“君への誓い” ★★ 監督:マイケル・スーシー |
実話をベースにしたラブストーリィとのこと。
結婚したばかりのカップル、レオとペイジ。ところが自動車の追突事故に逢い、漸く意識を取り戻したものの妻ペイジは、最近4年間の記憶を失っていた。つまり、レオは見知らぬ他人という認識。 何とかペイジの記憶を取戻し、2人の生活を元通りにしたいと願うレオ。その一方でペイジは、レオの懸命な行動にかえってプレッシャーを感じ、レオとの関係と現在の気持ちの隔たりに苦しみます。 実は失った4年間の間にペイジは、生活ぶりをすっかり変えていた。両親から遠去かり、ロースクール志望から美大生に転換、しかも肉好きからベジタリアンへと。4年間の記憶を失ったページの頭にあるのは、親しい家族、そして元の婚約者への愛情。全く生活を変えた後に出会ったレオにとって、そんなペイジの元の世界に居場所はなかった。 ペイジは記憶を取り戻すことはできるのか。レオは、ペイジとの生活を取り戻すことができるのか。そして記憶を失ったペイジは今、どんな選択をするのか。 そんな展開に、何故ペイジは生活ぶりをすっかり変えたのか、が鍵となります。 そんな状況での選択は限られている、と第三者は簡単に言うことができますが、元の婚約者と親しくする愛妻の姿を見るレオにとっては、どんなに辛いことか。簡単に諦めることができるくらいなら・・・と言うことでしょう。 「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムスが、複雑な状況に置かれた女性ペイジを好演。「きみに読む物語」に比較して遥かに魅力的、煌めきのある演技です。 そして最後がいかにも洒落ていて、ラブストーリィらしい結末。後味はとても良いものでした。 2012.06.03 |