ、ともに応援しよう……。

 

◆マナー(2003.7.31)

昨日の阪神・横浜戦で、阪神打線の最後の打球(ファールフライ)を横浜の選手が捕球するときに一部の阪神ファンがその選手めがけてメガホンを投げつけたそうですね。いくらなんでもやっていいことと悪いことがありますよ。こんな一部のドアホのせいで、真剣に応援している阪神ファンもマナーが悪いと思われるのは腹が立ちますね。もしメガホンが原因で横浜の選手が落球してたら、そいつはどう責任を取るつもりだったんでしょうか? いくら球団側がファンにマナーを呼びかけても暴走する一部のファンには効き目がないようです。「甲子園ではファンがファンを監視する」。星野監督はそう言っていました。ほんまこうなったら、最後の最後はアンタたちが頼りやで!

 

◆PLの花火(2003.8.2)

昨日の夜、残業で8時半くらいに家に着いたのですが、その帰り道のこと。大和川の堤防でやたら人が集まっていたので何だろうと思ったら、8月1日はPLの花火大会だったんですね。堤防の周りは高い建物がないのでよく見えるんです。PLの花火大会は12万発の花火を打ち上げる日本でも最大規模の花火大会で、毎年8月1日に大阪南の富田林市で行われています。毎年ものすごい人が集まってくるので、見に行くのはたいへんです。ところが私の住んでいる団地は10階建ての高層なので、自宅の5階からこのPLの花火が見えるんですよ。子どもの頃からずっと8月1日になると家族でベランダに集まり花火を堪能しています。隣や上の部屋でも同じようにベランダに集まって、柵越しに「きれいですねぇ〜」と声をかけながらみてますよ。ウチの団地の風物詩ですね。壁は薄いし、エレベーターはボロいし、泥棒も入るしで、ロクな事のない団地ですが、このときばかりはここに住んで良かったなと思えますね。

 

◆短文明快2(2003.8.4)

以前にも書きましたが、今年はボーナスが出ません。っちゅうか、この会社に入社してからボーナスと呼べるようなモノをもらったことがありません。去年あれだけ残業&休日出勤してアホみたいに働いたのに…。悔しかったので会社の備品(ゼムクリップ)奪ってきました。ざまぁみろ、ボーナス現物支給じゃ、ボケ!

 

◆8月(2003.8.6)

あっというまに8月ですね。明日からは夏の高校野球が開幕です。ついこの前まで6月だったのになぁと思ってカレンダーを見ると、やっぱり6月のまま。めくってなかったんですね。私は2〜3ヶ月くらい平気でカレンダーをめくらないことがあります。会社の机の上に置いてあるカレンダーもすべて1ヶ月から2ヶ月遅れ。スケジュール帳も持っていませんし、こんなことでよく仕事の締め切りや練習の日程を把握できているなと我ながら感心します。きっと腹時計ならぬ腹カレンダーでもあるんでしょうね。そんなこんなでぼ〜っとしてたら、今週末から東京で全国大会。天気が悪そうなので少し心配ですが、台風10号でもなんでもかかってきなさい。雨の中だろうが、雷の中だろうが、地面がグチャグチャだろうが、喜んでやろうじゃありませんか。高校球児に感化されながら、ピュアな気持ちで野球漬けの東京小旅行を満喫してきましょう!

 

◆全国大会(2003.8.12)

台風の直撃にも負けず今年も全国大会が終了しました。関東女子野球連盟のスタッフのみなさまにはたいへん感謝しております。本当にご苦労さまでした。さて今年はオール兵庫が優勝をしましたが、実はその裏にもう一つの伝説が生まれていました。話によるとオール兵庫の主将Uさんは9日の朝に大阪から東京へ来て、台風直撃の中で第一試合をこなし、その昼に学校の試験を受けるため大阪へ帰り、その晩の試験のあと飛行機で東京へ戻って来たそうです。しかも台風の影響で飛行機が2時間遅れて東京に着いたのが夜の12:30。タクシーを拾うのに時間がかかり宿舎についたのは夜中の2時を回っていたとか。1日で大阪→東京→大阪→東京。さらにそのあと2日間ダブルヘッダー。決勝戦では先発投手としてマウンドに立っていました。ものすごいタフですね。影の最優秀選手と言っても過言ではありません。そういう精神力が優勝をもぎ取ったのでしょう。おめでとうございます。で、私たちはと言うと、1回戦でケッチョンケチョンに負けて、そのふがいなさに泣きながら新幹線と併走して大阪まで帰ってきました。来年は座席にすわって帰れるように頑張るぞ!

 

◆全 開(2003.8.15)

今年の全国大会もいろいろありましたが、うちのチームでもいろいろございました。昨年入部した新人のKは今回の全国大会が初出場。大阪から気合いを入れて東京に乗り込んできました。9日は朝食もバッチリ、日焼け止めもバッチリで開会式に臨み、何事もなく終えました。そして臨海球技場へ移動して「いざ出陣」というとき、Kは信じられない事実と対面したのです。ふとズボンを見ると、なんとチャックがバッチリ全開! 起床と同時に着替えてから約5時間、公衆の面前でずっと開放的な姿をさらしていたようです。気合い全開、チャックも全開ですか。いやぁ〜、若いっていいなぁ…。ところが本人にはさらにトドメを刺すような衝撃の事実が。「あ〜!アタシこのまま記念撮影してる!!」開会式前に江戸川区球場でチームの記念撮影をしますが、もちろんそのときも涼しげな姿を惜しげもなく大公開し、カメラにおさめていたのです。この瞬間、彼女の熱い夏は終わりました。まぁ、私たちは写真がどうなっているのか今から楽しみですがね。大丈夫、もしものときはモザイク入れてあげるからな〜。

 

◆炭水化物王国(2003.8.18)

全国大会では毎年試合後に監督がみんなにご飯をおごってくれます。今年は去年に引き続き「もんじゃ焼き」を食べに行きました。その店の大将が教えてくれたんですが、もともと「もんじゃ焼き」は、戦後の食料が乏しいときに闇市で子どもたちがキャベツなどの野菜に水で溶いた小麦粉を混ぜて鉄板で焼いたのがはじまりだそうで、「ご飯」というよりは「おやつ」という感覚だったそうです。関西のお好み焼きともんじゃ焼きは比較されたりしますが、私の感覚では似て非なるモノ、という感じですね。ところで「粉もん」大好き関西人は、お好み焼きをおかずにしてご飯を食べますが、どうもこれが他の地域では受け入れられないようで。お好み焼きとご飯、焼きそばとご飯、うどんとご飯……いったいどこがいけないんでしょうか? 関西の一般家庭でも、飲食店でもごく普通のメニューですが。きっと炭水化物をおかずにして、さらに炭水化物のご飯を食うのが許されないんでしょう。でもひどいときにはタコ焼きとご飯ってのもありますよ。ま、そのうちご飯つきの「もんじゃ定食」とか「広島焼き定食」とかが売り出されるかもしれませんね。おそるべし、炭水化物王国関西。

 

◆飽きない味(2003.8.21)

今年の2月まで昼食はコンビニやスーパーの弁当を食べていたのですが、母親が弁当を作ってくれるようになりまして、それからもう半年ほどになります。ところが先日、両親が福井に2日ほど帰省することになって、その間は当然お弁当もないので昼休みにコンビニへ行って弁当を買って食べていました。でもたった2日間なのに、早々とコンビニ弁当の味に飽きてしまいました。おいしくないわけではないんですが、ちょっと無機質な感じがするというか、馴染まない味に感じましたね〜。逆に母親が作ってくれた弁当は、不思議と飽きることもなく半年間食べ続けてます。たぶん愛情がこもっているからとかではなく、ただ単に子どもの頃からずっと食べてる味なので飽きるとか飽きないとかいうレベルの話ではないんでしょうね。コンビニ弁当も1年間食べ続けたんですが、やはり慣れた味には勝てませんかね。なんにしろ作ってくれる人がいることに本当に感謝です。オカンには「コンビニ弁当より美味い」と言って気分よく作ってもらいましょう。

 

◆クラクション3回(2003.8.23)

私の住んでる町は団地がずらっと並んでるような集合住宅地です。最近気がついたんですが、いつも夜になると向かいの団地の横に止めた車からクラクションがプップップと鳴ります。たぶん誰かを呼びだしているんでしょうね。いまどきクラクションで呼び出すなんて、まぁなんとも古風な人です。携帯で呼び出せばええことやのに、何かこだわりがあるのかな〜と思いつつ、いったいどんな人がクラクションを鳴らしていて、どんな人と待ち合わせをしているのかと興味がわいてきました。それで夜中に少々張り込んで上からのぞいてたんですが、その日は現れませんでした。そう言えば記憶をたどってみるとターゲットは来る日と来ない日があって、しかも時間もバラバラ。先週は土曜の昼に鳴っていました。どうやら犯人を捉えるには長期戦の覚悟で臨まなければならないようです。ほんまにどうでもいいことなのに気になって気になって仕方がありません。もっとヒマなときにやればよかった。でもいつかあの「ロミオとジュリエットもどき」を正体をつかんでみせますよ!

 

◆HOT JR(2003.8.25)

昨日の試合で神戸の方に行ったんですが、集合場所がJR神戸駅。JRで行こうかと思ったんですが、乗り慣れている阪急電車の高速神戸駅もJR神戸駅とほぼ同じ場所でした。大阪の梅田から時間も値段もそれほど変わりませんし、阪急電車を使おうかとさんざん悩んだ末、JRの方が40円安かったのでそっちを選びました。そのときJRを利用することになぜか抵抗があったのですが、あとから考えればその心の叫びを信じればよかったと思います。意気揚々とJRの電車に乗り込み、運良く席に座れたので、お気に入りの曲を聴きながらグースカ寝ようと思ったんですが………暑い! ものすごく暑い! おそらく冷房を入れてるとは思いますが、20秒に1度、送風機からそよそよと微妙に涼しい風が力なく届くだけ。私だけが暑いのかと周りを見るとみんなハンカチや扇子であおいでいました。そうしてジメッと汗をかいたまま30分、当然暑さのあまり寝ることもできず悪態をつきながら神戸駅で下車。そういえば去年も同じ目にあって、「2度とJRなんか利用するか!」と誓ったことを思い出しました。冷房ごときをケチっていると客が逃げるど、JR。今後、私は基本的に阪急LOVEで通すつもりです。 

 

◆帯(2003.8.30)

2週間ほど前のことですが、全国大会から帰ってきたときのことです。荷物を片づけていると、なにやら見慣れないものが出てきました。束ねられた幅5センチほどのひものようなものです。よくよくみてみるとそれは帯。ホテルの浴衣の帯を勝手に持って帰ってきたようです。それにしてもなんでカバンの中に入ってたんでしょうね? 私の部屋はシングルなので、チェックインと同時におもいっきり散らかし、チェックアウトとともに一斉に片づけます。おそらくその時に紛れ込んだのでしょう。ホテル側もホテルの石けんや歯ブラシを持って帰られることはあっても、帯のような微妙なものを盗られて困惑していることでしょう。来年、全国大会に行けることになったら、こっそり返しておこう。そのためにもまず秋の大会を頑張らねば!!!ごめんね、「ホテル・パー○レー○西葛西」。

 

◆価値観(2003.9.1)

先日の給料日、残業が続いたおかげでちびっとながら懐があったかくなりました。少しはゼイタクしてもいいかとCDを買いに行きました。選んだのは「jazzyでMellowでGrooveなHip Hop集」とかいう売り出し文句で、わりと有名なアーティストの名前が2つほどあり、DJナニガシが選曲したコンピレーションCDです。ほ〜、これはハズレはないだろうと2500円出して買ったんですが……大ハズレ。こんなディープな選曲が素人にわかるか!アホ! きっと聞く人が聞けばすごいんでしょうが、私にとってはいいんだか悪いんだかさっぱりわからん曲が続き、「普通にしゃべってるだけやん」というジャパニーズヒップホップもあり、はっきりいってムダな買い物でした。これなら電車でマシンガンのように早口でしゃべっている大阪のおばちゃんたちの後ろで、適当にアップテンポのBGMを流して聞いている方がよっぽどHIP HOPな感じですよ。ちょっとネバッとしてるけど…。2500円も出して損した。あれはただ単にそのDJの趣味の世界ですよね。そんなもん一般向けに売り出すな。1人の価値観が広く世間に通用するとは限らんですよ。誰かの選ぶベストヒットセレクションは、みんなのベストヒットセレクションでないっちゅうことです。あ〜あ、もうこの手のCD買うのはやめよう。週末には中古CD屋に売りさばいていくらか取り戻します。

 

◆ピスタチオ(2003.9.4)

私はピスタチオが大好きです。ゆえに、知り合いがどこか旅行へ行って「お土産はなにがいい?」と聞いてくるたびに、その地域の特産物などまったく無視して「ピスタチオ」と言っています。もちろん、観光地でそんなピンポイントなリクエストに応えられるはずもなく「なかった…」と言って代わりにナッツ類の詰め合わせを買ってきてくれます。話を聞くと、みんな一応はいろいろと探してくれてるみたいですね。半分冗談で言ってるんですが、本当に探してくれているとは…。ナースさゆりにいたっては、サンフランシスコのスーパーでわざわざ店員を捕まえて「ピスタチオどこですか?」を連呼してくれたそうです。しかしナッツの王国カリフォルニア州でも獲得できす、もはや私のリクエストには誰も応えられないのかとあきらめていると、先日知人から小包が届きました。それ開けると本場ピスタチオ! ずいぶん前からピスタチオ、ピスタチオと騒いでいたのを覚えていて送ってくれたようです。ありがとう、ニゴー。そして旅先で探してくれたみなさん。これでようやく私の欲求は満たされました。次からは「だだちゃ豆」にしよう。

 

◆商売根性(2003.9.6)

最近は阪神の快進撃で、近所のコンビニもスーパーもタイガース一色です。栄養ドリンク、ペットボトル、お菓子、ライター、お米など、あらゆる商品に「タイガース」の文字やロゴが入り、そしてそれらが店頭で売られています。なんでもタイガースにすればええっちゅうもんちゃうで、と言いたいところですが、これまた買うしね、関西人。他にも、タイガースサングラス、タイガースラムネ、タイガースだるま、しまいには「タイガース優勝・鏡割りセット」などまで売り出されてます。誰が買うんやろうと思いながらも「在庫わずか」とかいう噂まで出ていて、待ちに待った18年ぶりの快挙がファンだけでなく一般市民の購買意欲をもかきたてているようです。冷静に考えたらそんなもん買ってどないすんねん、というものばかりですがね。ま、ともかく、このように阪神の快進撃に便乗して、なにがなんでも儲けてやろうという関西人の商売根性が私は大好きです。儲けてなんぼ。ところが家の近所のサティ、去年は「私たちはジャイアンツを応援します」と巨人優勝セールをやっていたのに、今年は手のひらを返したように阪神セール。なんという変わり身の早さ。安くなるからいいですが、主義主張くらいとおしてほしかったな…。

 

◆サーパス神戸野球教室(2003.9.8)

昨日、オリックス2軍サーパス神戸による少年野球教室に飛び入りで参加してきました。とても勉強になったし、かなり面白かったですよ。ところが礼儀正しい少年たちと反対に私たちと言えば、いつもどおりフレンドリーを通り越したあつかましいフリートークを随所で展開。「何か質問はある?」という選手の問いに「年齢は?」「好きなタレントは?」と聞き返し、その上「手取り足取り教えてください」とか「そのヒゲがあかんわ〜」とか、人に教えを乞う態度をかけらも見せず自由気ままにやってくれてました。にもかかわらず、選手のみなさんは笑いながら寛大な心で接してくれて、本当にありがたい話です。「女子野球チーム」と聞いて少しは期待していたと思いますが、来たのがこんなかわいげのまったくない中途半端な大人ばかりで、選手のみなさんもがっかりしたと思いますよ。しかもうちの連中、疲れてきた後半はテンションも下がってしばし無言。閉会式を終えたあと、「外野ノックのときに教えてくれた人が男前やった…」と口々につぶやいてグラウンドを去って行きました。どこに行ってもマイペースやな。でも、プロの前でも決して自分たちのスタイルを崩さない君たちを見て、恥ずかしいながらも少し誇らしい気分になってしまったのはなぜだろう…。

 

◆にわか阪神ファン(2003.9.10)

さて、阪神のXデーが近づきつつありますが、私個人的にはあまりに久しぶりのことなのでマジックという実感がまったく沸いてこないのがホントのところです。もう決まるのか、本当に決まるのかと、ともかくこの状況をいまだどう受け止めていいかわからないという不思議な気持ちです。18年も待たされたファンはみんなそんな感じじゃないでしょうかね。ところが会社の後輩は野球などまったく興味がないのに、「何か楽しそう」と言う理由だけで最近阪神ファンになりました。む〜、本来なら「にわかファン」など2時間正座でお説教くらわすところですが、今年ばかりは許してあげましょう。やはり覇者となるチームのファンは、ビッグな人間でなければいけません。と、思っていたんですが、今日聞いた話では彼女は阪神がセリーグなのかパリーグなのかも知らない超野球オンチ。こっちは18年間待ちわびて、ようやくその瞬間を迎えようと言うのに、セパの区別も付かないヤツと同じファンと思われるのは納得いきません。こうなったら今日から毎日放課後残らせて補習や!選手の応援歌を全部歌えるようになるまで帰らせませんよ!

 

◆瞬間接着剤(2003.9.13)

以前から私の家のシャワーは壊れています。ホースの部分とシャワーの頭の部分がはずれてしまっているんですね。修理せんとあかんなぁ、と家族で話をするんですが父も母もまったくやる気はナシ。仕方ないので瞬間接着剤を買ってきて私が修理することにしました。最近は瞬間接着剤にもいろいろあって、液体タイプとゼリータイプがあります。以前、液体タイプのア○ンア○ファを使ってトイレのカギを修理したことがありましたが、あまりに即効すぎて私のとろくさい作業が間に合わずヘンな形にくっついてしまいました。今回はその教訓をふまえてゼリータイプの瞬間接着剤を使いましたが、作業中、両手にベチャっと接着剤がついてしまいました。ゼリータイプやからそんなすぐに瞬間接着するわけないとナメていたら、なんと即接着でホースと手がバッチリ結合。焦ってはがしたんですが、今度はホースと洗面器が接着。それをはがしていたら洗面器と手が接着。おまけに接着剤の容器が風呂のフタに接着。それをはがしていたら手とフタが接着……という具合にエンドレスなコントを繰り広げてしまいました。結局なんとかホースとシャワーはくっついたんですが、手は接着剤まみれでバリバリ、3日ほど取れませんでした。恐るべしゼリータイプ。新たな教訓が生まれましたね。

 

◆真のファン(2003.9.15)

今日阪神がセリーグ優勝を決めました。それを記念して以前書いた内容ですが、前回優勝のときのエピソードをひとつ書いておきます。取引のある会社のTさんは地元神戸の筋金入りの阪神ファンで、子どもの頃から甲子園に通っていたそうです。そのTさんの父親も当然のごとく熱狂的な阪神ファン。毎日学校帰りのTさんと待ち合わせをして甲子園に行っていたほどです。お父さんは阪神が勝つたびにビールを飲んで甲子園で大騒ぎ。Tさんはそんな父親の姿を見て育ちました。阪神とともに泣き、阪神とともに笑った人生だったそうです。そして前回1985年、優勝が決まる神宮戦、Tさんは家族みんなとテレビで観戦していたそうですが、優勝が決まったその時の瞬間を感慨深げに話してくれました。「決まったとき俺は兄貴とテレビの前ではしゃいでいたんやが、おやじもさぞかし喜んで大騒ぎしてるやろうと振り返って見てみると、畳の上で正座したまま黙って目から一筋、涙をこぼしてたんや。後にも先にもおやじのあんな姿を見ることはなかったよ」……何十年と応援してきた真のファンとはそういうものなのかもしれませんね。表現の仕方は人それぞれだと思うんですが、阪神ファンのみなさんは今日この歓喜の瞬間をどう迎えましたか?

 

◆道頓堀の裏方たち(2003.9.17)

今回は阪神優勝の風物詩「道頓堀ダイブ」についての裏話。『阪神が優勝した日、難波の道頓堀に飛び込んだ人は5300人です』というニュースがあちこちで流れていたと思いますが、この「5300人」という数はいったいどこから出てきたんでしょうか? その知られざる真実をうちのチームのスチャラカ公務員が教えてくれました。市職員の彼女は土木河川関係の部署に知り合いがいるそうで、そこから聞いた話では、飛び込んだ人の数はなんと市の職員がバードウォッチングのようにカウンターでカチカチ数えているそうですよ! 驚きましたね〜。道頓堀は市の管轄なので、報告や報道への発表のために数えるんでしょうね。そしてこのウォッチャーにかり出される人は課長クラスのお偉いサンたち。「そろそろ飛び込むぞ!」という情報とともに、道頓堀の所定の位置にスタンバイするそうですよ。普段忙しいのにこんなこともせなあかんとはたいへんですね。しかもM2になってからなかなか優勝が決まらなかったので、その間ずっと「いつ決まるか、いつ飛び込むか」と毎日夜中まで待機していたそうです。そして当日、彼らはさんざん待たされた上、休日返上で5300回もカチカチやったわけです……気の毒に。この話を聞いたら、飛び込んだ奴らはどう思うんでしょうね。ほんまアホなことはヤメなはれや〜。

 

◆小さな応援団長(2003.9.20)

『10番目の野手』。今年の阪神快進撃を支えていたファンに対して与えられた称号です。甲子園での地鳴りのような応援は、確かに阪神の選手を援護射撃していたように思います。ファンの存在は本当にありがたいと思いますよ。かくいう私たちのチームにも素晴らしい応援団があります。まずはS家の人々。毎回練習や試合に足を運んでくれて、応援してくれます。チームの父、チームの母と呼んでも過言ではありません。そしてもう1人、小さいけれどビッグな応援団長がいます。それがメンバーIさんの愛息・翔太郎くん。彼は1歳くらいのときから試合に来て、よくベンチ裏の乳母車の中で応援してくれてました。みんながベンチから声を出しているのにあわせて、上手くしゃべれないながらもなんとか『わー、わー』と声を出そうとする姿に「よっしゃ、がんばらねば!」と勇気づけらたもんです。そして先日、4歳になった翔太郎君が久々に試合に来てくれました。以前とまったく変わらず「がんばれ〜、がんばれ〜」と声に出して叫んでくれる翔太郎に、またまた感動した次第です。自分たちを応援してくれる存在がある。それに気がついたとき、また少し成長できるのではないかと思った一日でした。

 

◆ストパー(2003.9.22)

数ヶ月前のことでいまさらなんですが、うちのクレイジー・ナースさゆりがストレートパーマをあててきました。ちょっとくせ毛のさゆりはずっとサラサラヘアーに憧れていたそうです。「すごいで、ストパー(←ストレートパーマのことと思われる)!ちょっと焦げたけど…」と言って、一部チリチリになったところを含めてストレートのサラサラヘアーを見せてくれました。いや〜、すごいですね、最近のストパー。たいしたことないだろうと思ってたんですが、まるで定規をあてたかのようにまっすぐ。冷やかそうと思ってたのに、けっこう似合ってたのでできませんでした。私はどちらかというと天然ストレート根性なしヘアーです。ホントはスーパーサイヤ人みたいにツンツンにしたかったんですが、髪質が柔らかくて根性がないのですぐにしおれてしまいます。あんまりいいことないですよサラサラ。ところでなぜストパーにしたのかとさゆりに聞くと「勝負かかって焦っとんじゃいっ!」とワケのわからんことを言ってました。ともかく、さゆりをみかけて「ヴィダルサスーン!」と声をかければ、ただいまもれなくサラサラヘアーでバシバシしてくれるそうです。お試しあれ。

 

◆礼 儀(2003.9.24)

先日、大阪湾の埋め立て地、「舞洲(まいしま)」にあるグラウンドで練習をしました。野球場が4面もあるかなり広いグラウンドです。野球以外にもサッカーなどに使われてました。で、そのグラウンドの1面で練習をしてたんですが、なんと練習の途中に勝手にサッカーチームが入ってきて勝手にベンチを占領、その上レフトの後方で練習をはじめました。まぁ、直接私たちの練習に影響はなかったんですが気分が悪いです。不審な目で見ていた他のメンバーにようやく「ベンチ使わせて」と声をかけてきたそうですが、その前にグラウンドを使うことに対して断りを入れてからグラウンドに入らんかい! ま、どうやら見たところグラウンド使用ルールを知らなかったようですが、それでも常識の範囲の礼儀くらい守れなかったのかと思います。グラウンドを使いたいなら、まずチームの代表者が先に使っている人たちに「空いてるところを使わせてください」と言いに来るのがごく普通のことだと思いますよ。私たちもいまだに礼を欠くことが多々あり、そのたびに指摘され、改善しようと努力をしてきてますが、この人たちはそういうことが今までなかったのかと思いました。たかが市民チーム。でも「チーム」という肩書きを持った瞬間から、社会的な行動を求められてしまうことをもっと強く自覚するべきだと思います。

 

◆アホアホ・ボール(2003.9.27)

タイトルからして、なんのこっちゃ? と思うようなことですが、私たちのチームではティー・バッティング用のボールのことをそう言ってます。数年前からのことですが、ボールがよくなくなるのでいらなくなったボールをバッティングセンターなどからもらってきてティー・バッティング専用に使っています。アホになった(使い物にならなくなった)ボールなので、『アホアホ・ボール』だそうです。いつからそんな名前が付いたのかわかりませんが、最初はナースさゆりが「くされボール」と呼んでいたので、そこから端を発したのでしょう。ノック用のボールが使い古されてツルツルになってきたらアホアホ・ボールへ降格しますが、それ以外にも道で拾ったA球ボールやC球ボール、ソフトボールやゴムボール、おまけに硬球など、わけのわからないものもたくさん混じってます。このアホアホ・ボールを集めるときに「要らないボール集めてきて」とみんなに頼んだので、そのときに入ってしまったんでしょうね。もう少し判別できるだろうと思ってましたが、ヤツらは丸いものだったらなんでもいいと思ってたんでしょうか。そいうえばこの前サッカーボールを持ち帰ろうとしていたな……。またいろんなものが増えそうです。

 

◆窓を開ければ(2003.9.29)

毎回、毎回、女の子のチームでこんなことを書くのはどうなのかと躊躇するんですが、これも運命なのでしょう。以前、このコラムでうちの新人Kが全国大会で「社会の窓」のチャックを全開で過ごしたことを書きましたが(バックナンバー参照)、昨日その恐るべき事件は最凶最悪のおぞましい結末を迎えたのです。全国大会ではチームの集合写真を開会式前に撮影しますが、その時もKの股間はもちろん開放的な姿をさらしていました。その事実を知って落ち込むKに「後列にいたから誰かの頭で隠れているよ」とみんな口々に励ましました。そして昨日ようやくその運命の写真が届いたのです。みんなでおそるおそる写っているKを見てみると……オ〜プン・ザ・ウィンドウ!! そこには期待通りさえぎるものは何もなく、チャック全開のKの下半身がバッチリと写っていました。幸い唐草模様のパンツは見えていませんでしたが、そんなもん見せてたらちょっとした軽犯罪。そのあとKは一日中ウチのアホどもの笑い者にされ、「こんな写真、処分してやるんじゃあ!」とブツを持ち帰ってしまいました。でも楽しませてもらったよ、K。さらに私はある筋からその写真を入手(本人に掲載許可済?)。身を削って笑いを捧げる関西人に栄光あれ。

 

◆勘違い(2003.10.1)

メンバーのA子はフィットネスクラブで勤務していますが、担当のレッスンでいろんなステップを入れたダンスをするそうです。で、彼女の後輩がそのダンスの中にある「マンボ・ステップ」をずっと「マンゴー・ステップ」と勘違いして自信満々にお客さんの前で連呼していたそうです。マンボとマンゴー。ま、確かによくある勘違いですね。そういえば私は賃貸物件仲介業「アパマン・ショップ」のことを最初は「アンパンマン・ショップ」だと思ってました。アンパンマンをイメージキャラクターにした不動産業だと思いこんでいたんですね。ところが看板にもチラシにもアンパンマンがまったく登場しないので、ようやく『アンパンマン』ではなく『アパマン』(アパート・マンションの略)だと気がついたのです。これってけっこう同じ勘違いをしてた人は多いんじゃないですかね〜。ほんまややこしい。JAROにチクろうかな。ちなみに私の知人はラーメンやチャーハンを食べる時に使う「レンゲ」のことをずぅっっと「スミレ」と呼んでいたそうです。これくらい手の込んだ勘違いをすれば逆に立派なのかもしれません。嗚呼、ニホンゴって難しい…。

 

◆偽物と本物(2003.10.4)

少し前、会社の上司の自宅近くで事件があったそうです。けっこう大きな事件だったので、刑事が聞き込みに来たそうですよ。刑事といえば、ドラマで出てくるようにトレンチコートを着て「いかにも」というイメージがありますが、実際来た人はくたびれた普通のおっさんだったそうです。こういう藤田まことばりの庶民派刑事が来て警察手帳を見せられてもほんまに刑事なのか疑ってしまうなぁ〜、と上司は言ってました。しかもその刑事さんから聞いた苦労話では、最近は精巧に作られた警察手帳の偽物が出回っていて、本物の警察手帳を見せてもなかなか信じてくれないそうです。以前聞き込みに行ったマンションでは、手帳を見せたとたんに「本物なのか見せてみろ!」と相手に強引に手帳をとられ、パラパラと中身を見られた上に「こんなボロボロの手帳、偽物なんじゃ!」とマンションの4階から投げ捨てられたそうです。微妙に公務執行妨害ような気もしますが、でも確かに本物と偽物の違いなんて一般市民にはわかりませんからね。なんとも気の毒な話です。刑事の仕事も楽ではないようですよ。

 

◆果物アレルギー(2003.10.6)

最近気がついたのですが、どうやら私は果物アレルギーのようです。昔も今も果物は大好きですが、特定の果物を食べると口の中やノド、そして耳の穴までもかゆくなってきます。かゆくなる程度ならいいのですが、時々内蔵がおも〜くなって吐き気も催します。下痢とかもしますしね。最初は何が原因かわからなかったのですが、その症状がでるときは必ず果物を食べてるんですよ。で、昔はこんな事なかったのにな〜、と思って調べてみると、どうやら果物アレルギーと花粉症と因果関係があるそうです。そういえば私は筋金入りの花粉症。スギ・ヒノキ花粉はトマト、 ブタクサ花粉はメロン、スイカ、バナナなどというように花粉症と因果関係にある果物がわかってるそうです。そういやトマトもダメになってますね。以前はアホほど大好きだったのに。この果物アレルギー、ひどいときにはぜんそく症状も起こすので、こころあたりのある人は、できるだけ食べるのを控えた方がいいですよ。ちなみにみんなは私の持病の下痢を「酒のせいだ!」と言い張ってましたが、これで酒が原因ではないことが判明しました。これからは堂々と飲んでやる。

 

◆スピード(2003.10.10)

最近会社で「疲れてるね〜」とよく言われます。知人に会っても「あんたはいつも『しんどい』『疲れた』しか言わん」とよく指摘されます。そんなに自覚はないですが、やっぱり疲れてるのかな。私の場合、疲れてきたらすべてのことがめんどくさくなって、いろいろな出来事に何かを感じる余裕がなくなってきます。感情も思考も希薄になってきますしね。普段の何気ないことにも、もっといろいろ感じたり、もっと喜怒哀楽を表現したり、そういうことをせなあかんな〜と思いつつ、ほんまに疲れてるとなかなか難しいですよねぇ…。そんなとき、バイク通勤をやめてチャリンコ通勤に変えた先輩から、意味深いお話を頂戴しました。「同じ道でもスピードが違えばそれまで気づかなかったものがたくさん見えてくる。たぶん人間は見ようと思えばいろんなことが見えるんやと思う」っちゅうことです。確かに忙しいと周りを見る余裕がなくなってきますが、そんな中でも自分のスピードを少し落として、いろいろ感じようとする時間をつくってみることが必要なのかもしれません。ほんのほんの少しだけでもね。

 

◆違和感(2003.10.12)

うっかりしてたな〜。連休モードでここ更新するのをすっかり忘れてました。今日は午後から梅田でクレイジーナースさゆりと数学教師、そして筋肉少女Aとご飯を食べにいきました。看護師、教師、トレーナー、会社員とよく考えればメンバーもそれぞれ普通の人なんですよね。普段はジャージかユニフォーム姿しか見ないので、年頃の女の子の服装で現れるとちょっと違和感というか、いい意味での驚きを感じてしまいます。いや〜、まぁ、一応それなりにカワイイからいいですけどね。こっちが照れくさくなってしまうのは何故だろう。もう長い付き合いなのに、ヤツらの私服をみると見慣れていない分どうしてもしっくりこない感じがします。参観日のおかんのような…。やっぱり君たちは多少小汚くても、ユニフォーム姿が一番似合ってるよ……。

 

◆オールナイトカラオケ(2003.10.13)

この前の試合の帰り道、突然中華料理が食べたくなったのでその話をするとメンバー3人ほどで行こうということになりました。で、メンバーSさん宅の近くの中華料理屋に入ったんですが、食事の席で何故かこのまま飲んで歌おうというノリになり、オールナイトカラオケをゲリラ開催。しかし私たちはチームの中ではいわゆる「シニア」クラスのメンバー。夜を乗り切る体力に不安を感じたので、試合会場から帰宅した直後の若いメンバーたちを再度呼び出しました。ところが来たのが39度の熱を出しているアホひとり。こんなことで大丈夫だろうかと思いながら無謀にもオールナイトカラオケにチャレンジしました。ところが大方の予想に反して朝の4時まで途切れることなく飲みまくり食べまくり歌いまくり。この歳になってオールナイトは絶対無理だろうと思っていたんですが、まったく問題ナシ。まだまだ体は若いんですね!しかも先週の体調不良がこのオールナイトによってスッキリ改善されてしまいました。今回のことで、たかが年齢という数字ひとつに、いかに自分の能力を制限してしまっているのかということがよくわかりました。「もう若くないから」なんて言ってるとホンマに身も心も衰えそうです。自分の体力に自信をもった今、今週も夜な夜な街へくり出すでぇ!

 

◆デザイナー(2003.10.15)

よくアンケートに答えるときに、業種の他に「職種」まで書かなければならないことがあります。営業、総務、人事、経理、企画、販売、編集・デザイナー……いろいろありますが、この欄を書くときにいつも悩みます。私の所属する課はいちおう「デザイン課」と言い張っているのですが、印刷屋の「デザイン課」なのでやってる仕事がいわゆる「デザイナー」とは違うのです。確かに紙面のレイアウトをして冊子やチラシを作ったりはしているんですが、課全体としてはエクセルで名簿データの整理をしたりホームページを作ったりプログラムを組んだりと、デザイナーというスレンダーな響きからまるでかけ離れた仕事ばかりしています。私に至ってはお客さんのところでパソコンやインターネットについてくどくど説明しに行くような仕事もしています。ゆえに「デザイナー」と名乗るのはあまりにおそれ多く、アンケートの欄にはいつも「その他」にチェックしています。まぁ、最近の印刷屋はいろんなことができないと生き残れないんでしょう。あえて職種を書くなら「何でも屋」ってところですか。個人的にはいろいろ経験できて、いい勉強させてもらってますけどね…。

 

◆ネットショッピング(2003.10.18)

来週私たちは明石で開催される「ふれあい大会」という交流大会に参加します。試合が朝一番ということもあり、翌日から泊まることにしました。それでインターネットでホテルを調べてネット予約したのですが、手続きが非常に簡単で3分ほどで済みました。便利です。最近はホテルや交通機関の予約、ショッピングもインターネット上で出来るようになり、これからはネットショッピングの時代なのかもしれません。ところが慣れている人は問題ないのですが、ネットショッピングがはじめてという人にとっては、インターネットで買い物をすることにまだまだ抵抗があるようです。確かに「商品を手にとって見ることが出来ない」「ちゃんと届くか心配」「個人情報が漏れるのでは」という不満や不安を解消しきれないところはあります。中でも不安の一番の原因は「交渉相手が見えない」ということのようです。ネットだと本当に店があるのか、本当に営業しているのかという心配はありますね。店側もトップページに店長や店員の顔入り写真を入れたり、毎日更新して活気のあるサイトを表現したりとさまざまな努力を重ねているようです。この業界、いかに安心・安全・便利を伝えられるかがポイントのようですね。私個人は手に入りにくいものをネットショッピングで買ったりしてますよ。主に酒ですが…。

 

◆絆創膏(2003.10.20)

私たちのチームには「主務」という係があります。主に会計、道具の購入や管理、試合の事務手続き、保険手続き、遠征時の旅行の手続きなどチームの雑用をしてくれています。まぁ、お母さんみたいなモンですね。で、先日の練習試合、メンバーの1人が指をケガしたので絆創膏を探していたのですが、荷物を管理している主務のTが欠席していたため絆創膏のある場所がわからずみんなであちこちを捜索。結局見つからなかったのでテーピングにしようと思ったんですが、今度はテーピングの場所もハサミの場所もわからず、またもベンチ内を右往左往。たかが絆創膏ひとつでいい大人が20分もバタバタしてしまいました。いつもとことんまでTに甘えていたので「うちらTちゃんおらんと何にもできへんやん…」という情けな〜い姿に直面し、深く深く日本海溝より深く反省した次第です。そんなTはいつも「慣れてるから平気」と言ってくれます。感謝を込めて「何かできることがあったら」ともちかけると「じゃあ飲んで絡んだり暴れたりせんといて」と手痛い一言を頂きました。う〜ん身にしみるね…。でも先日メンバーK宅で飲んで掃除機ぶっこわしたことはまだ知らないんですよね。事件の詳細はまた次回…。

 

◆掃除機(2003.10.22)

何度も紹介していますが私は高校時代柔道をしていました。で、当時から寝技が得意だったので、今も飲んで“スイッチ”が入ったら横にいる連中に技をかけまくっています。危険です。そして事件は起きました。その日は阪神vsダイエーの日本シリーズ開幕戦なのでメンバーK宅で応援をしようとみんなに呼びかけたんですが、集まったのはたったの4人。そして結果はご存じの通り阪神のサヨナラ負け…。その瞬間からヤケ酒タイムになり、八つ当たりとばかりに周りの連中に寝技の数々をお見舞いして、自らが勝つことで阪神が負けたショックを和らげようとしていました。ところがその横でKがいきなり掃除機をかけはじめたんですね。負けるものかとKと掃除機に勝負を挑んだのですが…。寝技に持ち込んだ瞬間、なんと背中の方で小さな破壊音がして掃除機の首の部分がボキッと折れていました。青ざめる私に「ちょうど買い換える時期やったから」とKは慰めてくれましたが、ほんまいい大人が夜中の12時に飲んで暴れて他人の掃除機壊してる場合ではありませんよ…。Kには粘着テープクリーナー「コロコロ」(スペアテープ付)をプレゼントしよう。そして今度からは寝技じゃなくて立ち技にしようと深く反省した次第です…。

 

◆明 石(2003.10.27)

先週25〜26日明石で行われたふれあい大会に参加しました。せっかく明石まで行くので、観光もかねようと前日から泊まり込んでメンバー数人で明石ツアー計画を決行しました。柿本神社は柿本人麻呂を奉っている神社で、人麻呂にかけて「ひとまろ」→「ひとまる」→「ヒットうまれる」ってことで野球選手にも縁のある神社だそうですよ。まずは柿本神社でヒット量産を祈願して、月照寺を横切り、次に行ったのが播磨三名水「亀の水」。亀の石像の口から湧き水が出ていて、長寿の水とも言われているそうです。メンバーAが「ここで顔洗ったらお肌も長寿や」と顔を洗いまくりましたが、その成果はいかほどに…。最後に行ったのが明石市立天文科学館。子午線上に建てられていて、時間・天文に関する展示物や明石の街を一望できる展望室などがあります。他の客は家族連れかカップルばかりで場違いと言えば場違いでしたが、たぶん誰よりも楽しんでいたような気がします。が、プラネタリウムを見ているときは周りからスースーガーガー寝息が聞こえてきて、あとで聞いたらみんなほとんど寝ていたそうですよ。もったいないな。ともかく、明石焼きを食べ、魚の棚商店街も闊歩して明石を満喫しました。またみんなでいろんな所に行ってみたいですね。

 

◆夢の続き(2003.10.29)

10月27日、第7戦までもつれこんだ日本シリーズが福岡ダイエーホークスの優勝で幕を閉じました。「歴史に残る日本シリーズ」、まさにその通りになりましたね。ただ私の中では、この日本シリーズの主役は優勝したダイエーでも負けた阪神でもなく、「星野仙一」その人だったように思います。劇的な革命で万年最下位チームをわずか2年で18年ぶりのリーグ優勝に導き、そして志なかばでの辞任。しかも優勝で花道を飾りたいところで、彼はまたも日本一という夢を取り逃がしてしまいました。しかし、だからこそ、そこにまたドラマがあるように思います。まだ終わらない、終われない。そんな気持ちがある限り星野という人がその魅力を失うことはないでしょう。そして彼が夢を残した阪神というチームがまたきっと野球を楽しませてくれそうです。もしも日本シリーズで優勝をしていたら、ドラマはそこで完結してしまっていたかもしれませんからね。それこそ次に優勝するのは18年後ということになりかねません。そういう意味で、まだまだ夢の続きを見られることに感謝です。やっぱり野球ってええのぅ〜。星野さん、ありがとう!

 

◆ニセ札(2003.11.1)

今週からメンバーの数学教師が修学旅行でイギリスに行ってます。で、日本のお金をイギリスのお金に換金したそうですが、向こうのお札というのはかなり「ちゃっちい」もんらしいですよ。商品券みたいで重みがないと言ってました。確かに比べると、日本の札は芸術的ではあると思いますよ。ニセ札を作るにも相当な技術がなければすぐばれるでしょうね。で、私は印刷会社に勤めているんですが、専務に話を聞いたところ、ニセ札が出回ったらまず疑われるのが印刷屋なんだそうです。かなり前の話ですが、ニセ札が出回ったときにうちの会社にも警察の「科学捜査班」なる人たちが訪ねてきたそうです。もちろんニセ札なんか刷っていませんが、印刷屋は一通り回るそうですね。結局、四国の方でニセ札工場が見つかったんですが、そこで使っていた印刷機がオンボロの1色機。本来ならカラー印刷は一度に4色刷れる4色機を使います。1色機だといちいちインクの色を変えて4回も重ね刷りしなければなりませんが、これはたいへんな技術を要する職人技。そんな技術力があるならもっとまともな仕事をして稼げばよかったのにと思います。もったいないなぁ〜。ちなみにお札はコピーをしただけでも犯罪になるので絶対ダメですよ〜。

 

◆思わぬ場所で(2003.11.3)

先日関西女子野球連盟の代表者会議というのが神戸の方であったんですが、その帰り道に梅田をとぼとぼ歩いていると、後ろから勢いよくぽんぽんと肩をたたかれました。このコラムで私は日常生活の様子を垂れ流してはいますが、基本的に閉鎖的な私生活を送りたいので、予期せぬ時に知り合いと会うと非常に動揺します。あまり「素」でいるときの自分は見られたくないですよね。で、肩をたたかれてから振り向くまでの間、おとん?おかん?上司?同僚?客?…といろんな顔が思い浮かび、そしてバッと振り返ってみると、それはうちのメンバーのA子でした。ちょっとホッとした反面、思わぬ場所で会ったので気恥ずかしかったです。たとえると「痔」の薬を買ったところでバッタリ知人に会ってしまった、という感じですか…。ともかく別にやましいことは何もないですが、予想していないときに知り合いに会うと妙にオドオドしてしまいます。自分では気づいてないのかもしれませんが、これはきっと心のどこかで後ろめたいことがあるんでしょうね〜。今度からは変装して梅田を闊歩しよう…。ちなみに私は痔じゃないですよ。

 

◆検 問(2003.11.5)

昨日またも検問でひっかかりました。検問と言っても「盗難自転車」の検問です。えげつない残業おかげで夜の12時半くらいに帰るハメになったんですが、帰宅途中いつもの道で物影からひょっこりお巡りさんが出てきて呼び止められました。早く帰りたかったので「前にも検問受けたんですが」と無意味に抵抗してみましたが、もちろんきっちりチャリンコの防犯登録番号を無線で調べられました。本部から身の潔白を知らせる無線が入ったところで解放されましたが、実は私、このチャリの検問に同じ場所で同じ時間帯に3回もひっかかっているんですよ。人相が悪いからなのかなぁと思って同僚に聞くと、「自転車のライトつけてなかったやろ?」と言われました。そういえば3回ともライトをつけていなくて、帰り際に「ライトつけて帰ってよ〜」と注意されました。そう、きっと捕まるのはライトが基準なんですよ。明らかに私より怪しいオッサンが検問を素通りできたのはライトをつけていたからに違いありません。アメリカではチャリのライトつけてなかっただけで1万円以上の罰金取られるそうですし、けっこう厳しいみたいですよ。こうなったら今度からデコトラばりの照明つけて夜道をキコキコ疾走してやるぜ!

 

◆もう帰るの?(2003.11.8)

私の兄夫婦はけっこう近所に住んでいるんですが、そのためかよく甥っ子が遊びに来ます。兄も義姉も土日が仕事なので、母が面倒を見ているわけですね。週に2〜3回は甥っ子たちが家にいるような生活ですが、私は甥っ子たちが来てても野球や遊びに出かけてしまい、彼らがいる時間帯にはほとんど家にいません。で、そんなある日、またも甥っ子たちが来ていたんですが、ちょっと用事があって出かけようとすると3歳の甥っ子に「もう帰るの?」と聞かれてしまいました。いや、ここに住んでるのにな〜、と思わず苦笑い。そういえば昔、そんなCMがありましたよね。出勤する父親に「今度いつ来るの?」と聞く子ども。それを思いだしてちょっとショックを受けました。普段遊んでやってないから存在感ないのかな〜と反省しましたが、先日出かけようとする私の父に甥っ子が「おじいちゃん、もう帰るの?」と同じ事を聞いていました。母にその話をすると甥っ子は「出かける」と「帰る」の意味の違いがまだわかってないそうです。それを聞いてなんとなくほっとしましたが、これからはもう少し一緒に遊ぼうと思います…。

 

◆食い逃げ(2003.11.10)

昨日の練習の帰り道、みんなで食い逃げをしました。と言うか、結果的に食い逃げ未遂になったんですが、事の顛末は次のとおり…。練習の帰りにご飯を食べて帰ろうということになったので、大阪では有名な千○商店街近くの某ラーメン屋に入りました。が、私の座ったテーブルにはメンバーの中でも学生ばかりが同席。むりやり「メシを食おう」と誘った手前、このシチュエーションではやはり年長の私がおごるのが筋だろうと思い、店員さんに「このテーブルの会計は一緒に」と前もって言っておきました。もうひとつのテーブルに座ったメンバーはかわいげのないヒネくれた社会人ばかりだったのでおごる気にもなれなかったのですが、ブーブーとブーたれたので食べ終わって会計を済ませる時に「全部一緒でお願いします」と言ってまとめて払いました。ところが、店を出て数十メートルほど歩いたところで後ろから店員さんが猛ダッシュで「お会計がまだです!」と追いかけてきました。どうやら「会計を一緒に」と言ったのを私のテーブルだけと勘違いして、もうひとつのテーブルの会計を請求しなかったそうです。どおりで安いと思った…。「これって食い逃げ〜?」と大声で笑っているメンバーの声が商店街に響き渡り、こうして私たちの食い逃げは未遂に終わったのです。でも残金を払いに行った私は注目を浴びて恥ずかしかったよ…。

 

◆予期せぬケツ末(2003.11.12)

どうでもいいことなんですが、最近困ったことにお尻が猛烈に痛いんですね。痔ではありませんよ。仕事がずっと座りっぱなしの作業なので、残業が続くと毎日12時間くらい座りっぱなしになります。姿勢も悪いですし、イスも安物のオンボロ(2900円)、クッションもほとんどなく板に座ってるようなもんです。これでは当然お尻も痛くなりますよね。あまりに辛いので課の人に相談したら、真ん中に穴の開いている円座クッションを勧められました。買いに行こうかと思ったんですが、客や店員に痔と思われたらイヤじゃないですか。それで迷っていると、先輩が「父親を店に連れて行って『もう、お父さんコレにしとき!』て叫びながら買えば?」と助言してくれました。でもさすがにおとんに罪をきせるのはかわいそうなので、他に案はないかと考えてると後輩が円座クッションが載っている通販のカタログを持ってきてくれました。長毛ボア使用円座クッション(980円)……なんとも魅力的。さっそく週末に注文しようと思っていたら、なんと今日会社に新しいイスが届きました。19800円のふっかふかゴージャスチェア。以前から注文してたそうで、私のケツ痛を考慮して買ってくれたわけではないようですが、予期せぬうれしいケツ末に今はただ感無量です。

 

◆金 魚(2003.11.15)

先日、お風呂に入ろうと思って風呂場の電気をつけると見慣れないバケツがありました。なんだろうと思ってのぞいてみると、3つの赤い影が動いています。よくよく見てみると金魚。なぜ家に金魚がいるのだろうと不思議に思っていたんですが、母親に聞くと甥っ子たちがお祭りで釣ってきたそうです。その金魚がどうしてうちにいるのかというと、甥っ子たちの家にはすでに巨大で凶暴な金魚がいて、同じ水槽に入れるとでかい金魚が他の小さい金魚を食べてしまうそうです。それでうちに来たわけですね。新しく住むことになったこの金魚たち、さすがに夜になるとじっとして動かず寝ているようなのですが、私の帰宅が遅くなると12時やくらいに風呂に入るので金魚たちを起こしてしまいます。なんで私が金魚に気を遣わんとあかんのだろうと思いながらも、慌ててバタバタ泳ぐ姿を見るとなんとも気の毒でなりません。最近では家に帰ってきて風呂に入っては、まだ生きているな〜と金魚たちを見ながらホッとしている自分がいます。なんとなく情がうつってきてしまったので、そろそろ水槽を買ってそこに入れてやろうと思います。さほど変化のない日常で生き物を飼うということは、ある意味いい刺激になりますね。

 

◆久保田・碧寿(2003.11.17)

先日友人と飲みに行きましたが、そこではじめて銘酒「久保田・碧寿」を飲みました。2年ほど前からずっと噂には聞いていたものの、なかなか飲む機会がなくて、いったいどんなにすごい酒なのかと想像はふくらむばかり。で、その時に勧められてようやく久保田の碧寿を口にしたわけですが、これがほんまにびっくりするくらい美味いんですよ。久保田を飲む前にすでにかなりの量を飲んでけっこうヘベレケな状態だったんですが、久保田を飲んだ瞬間、目が覚めましたね。いや〜、ほんますごいです。久保田にもいろいろあるそうで帰って調べてみたんですが、久保田シリーズは新潟の「朝日山酒造」がつくっていて、「萬寿」「碧寿」「翠寿」「紅寿」「千寿」「百寿」の6種類あるそうです。しかも萬寿や碧寿は1万円前後もする高級品。これはおいしいはずです。私にとって、日本酒では『ひめぜん』以来の衝撃の出会い。はまりそうな予感がします。ちなみに私たちのチームには「ポン酒の会」という秘密裏に作られた会があります。毎年11〜12月、寒くなってくると思いだしたかのようにわずかに活動して終わるんですが、この出会いを機に今年は冬の間、冬眠せずにフル回転してもっと日本酒を探求してみたいと思います。

 

◆声(2003.11.19)

昨年の冬から少々ハマっているバンドがあります。それが『リンキン・パーク』。日本でもけっこう有名だと思いますよ。ヘヴィメタルとヒップホップが混ざったような感じの音楽ですね。ヘヴィ・ロックがダメな人は合わないかもしれませんが、このバンド、「新感覚」と言えばそうなんでしょうね。日本ではあまり出てこないタイプの音楽やと思いますよ。本国アメリカではかなりの売れっ子で、アイドル的な存在になってるそうです。私は誰も知らないようなバンドを発掘して1人で聞いて喜ぶという暗い趣味があるので、売れてるバンドに手を出す気にはなれなかったのですが、リンキン・パークは思わず買ってしまいました。曲や歌詞もいいんですが、もっとも惹かれたのがヴォーカルの声。聞き心地がいいというわけではないんですが、言葉では説明できないような魅力を感じます。そうえいば最近、ハスキーな声の女性ヴォーカルが売れているそうですが、女性の低い声には人を癒す効果があるそうですよ。ワケもなく惹かれる歌手には、ひょっとしたら「声」の魔力があるのかもしれませんね。リンキン・パークとともに「和田アキ子全集」を聞きながら、そんなことを思う今日この頃です…。

 

◆裁判所デビュー(200311.22)

うちのチームにはアメリカに留学しているメンバーがいるんですが、先日ポリスに捕まりました。と言っても、ただ自転車のライトをつけずに走行していただけです。チャリのライトごときで捕まえるとは、わけわからないですよね、アメリカ。しかも裁判所に電話をしろと言い残し、ポリスたちは他のターゲットを見つけては次々と捕獲していたそうです。で、彼女が裁判所に電話をしたら罰金$122。よくわからんのですが、$122って1万円以上しますよね? 冗談ちゃうで!ってことで裁判所に乗り込んだ彼女は、裁判官のおばちゃんに切々と事情を説明し、情状酌量されて罰金が半額になったそうです。それでも金は取るんかいっちゅう話ですよね。彼女としてはアメリカの裁判の様子を見学&体験できてよかったそうですが、さすがにチャリの件で来ていたのは彼女だけだったみたいですよ。がめつい大阪人の本領発揮ですな。それにしても世の中にはもっと悪いことしているヤツがたくさんいるのに、どうしてそっちを捕まえないんだポリス! 一般市民から金を巻き上げて、カツアゲと同じことしてるような気もしますが…。ともかくアメリカではチャリンコのライトをつけて走行してください。

 

◆ダメージ(2003.11.24)

先日、通勤途中に横断歩道でバイクと側面衝突しました。向こうが赤信号なのに突っ込んできたんですね。衝突と言っても、相手は徐行程度のスピードだったので全然たいしたことはなかったのですが、それでも衝撃で大きい道路の方へ投げ出されてしまいました。あれでもし、車が突っ込んできていたらと思ったらゾッとしますね。ところが「なにすんねん、このくそったれ!」と思ってバイクの青年の方を振り向くと、そっちの方が仰向けのよっぽどひどい格好でひっくり返っていたのでびっくりしてしまいました。青年はヨロヨロになりながらバイクを起こし「大丈夫?大丈夫?」と聞いてきましたが、お前こそ大丈夫なのか? 彼のあまりの気の毒な姿に、怒りも失せて完全に引いてしまいました。私の方は幸いにも大きなケガもなく、自転車も壊れておらず、何よりも遅刻寸前だったので「大丈夫です」と言ってその場を去りました。しかし、会社に着いてから半日ほど過ぎて、徐々に体にダメージが。ヒザを打ったんですが2日ほど経ってもハレが引かず、こんなことならちゃんと名前と電話番号聞いておけばよかったですね。新しいチャリンコくらい買ってもらえたかも。ああいう時は派手に倒れた方が有利なんだな…ということを学びました。

 

◆目的を果たさない看板(2003.11.26)

先日、大阪市内にある吉野町グラウンドというところで練習をしたんですが、公園側の入口にヘンな看板を発見。『この運動場は有料です。○○を○○します。』と書かれてあるんですが、○の部分が消えてしまっていて何が書かれているのか全くわかりません。おそらく赤字で書いたあったんでしょうが、長い月日とともにその部分だけインクが落ちてしまったのでしょう。○○を○○します…いったい何をどうしたいんでしょうね。とりあえず携帯のカメラで証拠を撮影しておきました(右写真)。ちなみに他のメンバーが近づいて、かすかに残った文字の跡をよくよく見ると、なるほど〜という事が書かれてました。でも、せっかく強調したのに一番伝えたいことが伝わってないな…。ま、みなさんも○○の部分にいろいろあてはめて遊んでください。正解は管理人まで。

 

◆ポン酢の正体(2003.11.29)

私の所属するチームには高校生から大学生と、自分とはけっこう歳の離れた子もいるんですが、その子たちと一緒にいるといろいろ質問をされます。この前は高校生のメンバーに「ポン酢のポンって何ですか?」と聞かれ、思わず「ポンカンのポン」と答えてしまいました。そんなはずはないだろうと思って調べてみると、ポン酢はオランダ語の『ポンス』がなまったもので、そのポンスとは「橙(だいだい)を搾った汁」なんだそうです。ちなみにポンカンはインド原産の柑橘類でポン酢とは無関係。いいかげんなことを教えてしまったので、あとで訂正するのがたいへんですね。この他にも「地団駄(じだんだ)を踏む」の「地団駄」と「ひょっとして」の「ひょっ」の意味を調べなければなりません。しかしここはひとつ、あふれ出る教養・こぼれ落ちる知識を彼女たちに披露し、「大人ってすご〜い」というところを見せてあげましょう! チーム「シニアクラス」の名にかけて!

 

◆マジですか?(2003.12.1)

私は仕事で年賀状を作ることがあるんですが、この時期メンバーからも年賀状をデザインしてくれと依頼が来ます。で、先日、久々にシニアクラスのメンバー、シェリーねぇさん(仮名)がやってきました。昨年もシェリーねぇさんの年賀状を作ったので、今年もよろしくとのことだったんですが、今回の希望デザインがなんと「お見合い写真風」。見合い写真と新年のあいさつと彼氏募集の案内を兼ね備えた年賀状です。「ご希望の方は下記の住所まで」「当選者は発送をもってかえさせていただきます」…マジですか、コレ? 得意の手の込んだボケを新年早々おみまいするのかと思っていたんですが、どうやら本人は真剣そのもの。適齢期まっただ中のねぇさんはだいぶ焦っているようで、「去年はスタートダッシュが悪かった。今年はしょっぱなからいかんとあかん!」ということなんだそうです。私が思うところ、ねぇさんは一般的に見てもAクラスのべっぴんさんですし、料理も作ってくれますし、子ども好きですし、ちょっと天然ですがかなりいい女性だと思いますよ。こんなことしなくても大丈夫なんじゃないかな…。雨降る中、見本の見合い写真を大事そうに抱えるねぇさんを見て、幸あれと深く思う一日でした。

 

◆おっさんメドレー(2003.12.3)

先日、チームの“枯れた”メンバーと中華を食いに行きましたが、その帰り道にカラオケに行くことになりました。もちろんおっさん系のメンバーだったので選曲も基本的におっさん系。いつぞや紹介しましたが、うちのチームではそういうジメッとした歌が歌えてこそ一人前なので、優れた選曲には拍手喝采です。最後は多少若くなって1990年メドレーなどを歌いましたが、このメドレー、いろいろあるならおっさん系のメドレーも作ってほしいんですよ。絶対ウケると思うんですがねぇ。選曲は、酒と泪と男と女(河島英五)/恋(松山千春)/やっぱ好きやねん(やしきたかじん)/時の過ぎゆくままに(沢田研二)/悲しい色やね(上田正樹)/愛しき日々(堀内孝雄)/熱き心に(小林旭)/夢芝居(梅沢富美男)/大阪で生まれた女(BORO)/巡恋歌(長渕剛)/あの鐘を鳴らすのはあなた(和田アキ子)。こんなところでどうでしょう? 「おっさんメドレー」、きっと喜んでくれる人も多いはず。第一興商に持ちかけようかな、この企画。

 

◆名 前(2003.12.6)

メンバーで数学教師のTに言わせると、最近の生徒の名前は変わった名前が多いそうです。女の子と言えば「○子」というように「子」がつく名前が多かったのに、最近では「子」が付いている方が珍しいそうですよ。私も仕事で書道教室の名簿を扱ったりするんですが、小学生の部では「子」の付く名前の女の子はあまりいませんでした。私たちの世代の女の子はほとんどが「子」が付いているのに、今では「未来」とか「香凛(かりん)」とか凝った名前が多いです。メンバー?氓?ウんの長女は「倫星」と書いて「リンゼ」と読みます。かわいいですよね〜。長男が「翔太郎」という古風な名前なだけに、なかなかハイセンスなネーミング。ちなみに私の名前も知名度の低い漢字を組み合わてるので少し変わっています。坊さんみたいな名前で今の子ほどオシャレではありませんが、まぁ珍しい名前なので気に入ってます。インパクトのある名前だと、すぐに自分のことを覚えてもらえますしね。そういう意味では親に感謝です。そういえば中学の同級生に「歌右衛門(うたえもん)」という子がいましたが、彼はいったいどうなったんでしょう…。どうせなら選挙に出ればいいのにな。

 

◆一 休(2003.12.9)

12月半ばに会社で新しいマシンを導入するんですが、その操作を覚えるために今日から4日間研修に行っています。で、昼食は研修に来ている先輩と一緒に外食することにしました。場所がオフィス街なので、あまり安くていい店はないかと思ったんですが、近くに面白いメシ屋を発見。そこは「一休」という店で、昼間は食堂、夜は居酒屋をしているようです。昼食のメニューは定食ひとつだけ。学校の学食のように一品料理がズラッと並べてあって、お盆に好きなおかずを乗るだけ乗せて700円、というシステム。もちろん最初からごはんが乗っているので、乗せられるおかずのスペースは限られてしまうのですが、うまく乗せればけっこうたくさん食べられます。ごはんは大盛りにも出来ますし、おかわりもできます。しかもお盆には乗せなくていいみそ汁もついてます。お盆からはみ出てたり、重ねたりしてはダメですが、常連客がいっぱいのお盆ギリギリにもう一品おかずを乗せて「おばちゃんコレは許してぇな」と、そこのおかみさんと駆け引きしている光景がおもしろかったです。しかも夜は居酒屋だけあっておかずはかなり美味かったですよ。御堂筋線本町駅近くの一休。大将もおかみさんもすごいええ人で好感が持てる店なんで、機会があれば一度行ってみてくださいね。

 

◆青 谷(2003.12.13)

先週、突然東大阪に住む叔父と叔母が家に来ました。叔母が私の母の妹にあたる人なのですが、私の知りうる限りにおいて、彼女たちほどThat's OSAKA という筋金入りの大阪人はいないかもしれません。テレビで出ている関西芸人のようにガツガツしたところはないのですが、とにかく話し好きの話し上手。いきなり家に来られても、逆にうれしいタイプのお客さんですね。その叔母夫婦がおみやげに持ってきてくれたのが、「青谷」という店のケーキ。叔母夫婦は知人にもらった青谷のケーキを食べて感激し、東大阪中を車で探し回ったそうです。ケーキ類の中でも「石切坂の夢チーズ」という5〜6センチのかわいいチーズケーキがあるんですが、これがなかなか美味しかったです。甘いものはそれほど好きではないのであまり食べないんですが、ここのケーキは本当にいいですよ。プリンとかも美味しいそうで、叔母さんたちが探し回ったのもわかるような気がします。場所は近鉄東大阪線「新石切駅」南側のスーパーの前にあるそうです。正式な店名は「シェ・アオタニ」だったかな? 最近グルメ情報サイトと化していますが、まぁ、興味のある方は一度ここのケーキを食べてみてください。

 

◆短文明快・年末編(2003.12.15)

今年もボーナス出ないです。なのに年末に大きな仕事の締め切りがあるので、またしばらくは居残りが続きます。忙しいのに儲からないなんて……お金か自由な時間か、どっちかちょうだい。もう、うんざりざんす…。

 

◆星空の下で(2003.12.18)

会社の同僚の間でいま、噂になっている人たちがいます。私たちがよく通る通勤路の途中に近鉄電車の高架があるんですが、夕方になるとその高架下におっちゃんたちが集まり出して「あること」が始まります。そこには机とイスがあり、わざわざ電気を引いて電気スタンドも使えるようにしています。で、何が始まるのかと「麻雀」。10月ごろから出没しだしたんですが、何もわざわざ外でやらなくてもねぇ。きっと部屋でやると奥さんたちに怒られるんでしょうね。このおっちゃんたち、やってるのは夕方だけかと思いきや私が残業で9時や10時に帰る頃にもまだ麻雀に夢中になってる姿を見かけます。青空教室ならぬ「星空麻雀」。さすがに最近は寒くなったので見かけなくなりましたが、それでも11月の終わりごろまでやっていましたからね。おっちゃんたちにとって、星空の下でやる麻雀はきっと開放的でロマンチックだったに違いありません。冬の到来でしばらくは見ることが出来ませんが、来年の春、また彼らに会えるのを楽しみにしています。

 

◆罪(2003.12.22)

今日は会社の忘年会でした。ところがわんさかと仕事が入ってきて思いっきり残業。とてもうちの課は忘年会に行けるような状況ではなくなってしまいました。他の課の人が「お先に〜!」と言いながら次々と居酒屋へ向かう姿を見て怒り心頭! 最後には社長や専務までいなくなり私たちだけ取り残されてしまいました。なんで他人が楽しんどるときに必死こいて仕事せなあかんのじゃ!と怒りがMAXに達したその時、ある計画が持ち上がりました。私たちの会社では残業をすると会社の出費で夕食が出ます。近所の定食屋から出前を取るんですが、ケチケチ会社ゆえなんと500円以上のものは注文できません。しかし、ここでメニューの中で一番高いものを頼んで社長たちをぎゃふんと言わせてやることにしました。さすがにプレッシャーに負けて最初は電話をかけ間違えてしまいましたが、無事にメニュー900円の焼き肉定食と貝柱フライ定食とエビフライ定食を注文。罪と知りながら食うメシはものごっつ美味かったです。でも、バレたら次の朝礼で怒られるんでしょうね…。まぁ、「やれ」と言ったのは先輩なので、先輩が主犯格。私は単なる実行犯に過ぎないから罪は軽いはず。何にしろもう後戻りできないし、怖いものなんてないぞ!アホー!

 

◆不可思議現象(2003.12.25)

先日、練習の帰りにみんなでご飯を食べに行ったのですが、そこでちょっとした怪談話になりました。いろいろ怖い話は出たんですが、一番身近なところで不可思議現象が! 実は私のメールが怪奇現象なんだそうです。被害にあったメンバーがいうには、彼女が私に何か質問があってメールを送ったんですが、少し後で携帯を確認したら、なんと彼女がメールを送る前に私の返事のメールが届いていたんだそうです。これは怖い。めっちゃ怖い。時空のひずみ? 四次元空間? などと、みんなで恐怖のあまりパニパニしてたんですが、冷静なメンバーKが一言「それって、パソコンの設定時間がずれてるだけやん」……むぅ。なるほど。私は携帯よりもパソコンからメールを送り返すことが多いのですが、私のパソコンの設定時間は20分ほど遅れています。例えば誰かが10時に私へメールを送り、私がすぐに確認して返信をした場合、パソコンの時間設定は20分遅れているので表示としては9時40分で送り返したことになるわけです。よくよく考えれば不思議でも何でもないことですね。みんなをビビらせていたことを反省して今日ちゃんと時間設定を元に戻しておきました。これで私のメール怪奇現象はなくなりそうです。

 

◆秘密の家(2004.12.29)

私の会社は、30年ほど前に運送業者の倉庫を改築して建てたオンボロ社屋です。2階の床は今にも抜けそうで、走ったりすると部屋全体が揺れます。ボロいうえに印刷屋にしてはけっこう狭いので、備品や資料を置く場所がなく、会社の裏に一件普通の民家を買ってそこを倉庫代わりにしています。ところが私は入社して4年、この裏手にある家に入ったことがありません。1分くらいで行けるんですがなかなか行く機会がありませんでした。ところが年末の大掃除でその家を片づけることになり、入社4年目にしてはじめてその家に足を踏み入れました。「かびくさくて倒れる」「階段の板が外れそう」「お化けが出るかも」などなどいろんな噂を聞いていたんですが、中はいたって普通の家。トイレも風呂も使えますし、冷暖房設備もついています。ゴキブリが1匹死んでいたくらいで、これなら充分生活も出来ますよ。夜の12時まで働かせるくらいなら、この家改築して仮眠できる場所でも作ってくれればええのにねぇ。なんか今年は最後までグチばっかりやったな…。来年はもっと趣味の時間を確保できる1年にしたいです。それではみなさま良いお年を…。