偏屈な劇作家と隣に引っ越してきた少女との交流を描く、ヒューマン・コメディ。
ロサンゼルス在住のイギリス人劇作家ピーターが現在抱えている問題は2つ。
ひとつは妻のメラニーがしきりと子供を欲しがっていること。もうひとつは、現在執筆中の芝居の台本が、子供の部分をうまく書くことが出来ず行き詰っていること。
そのうえ不眠症に悩まされ、近所の家が飼っている犬の吠える声に余計苛立っている。
そんな状況下、隣に脚の悪い少女と母親が引っ越してきます。メラニーはすぐ2人を歓迎し、少女エイミーの子守を買って出ますが、子供嫌いのピーターは不満顔。
しかし、脚本がうまく進まない中そんなことも言っておられず、ピーターはエイミーのしゃべる言葉からヒントを得ようとします。しかし、エイミーから想像力、演技力が足りないと言われ、ピーターは真剣にエイミーのお茶会ごっこに付き合います。それから、2人の間に友情と言うべきものが・・・。
脚の悪いことなど気にせず子供らしく楽しもうとエイミーを励ますピーターとメラニー、それと反対に脚の悪い故に過保護なエイミーの母親。子供っぽく激昂するピーターに対し、社会常識を踏まえて冷静なメラニー。呆けたメラニーの母親とピーターの関係。
そして、ピーターの分身の如く夜中近所をうろつく偽ピーター。
単純に笑えるような明快なコメディーではなく、登場人物ひとりひとりの抱えている思いが切々と伝わってくるドラマ。
ピーター役のケネス・ブラナー、メラニー役のロビン・ライト・ペンがいい味を出していますが、映画初出演のエイミー役スージー・ホフリヒターもお見事。
2005.08.02
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