SF小説の映画化作品である故に期待して観たのですが、結果的には期待外れ。何だかよく判らない物語でした。
予告編を見る限り面白そうだったのに、新作DVDだというのにレンタルショップの棚ではあまり借出されていなかった。ヘンな気はしてたんですよねェ。棚の状況は正直だったと言うべきか。
ある日、地球の上空に巨大な宇宙船が出現する。太陽系を通る銀河パイパスの建設ルートに当たるため、地球は破戒することになっているという一方的な通知。50年前から○○星に掲示されていると言われたって、そんなこと地球人には判る訳ないというもの。
あっという間に地球は破壊されてしまいますが、いささかぼけっとした英国人アーサー・デント一人が生き残ります。アーサーの友人フォードは何と異星人で、しかも銀河系最大のベストセラー「銀河ヒッチハイク・ガイド」の編集者のひとりだという。彼の助けにより、ヒッチハイクの要領でアーサーは地球を脱出できたという訳。
地球を消滅させてしまうのですから、いくらSF小説だといっても発想が凄い!
その割りに、クセのある登場人物たち、○○星人の間だけのストーリィ展開に終わってしまうのですから、物足りない。
しかし、CGC技術が発展した今となっては、こうした作品はいくらでも映画化できるなぁ。その分SF映画の希少価値が薄れたというか、工夫がなくなったと言うべきか。
2006.04.30
|