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  MGMミュージカルのハイライト・シーンを集めたアンソロジーの第2弾。 
  今回は、フレッド・アステア、ジーン・ケリーの2人が進行役となっているところが、2人のファンとしてはとても嬉しいこと。 
  なにしろ、2人が歌い踊りながら数々のスター、シーンを紹介していくのですから。 
  勿論2人とも往年のように踊りまくるという訳にはいきませんが、アステアが76歳、ケリーが63歳という年齢であれだけ踊るのですから、凄いですよ。2人の健在ぶり、ファンとしては感激します。 
  当初は歌い踊る予定はなかったらしいのですが、アステア曰く、2人が揃っていて踊らなかったらもう踊れないのだと思われてしまう、ということで踊ることになったのだとか。それは勿論ですとも。 
  この「PART2」、2人が進行役を務めている所為か「PART1」より展開がスムーズな気がします。そして、洒落っ気も加わっています。 
  ミュージカル以外にマルクス兄弟の喜劇シーン、スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンのコンビによる数作品、ミュージカルならずともこれは嬉しい付録です。 
  「PART1」に比べMGMミュージカル史としては物足りないところもありますが、アステア、ケリーの健在ぶり等、「PART2」にはそれなりの魅力があります。 
  とくに、「イースター・パレード」でのアステアとジュディ・ガーランドのルンペン姿でのショー場面、「いつも上天気」でジーン・ケリーがローラースケートで踊る場面は他では観ることができず、これは貴重です。 
  なお、小娘(失礼)時代にデビューして15年間も第一線で活躍し続けたジュディー・ガーランドも凄いですけれど、スタントマンなしに自分ですべて演じたジーン・ケリーとエスター・ウィリアムズも凄い。
   
  2005.08.25 
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