“レッド・スパロー”★★☆ 監督:フランシス・ローレンス |
実際にCIAの工作員として活動していたジェイソン・マシューズによるベストセラー小説の映画化だそうです。 介護が必要な母親を抱えながら、ボリショイ・バレー団で有望なバレリーナとして注目されていたドミニカ・エゴロワでしたが、嫉妬する同僚バレリーナとその愛人であるバレエダンサーの卑劣な行動により脚を怪我し、バレリーナの道を絶たれてしまう。 自分の意思を持つことも許されない、ロシア情報庁の道具に決してなるまいとするドミニカ。母国ロシアはもう信用できない。しかし、自分の身だけが救われれば良いのではなく、愛する母親を守らなくてはならない。 どこにドミニカの真意があるのか、ロシア情報庁はどこまでドミニカの意図に気づいているのか、そして米国CIAは最後までドミニカの安全を守り抜くつもりがあるのかどうか。 ストーリィにも圧倒されますが、自分の身を犠牲にしながらも困難な道を進んでいくドミニカの姿はまさに圧巻ですし、それ以上にドミニカを演じたジェニファー・ローレンスの体当たりの演技が真に圧巻! 私の好みではない映画ですが、ジェニファー・ローレンスのファンであれば観ずにはいられませんし、ジェニファー・ローレンスだからこれだけの演技もできたと感じるばかりです。 ※昔、セックス仕掛けで相手を罠にかけ情報を入手するというソ連のスパイ養成所について書かれたノンフィクションを読んだことがあります。ですから、本作品の画面以上にその過酷さが理解出来ました(訓練場面もそのノンフィクションに書かれていた一部そのものですし)。 2018.04.01 |