“憐れみの3章 ★☆
Kinds of Kindness
(2024年イギリス/アイルランド映画)

監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリッポウ
出演:エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルィン

 

予告の案内文を読んでも内容がよく掴めなかったのですが、エマ・ストーン、ウィレム・デフォーが出演している作品なのだから、一応観ておこうかと考えた次第です。

しかし、よく分からず・・・・・、難解にして、実にシュール。

ひとつの映画作品ではありますが、中身は全く別な3つのストーリー。
その3話を、同じ俳優たちが演じています。

一番目の話は、ホモ関係にもあるらしい上司(デフォー)からの違法な命令を断った男(プレモンス)が仕事も家庭も祟れてしまい、もがく様子を描く。唯一の希望として縋った女性(ストーン)もまた事故に遭い・・・・。

二番目の話は、調査活動で海外に赴いていた妻が遭難、夫である警官(プレモンス)は仕事中も妻のことが気になって仕方ない。しかし、幸運にも妻(ストーン)は救助されて戻ってくるのですが、外観は同じでも中には妻ではない、と疑いだし・・・・。
義父(デフォー)は娘のことを心配するのですが、妻は父親より夫を優先。

三番目の話は、夫と娘を捨てて新興宗教?にのめり込んだ女性(ストーン)が主人公。
主宰者(デフォー)の指示のもと、同僚の男性(プレモンス)と特殊な能力をもった女性を探し続けているのですが・・・・。

いずれの話も、共通点は主人公のミス、あるいは油断等々の選択ミスにより、とんでもない結果が引き起こされる、というもの。
ユーモアといえばユーモアかもしれませんが、かなり自虐的、自沈的なユーモアだなと思います。楽しいとは、とても言えず・・・。

2024.10.02

           


   

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