“めぐり逢えたら” ★★
Sleepless In Seattle
(1993年アメリカ映画)

監督:ノーラ・エフロン
主演:トム・ハンクス、メグ・ライアン

 

ユー・ガット・メール監督エフロン、トム・ハンクス+メグ・ライアン主演に魅せられて、前作である本作品を見ました。
何と言っても2人が若い!というのが第一印象。
愛する妻に死んで1年半、いまだその傷をいやすことができない父親サムを心配して、8歳の息子ジョナは深夜ラジオの視聴者参加番組に電話します。「父親の新しい奥さんになってくれる人が欲しい」と。
婚約したばかりのアニー・リードは、その番組を偶然聞いた一人。“シアトルの眠れない男性”サムのことが、気になるアニーは、やむない衝動にかられて行動を起こします。
この作品の重要な鍵となっているのは、女性なら誰でも夢中になるらしい、ケーリー・グラントとデボラ・カー主演の映画“めぐり逢い”。ニューヨークのエンパイアー・ステート・ビルディングを舞台にした恋愛名作です。邦題は、その名作映画の邦題をもじって揶揄したような感じです。
ストーリィの内容はたいしたものではありませんが、筋運びのうまさが光る作品です。そして、ありきたりのロマンスであるようでいて、実際にはまずありえないようなロマンス、その辺りの持っていき方が絶妙です。
トム・ハンクスとメグ・ライアンについては、この作品があまり人物背景を必要としないストーリィなので、“ユー・ガット・メール”に比べると物足りないのは事実。でも、それなりにいい味を出しています。
最後、3人が漸くめぐり逢える場面、やはり魅せられます。好作品です。

2001.06.23

 


   

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