“ランニング・マン” ★☆
The Running Man
(2026年アメリカ映画)

監督:エドガー・ライト
原作:スティーヴン・キング
脚本:
マイケル・バコール、エドガー・ライト
出演:
グレン・パウエル、ウィリアム・H・メイシー、リー・ペイス、エミリア・ジョーンズ、ジェイミー・ローソン、ジョシュ・ブローリン

 

スティーヴン・キングの原作小説を元にした、近未来バトル・サスペンス。

富裕層と貧困層の暮らしぶり、生活地域が全く二分された近未来社会が舞台。
主人公のベン・リチャーズは正しいことを貫こうとした結果、毎度反抗分子と見做され相次いで職場を解雇され、無職。妻がホステスとして働き何とか家計をやりくりしているものの、病気の娘に薬を買うことにも苦労している状態。
何とか少しでも収入を得ようと、公開番組に応募して賞金を稼ごうとしたベンですが、意図せず、巨額の賞金が掛けられているリアル・ショー“ランニング・マン”に出場する状況に追い込まれます。

“ランニング・マン”は、30日間ハンターたちから殺されずに逃げ切れば、巨額報酬が得られるというもの。
しかし、ハンターたちはベン重武装し、電子機器も駆使してベンの跡を追ってくる。また、ベンの目撃情報を当局に通知等したものには報償金が与えられる。
一方、ベンの側は日数が増えるほど、ハンターを殺した人数分賞金が増えていくという凄絶な仕組み。

つまり、逃亡者を大勢で狩る、その様子を観客皆で興奮しながら楽しむ、という残虐性極まりない番組なのです。
そんな絶体絶命の状況を、どうベンが逃げ続けるか、が見所。
といって、何の協力者もなしに逃げ続けられる訳がなく、なんだかんだと協力者が現れることが、こんな世界にあっても救いに感じられます。

主催者であるダン・キリアン、この人物が極めて醜悪、。
ベンの目の前に金を見せつけて強引に契約させ、ベンが自分の思うとおりにならないとベンの妻子をネタに脅し、さらにはベンからの映像をフェイクしてベンを凶悪人物のように仕立て上げるという、傲慢としか思えない姿を見せつけます。

ふと感じたのは、このダン・キリアン、トランプがモデルではないか、ということ。
独裁者のように振る舞い、卑劣なやり方で相手を小汚い言葉で脅し、貶め、そのうえ相手をあたかも悪人のように仕立て上げて誹謗し、公権力を自儘にして訴えるという、やりたい放題。まさにトランプのやり方そのもの、と感じられます。
まぁ、実際にそこまで踏み込んだ、とまでは思いませんが。

2026.02.01

        


  

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