“ワンダー 君は太陽 ★★☆
(2018年アメリカ映画)

監督:スティーヴン・ショボスキー
原作:R・J・パラシオ
脚本:スティーヴン・ショボスキー、スティーヴ・コンラッド、ジャック・ソーン
出演:ジェイコブ・トレンブレイ、オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツ、イザベラ・ヴィドヴィッチ、マンディ・パティンキン、ダヴィード・ディグス、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ミリー・ディヴィス

 

原作のことは知っていましたが、読むに至らないままでいたところ、本映画が公開されてちょうど良いと思い、観に行きました。

両親の遺伝子の関係で、異様な顔で生まれた男の子、オギー。
27回もの手術を経てどうにか形はついてきたというものの、未だ異様な顔つきの上に手術痕だらけ。

そのためずっと家で、母親の指導の下に勉強してきて、一度も学校に行ったことはなし。また、外に出るときは宇宙飛行士のようなヘルメットを被って、という具合。
しかし、オギーが10歳となり、もうこの時期を外すことはできないという母親の決心により、オギーは5年生の新学期から学校に通うことになります。

当然ながらオギー、生徒たち皆からジロジロ見られ、教室では孤立し、ひとりぼっち。
それでも学業は優秀、とくに理科では秀でた能力を示すオギーに、いつしか一人の友だちができます・・・・。

友だちが一人できたからといって、決して順調には進みません。
ふと漏らされた言葉に傷つき、オギーを敵視する同級生からも心を傷つけられます。一方、皆から見放されたようなオギーに、積極的に近づいてきてくれる同級生も出てきます。

オギーを見守るといっても、母親と父親には多少姿勢に違いがありますし、オギーのために両親から余り構われない姉ヴィアは、仕方ないことと寂しさに耐えています。そんなヴィアも友人から急に遠ざかられ・・・・。
そんなオギーとその家族の関係も感動つきませんが、私が一番注目したのは、子供たち同士の関係。

ちょっとしたきっかけで、子供は残酷にもなれるし、また優しくもなれるのだ、ということです。最初こそ、オギーを遠巻きにしていた多くの同級生たちも、あることをきっかけにオギーと仲良くなりますし、オギーも彼らたちに影響を与えることができた、ということ。
仲良くなった子どもたちに囲まれれば、彼らと一緒に笑い合っているオギーを見れば、ちょっと顔が異様といってもごく普通の子供たちとオギーは全く変わるところはありません。

最後の場面、気がつくと、いつも間にか涙を流していました。
ドラマチックで、心が洗われるような感動ストーリィ。 是非、お薦めです。

2018.06.18

 

※原作 → 「ワンダー

        


   

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