“バニラスカイ” 
VANILLA SKY
(2001年アメリカ映画)

監督:キャメロン・クロウ
出演:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス

 

正直言って、かなり判りづらい映画。
恋愛ものか、サスペンスものなのか、幻想ものなのか、ずっと見ていてもなかなか判断つきません。それぐらいの判り難さ。

トム・クルーズ演じる主人公ディヴィッドは、事業家として成功した亡父の一切を相続し、出版社のオーナー経営者として富・権力、そしてとびきりの美女であるセックス・フレンドにも事欠かない、という青年。
そのディヴィッドは、仕事仲間かつ親友がパーティに連れてきた女性ソフィアに一目で惹かれてしまう。ディヴィッドとソフィアの間に順調にロマンスが展開すると思いきや、収まらないのはこれまでの恋人、キャメロン・ディアス演じるジューリー。彼女は恋人のつもりであって、セックス・フレンドに留まるつもりは全くなかった。彼女とのトラブルの結果、ディヴィッドは、顔に醜い傷を負ってしまう。
それから一切が、困惑するような展開。現実のことなのか、悪夢の中のことなのか、幻想なのか、ディヴィッドにも判然としないまま、ストーリィは展開していきます。

要は、人生に対してどう向かい合うべきか、というアメリカ人好みがテーマ。力作とは思いますが、映画に単純な楽しさを求める私の好みには合わない作品。
それにしてもキャメロン・ディアスという女優さん、善人役より、悪女役の方がずっと似合っていると感じます。

 
2002.07.31

      


  

 to 映画note Top     to 最近の映画 Index