“ナイトメア・アリー” ★★☆ 監督:ギレルモ・デル・トロ |
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督が、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムのノワール小説「ナイトメア・アリー−悪夢小路−」を再映画化したサスペンスとのこと。 舞台は1939年のアメリカ。 欲にかられた人間はどうしようもなくなる、という典型的なストーリィ。 ケイト・ブランシェット演じるリリス・リッターという女性がまた妖しい。いったい何を企んでいるのか、スタンをどう操ろうとしているのか。 最後、・・・の身となったスタンが足を向けたのは、またもや別の見世物一座。 全般的に画面は暗いのですが、ケイト・ブランシェットの登場、彼女が演じるリリス・リッター顔を明るく照らす趣向が、なおさら不気味さを引き立てていました。 軽く面白いと言えるような作品ではありませんし、スタンに同情を覚える気もしませんが、スタンの身になれば何故こんな愚かな失敗をしたのかと自虐するしかないのでしょう。 2022.03.30 |