“ザリガニの鳴くところ ★★
Where the Crawdads sing
(2022年アメリカ映画)

監督:オリヴィア・ニューマン
原作:ディーリア・オーエンズ
脚本:ルーシー・アリバー
出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ、テイラー・ジョン・スミス、ハリス・ディキンソン、マイケル・ハイアット、スターリング・メイサー・Jr、デヴィッド・ストラザーン

 

感動尽きなかった長編小説「ザリガニの鳴くところ」の映画化。

アメリカ南東部の湿地帯を舞台にした、“湿地の娘”と言われた少女の孤独で過酷な生存・成長物語&サスペンス。

映画作品としてはよく出来ていると感じますが、原作の感動を忘れ得ない身としては、原作ストーリィをなぞった、という印象を拭えません。
映画ですから2時間という制限枠あり。したがって、原作で描かれる、主人公カイラの少女時代、家族の皆から置き去りにされた痛み、孤独、恐怖、それらに打ち克って成長していく過程の感動を十分に描けていたとはとても言えませんし、事件のピリピリするようなスリルはとても描き切れません。

したがって、よくできているものの、原作をひととおりなぞった、という印象になってしまう次第です。

映画を観て、もっとストーリィを深く知りたいと思われた方には、是非原作を読んでみてくださいとお薦めします。

2022.11.23

     

※原作 → 「ザリガニの鳴くところ

        


  

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