ベストセラーになった小説ということですが、私は原作を知りませんでした。
オパールの採掘地と知られるオーストラリアの田舎町が舞台。
オパールの発掘を夢みる父親にしたがって、アシュモルとケリーアンの兄妹もここで暮らしている。
アシュモルと違って内気なケリーアンにとっては、空想上のポビーとディンガンの2人が何より大切な友だちだった。
ところが父親がボビーとディンガンを連れ出しまま2人は行方不明になってしまう。大切な友人を失ったケリーアンはみるみるうちに元気をなくし、病気になってしまう。
空想上の友だちと遊ぶ妹をバカにしていたアシュモルだったが、ケリーアンのためポビーとディンガンを本気で探そうと行動し始める、というストーリィ。
たとえ空想上の存在であっても、信じる人がいるならそれは存在するのも同然。大切なことは何であるのか、という原点を教えられたような気がしてはっとしました。
自分も馬鹿にされかれないことだというのに、妹のために真摯に駆け回るアシュモルの姿が素晴らしい、胸打たれます。そのアシュモルを演じるクリスチャン・バイヤーズ少年、見事な演技でした。
2006.11.04
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