“ナニー・マクフィーの魔法のステッキ” ★★
NANNY MACPHEE
(2005年アメリカ/イギリス/フランス映画)

監督:カーク・ジョーンズ
原作:クリスティアナ・ブランド(「ふしぎなマチルダばあや」)
脚本:エマ・トンプソン
出演:エマ・トンプソン、コリン・ファース、ケリー・マクドナルド

 

人気作家クリスティアナ・ブランド「ふしぎなマチルダばあや」をエマ・トンプソンが自ら脚本・主演したファンタジー映画とのことです。

葬儀社を営むコリン・ファース演じるブラウン氏の悩みは、悪戯好きな7人の子供たちを残して1年前に妻に死なれたこと。おまけに、生活費の援助を受けている亡き妻の伯母からは援助継続の条件として1ヶ月以内の再婚を命じられていること。
次々と辞めてしまう乳母に頭を抱えているところ、突然やってきたのが、不気味な容貌で気味悪げなマクフィー。
しかし、その新しいナニー(乳母)のマクフィーは、不思議な魔法の杖を持っていた。次々と子供たちの悪戯を上回る事態に、子供たちは次第に従順な良い子の姿を取り戻していく。

乳母となれば思い出すのはもちろん“メリー・ポピンズ”。そして私にとっては子供の頃に好きだった、ジュリエット・ミルズ主演のTVドラマ“ぼくらのナニー”。
本作品はこれらと同じ流れにある子供たちとナニー(乳母)との物語。いかにも英国的です。ちょっと異なるのは、マクフィーが左右繋がったゲジゲジ眉、大きなイボ、一本唇の間から突き出た1枚の出っ歯という、不気味な容貌を備えているところ。
しかし、これにも見事な仕掛けがあったのです。

ハッピーエンドとなる最終場面は、ストーリィへの感動、場面の美しさ、そしてメイドのエヴァンジェリンとマクフィーの美しさが揃うという見事な幕切れ。
このナニー・マクフィー、メリー・ポピンズに優るとも劣らない、魅力に溢れた乳母像であることに間違いありません。
主演のエマ・トンプソンはもちろん、コリン・ファース
も相変わらず良い。

2007.01.29

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