ジム・キャリーの過剰と言っても良いくらいの、芸達者ぶりが満喫できる一作。
ジム・キャリー演じる主人公フレッチャーは、嘘をつくのもなんのその、という調子の良い弁護士。妻オードリーとは既に離婚済みですが、一人息子マックスをとても愛している。しかし、ついついマックスにも、約束破りばかりしているという父親。
そんなマックスが、誕生日に祈ったことは、パパが24時間だけ嘘をつかないでということ。そのマックスの願いが叶ったものだから、フレッチャーはたまらない。
嘘をつけないどころか、本音を語ってしまう自分の口を押さえようと、七転八倒を繰り返すばかり。顔を歪め、身体を悶えて苦しむその有り様は、まさにジム・キャリーならではのおかしさです。まさに演技過剰と言いたくなる程。
フレッチャーのその日の仕事は、離婚に伴う財産分与請求裁判。
しかも、浮気しまくりの蓮っ葉女房という原告側の弁護士、というのですから、フレッチャーの苦悶ぶりはこれ以上はないという程高まっていきます。
しかも、元妻オードリーには、再婚話が進んで、マックスと共にボストンへ行ってしまう、という。
コメディですから、結末は予想がつこうというものですが、最後へのもって行き方が凄い。ジム・キャリーのパワフル演技に全く引けを取らず、最終クライマックス場面も相当にパワフル。
この辺り、まさにアメリカ映画ならではのものです。
ビデオの最後はNG付き。これぞジム・キャリー!といった1巻です。
2002.01.26
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