“パッチ・アダムス” ★★☆
1998年アメリカ映画)

監督:トム・シャドヤック
脚本:スティーヴ・オーデカーク
主演:ロビン・ウィリアムス、ダニエル・ロンドン、モニカ・ポッター

 

実在する医師をモデルにした作品との由。
“パッチ”とは絆創膏のこと。主人公パッチは、患者を心理面から治療することを目的として医科大学に入学します。しかし、そこでは、医者は患者の上位にあり、医療技術の駆使こそ医者の役割という学部長の意見がまかりとおっていました。パッチはそれに反発し、禁止されているにもかかわらず入院患者への接触を試みます。医者は患者と協力して病気に立ち向かうべき、技術より前に心理面で患者を救うべきというのがパッチの考え方。
したがって、パッチはことごとく学部長と意見対立しますが、パッチの熱意は少しも衰えません。
死ぬことを恐れるべきではない。死ばかりを問題にするから、医療技術ばかりを気にする。医者は患者の残された人生の質を高めることに尽力すべき、というパッチの主張は、説得力があります。
ユーモアがあって、人間味に溢れている人物を演じさせるなら、ロビン・ウィリアムズほど相応しい俳優はいないでしょう。そんな彼の持ち味を充分に生かした作品です。
笑いと感動が得られる、私好みの作品。

 


  

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