“ラブソングができるまで” ★★ 監督:マーク・ローレンス |
80年代に一世を風靡した人気バンドの“ポップ”。そのヴォーカルで今はその過去の栄光だけで世を凌いでいるアレックスが主人公。 それまで知りもしなかった2人、しかもお互い過去に癒しがたい傷を持つ身。その2人が一緒にラブソング作りに励み再び夢を膨らませるというストーリィですから、結末は予想がつくというもの。しかも、アレックスについてはヒュー・グラントらしく中盤には自己中心な姿をみせ、最後に思い直して優しい面を見せるという定例パターン(私が思うには)。 ドリュー・バリモアのラブ・コメディは今まで小娘といった役柄が多かったのですが、今回は過去に恋愛で深い傷を負い未だにその想いから抜け出せないでいる女性という役柄で、ぐっと大人のしっとりしたラブ・コメディを味わわせてくれるところに見応えがあります。 なお、エンディングのタイトルロール、その後の2人の様子が画面と画面下部の文章で紹介されます。これがちょっと面白い。本編が終わったからといってこの部分をどうぞお見逃しなく。 ※しかしなあ、あの仏陀を歌作りに利用している人気女性歌手、いくらなんでも仏教に対する冒涜だ、と言いたくなります。イスラム教徒に比べ仏教徒は鷹揚なのかしらん。 2007.05.01 |