|
ウォルト・ディズニー・カンパニー 創立100周年記念のアニメーション映画。
まことにディズニーらしい映画です。魔法使いの王様が登場し、さらに勇敢な女の子も登場する。まさにディズニーの世界。
舞台は、自分にとって一番大切な願いを王様に捧げることで、どんな願いも叶うとされているロサス王国。
17歳の娘アーシャは、王様に願って 100歳になる祖父の願いを叶えてもらおうとしますが、王様はその願いを聞き入れるどころか、祖父の夢を取り上げておしまいにしてしまう。
そこからアーシャ、王様が実は皆から夢を取り上げ塔の中に閉じ込めて悦に浸っていることを知ってしまいます。
皆の願いを取り戻したいと星に願ったアーシャの目の前に舞い降りてきたのは“スター（願い星）”。
アーシャはスターの力を借りながら、王様と対決して皆の願いを取り戻そうとしますが・・・・。
本ストーリィ、世界共通の課題であると同時に、現在の国際情勢をもよく現している、と感じます。
本作に登場する王様、最初は人々のために魔法を使って頑張っていたのかもしれません。しかし、それが長く続くに連れ、自分の決めたとおりに従うことが人々の幸せだと思うようになり、それは支配に繋がり、自分に抵抗する人々を許さずさらに絶大な権力を手に入れ、結果的に独裁者になろうとする。
アーシャや、多くの人々たちの声は、そんな支配、独裁に対する抵抗に他なりません。
多くの人たちの幸せは、自分の夢を、希望を持てることなのですから。
これはそのまま、現在のロシア、中国に当てはまるものと思います。
2023.12.15
|
