“ベスト・キッド” ★★☆
The Karate Kid
(2010年アメリカ映画)

監督:ハラルド・ズワルト
脚本:
クリストファー・マーフィー
出演:
ジェイデン・スミス
、ジャッキー・チェン

 

1985年公開のヒット映画「ベスト・キッド」のリメイク版。

前作の舞台は米国でしたが、今回は主人公の母が北京に転勤になったという設定で、中国・北京。
そして技は“空手”から“カンフー”に変わるのですけれど、題名は前作を踏襲して「Karate Kid」のまま。

前作は本来、軽い青春映画でしたが、今回はカンフーの本場・中国に舞台を移したことに加え、折角だからと中国の観光要素も加えたこともあって、大幅にスケールアップ。
また、人種を越えた中国人美少女メイとの淡い恋、息子の成長する姿を心配しながらも逞しく感じる母親の姿と、見処もボリュームアップした印象です。

しかし、最大の見所は、主人公のドレを演じるジェイデン・スミス(ウィル・スミスの実子)と、ドレの師となるアパートの管理人=ハンを演じるジャッキー・チェン。
カンフーの師役として、これ以上の配役はないでしょう。そのジャッキー・チェン、冒頭でドレをいたぶるカンフー少年たちとの格闘シーン、僅かながらジャッキーらしいアクションを久々に楽しめます。
このジャッキーとがっぷり四つに組み、少しも引けをとらず主役を演じたジェイデン・スミスの演技、シャープな動きが実にお見事。
カンフー大会、ドレとカンフー自慢のイジメっ子=チョンとの決勝戦場面、スリリングさもさることながら、感動すら覚えます。

リメイク版と言っても、ストーリィ・中身とも大幅にスケールアップした、真に見応えある一作。お薦めです。

2010.08.14

       


  

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