“理想の彼氏” ★★
The Rebound
(2009年アメリカ映画)

監督:バート・フレインドリッチ
脚本:バート・フレインドリッチ
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジャスティン・バーサ、リン・ウィットフィールド、ケリー・グールド

 

主演のキャサリン・ゼタ=ジョーンズが好きなので、観に行きました。そう高い期待は抱かないままに。ところが観に行って正解、私好みの映画でした。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じるのは、夫の浮気を知って離婚、子供2人を連れてニューヨークに出てきて、職探しを始めた40歳の女性サンディ。
すぐ必要になるのは子守。
一方、大学を出たものの、結婚してすぐ逃げ出した相手がグリーンカード(居住権)目的だったというショックを拭えぬまま、コーヒー店勤めで日々を過ごしている24歳の青年アラム。
アラムの働くコーヒー店がアパートの1階だったということから、サンディのニーズとアラムの人の良さがうまくかみ合い、アラムは子守をすることに。

男性不信と女性不信、そのうえ年齢も離れた2人が、サンディの子供2人を間にして次第に意気投合し、それはそのまま恋へと繋がっていく。
しかし、2人の恋はお約束事のように危機を迎え・・・・。

てっきり、見どころはキャサリン・ゼタ=ジョーンズと思い込んでいたのですが、相手役のアラムを演じるジャスティン・バーサが、予想外に大健闘。頼りなく影の薄かったアラムが、子供たちへの愛情を深め、そして最後にはサンディに対して気後れすることない大人の男性へと変身していく。そんなアラムを演じて、実にお見事。
24歳の青年と、40歳のバツイチ子持ち女性の恋愛、見ていて不自然さを感じるところは少しも有りません。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、美人でスタイル良く、若々しいからなぁ。

こうしたラブ・コメディ、最後をどうまとめるかが肝心なのですが、あっさりと仕上げたところに何とも心憎い味わいがあり、まさに私好み。
愛情を伝えるのに唇より手の方が優るのか、と感嘆するエンディングです。

2009.11.28

    


  

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