“ヘルボーイ”
HELLBOY
(2004年アメリカ映画)

監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:ロン・パールマン、ジョン・ハート、セルマ・ブレア、ルパート・エヴァンス

 

予告編を見て面白そうだと楽しみにしていたのですが、結果的には期待外れだった作品。

第二次大戦末期、敗色濃厚なナチスは怪僧ラスプーチンを使って冥界の力を操り起死回生を図ろうとしていた。
その時はアメリカ軍がその現場を急襲して彼等の計画を阻止したが、アメリカ軍に協力していた超常現象学者のブルーム教授はその現場で角を持つ真っ赤な裸の魔物の子を見出す。どうも、暫く開いていた冥界との扉から産み落とされた存在らしい。その魔物の子はヘルボーイと名づけられ、ブルーム教授の息子として育て上げられます。
そして成長したヘルボーイは、今はFBIの極秘機関・超常現象調査防衛局の一員として、再び冥界の力を呼び出し現世を破壊しようとするラスプーチン一味と対決することになる、というストーリィ。

「ゴースト・バスターズ」のような面白い作品かと思っていたのですが、相手がナチス残党というところが古めかしい。結局対決する相手は、その一味と、一味が冥界から既に呼び寄せていた怪物に留まり、ストーリィの膨らみもなかったという次第。
容姿はまさに魔物ですが、ブルーム教授に息子として愛されてきたためにその中身は人間とまるで同じであり恋に悩んでいる、というのがもうひとつのストーリィネタですけれど、どちらにせよ中途半端、踏み込み不足という印象が強い。

まぁ、こうした結果になりがちな映画だったと言えます。

2005.04.23

      


  

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