“幸せの教室” ★☆ 監督:トム・ハンクス |
勤務しているスーパーから突然クビにされた主人公。理由はどうも大学卒ではないため、その会社では昇進の可能性がないからと、何やら判ったような判らないような理由。
長年海軍でコックとして働き、妻とは離婚して自宅のローン返済にも苦労しているところ。何とか雇用継続して欲しいと訴えても、会社の上司はヘラヘラと笑うばかり。 そんな中年男ラリー・クラウンが、一念発起して大学に通うと決心、選んだ講座がスピーチと経済学。 そのスピーチ講座のやる気のない講師役がジュリア・ロバーツ。彼女もまた、文筆業とは名ばかりでネットでエロ写真ばかり見ている夫にほとほと嫌気がさしているところ。 トム・ハンクス演じるラリー・クラウンは、生真面目で誠実な男性、いかにもトム・ハンクスらしい役柄。 一方のジュリア・ロバーツは、当初ヤケ気味だけれど、ラリーたち生徒たちと交わるうちに笑顔と輝きを取り戻す女性といった、これまたいかにもジュリア・ロバーツらしい役柄。 大学に入学し、女子大生のタリアら若い友人たちを得ると共に、学んだ経済学を基に生活の仕切り直しを決行したラリー・クラウンが、新たな喜びと新しい人生のチャンスを手に入れるというストーリィ。 感動作は感動作なのでしょうが、トム・ハンクスらしい役柄を演じるトム・ハンクスと、ジュリア・ロバーツらしい役柄を演じるジュリア・ロバーツを観る楽しみ、と言い切ってしまって良いのではないかと思う作品でした。 2012.05.13 |