“ハート・オブ・ウーマン” ★★
WHAT WOMEN WANT
2000年アメリカ映画)

監督:ナンシー・マイヤーズ
脚本:ジョシュ・ゴールドスミス、キャシー・ユスパ

出演:メル・ギブソン、ヘレン・ハント、マリサ・トメイ、ローレン・ホリー

 

メル・ギブソンとヘレン・ハント共演によるラブ・コメディ。

シカゴの広告代理店で活躍中のニックは、“男の中の男”、でも女性の気持ちはまったく理解していないという、自己本位なプレイボーイ。
ニックはこれまでの実績で当然クリエイティブ・ディレクターのポストは自分のものと自信たっぱりだったのですが、これからは女性向けの広告分野を無視できないと会社がスカウトしてきたのは、やり手の女性ダーシー。
とりあえず仕方なくダーシーの求めに応じ、女性向け商品を家に持って帰って試用していたところ、事故で感電し気を失ってしまう。
翌朝目覚めてみると、何と女性の頭の中の考えがどんどん聞こえてしまう。
すっぱりパニック状態に陥ったニックですが、カウンセラーに面談してそれを逆手に利用することに思い至る。それからは、ダーシーのアイデアも筒抜け、ニックの仕事振りは冴え渡ります。

女性の声にでない声を聞くうち、ニックはいつしか女性の気持ちを理解するようになり、ダーシーの胸のうちを知って恋するようになり、離婚後離れっぱなしだった15歳の娘とも気持ちが通うようになる、というのが本作品のミソ。

メル・ギブソンというと私は「マッド・マックス」しか縁がなかったのですが、一見似合わなそうなラブ・コメディをメル・ギブソンそつなくこなしているところが、面白い。
女性の内心の声が聞こえたら・・・そりゃあ、良い面も悪い面もあるでしょう。いずれにせよ、いつまでも続くものではありません。
メル・ギブソン、ヘレン・ハント、2人の演技に見応えがある、大人のラブ・コメディ。満足です。

 
2005.02.19

      


  

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