真夜中の自然史博物館で、展示されていた骨格だけの恐竜、蝋人形たち等々が動き出し、警備員に雇われたラリーは恐怖と悪戦苦闘に陥れられる、というストーリィ。
コメディと説明されていましたのでホラーとは思っていませんでしたけれど、もう少しホラー的要素があるかなと期待していたのですが、やっぱりコメディ。それもベン・スティラー主演ですから、アイデアは面白いものの、どちらかというとこぶりなコメディ。
失業中のラリーは、離婚した元妻と暮らしている愛する息子ニッキーとの繋がりを失うまいと、なんとか定職を得ようとする。その結果得たのが、自然史博物館での深夜勤務の警備員仕事。ところがとんでもないことに。こんな仕事冗談じゃないと思いつつ、息子ニッキーを失望させたくないと続ける羽目に。
思わぬ事件も起こりますが、ラリーの奮闘によってようやく事件も落着。そのうえ父親への尊敬をニッキーから勝ち得るというおまけつき、という父子のほのぼのストーリィでもあります。
両親が離婚、父親が甲斐性なし、子供たちは深い失望というパターン、今の米国社会には多いのかなぁ・・・。
作品としてはそれ程の格のものではありませんが、懐かしい俳優が脇役として登場しているのが映画ファンとしては嬉しい。
まずロビン・ウィリアムズ。蝋人形のセオドア・ルーズベルト大統領に扮しています。ベン・スティラーとの掛け合いの部分、温かみがあって好いですねぇ。
あっと思ったのは、ラリーの前任警備員セシル役。なんとディック・ヴァン・ダイクじゃないですか。さらにその仲間役がミッキー・ルーニー。ディック・ヴァン・ダイクが演じる悪役は、なかなかの巧者ぶりでお見事。
2007.04.15
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