初めての映画ストーリィと思っていたのですが、ジェームズ・サーバーの短編小説を基にしたダニー・ケイ主演の名作コメディ「虹を掴む男」のリメイク版なのだそうです。
(「虹を掴む男」の作品名は勿論知っていましたが、観たことはなし)
ニューヨークに本社がある雑誌「LIFE」で写真管理部という地味な部署に勤めているウォルターは、地味で単調な生活を繰り返している男性。
どの位というと、同僚女性のシェリル・メルホフが登録しているネット紹介会社に仲介を申し込もうとしたところ、自身の経験欄が空白であるという理由で、申込ボタンが反応しないくらい。
そのウォルター、時折、自分がヒーローになって活躍するシーンを空想して固まってしまっては、皆に呆れられる始末。
そんな中、LIFE社が吸収合併されることとなり、多数の社員が解雇される見込み。また雑誌も間もなく休刊となる予定。その最終号を飾る筈のネガが行方不明になっていることをウォルターが気付きます。
そこからウォルター、問題の写真を撮ったカメラマンをつかまえようと動き出しますが、それは思わぬ大冒険、ウォルター自ら世界各地の見知らぬ土地を巡るという旅にと繋がります。
ニューヨークからグリーンランドへ飛んだのを皮切りに、アイスランド、ヒマラヤへと、普通には行かないような土地へとウォルターを誘う旅。
これはもう、男(いや、男だけではないか)ロマン、男の夢、といった具合。雄大な自然の姿に我忘れる思いです。そもそも、それに惹かれて本作品を観に行ったのですが。
そんな冒険を経て、冒頭ではぱっとしない男性だったウォルターが、最後に想う女性=シェリルに再会したときには、自信たっぷりな男性になっていたところが嬉しいところ。
監督および主演のベン・スティラー、中々やりますな。
2014.03.23
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