“ハリー・ポッター”シリーズ最終巻=第7巻の映画化。
今回に限り、前編・後編という2回仕立てです。
(Part1)
ストーリィはもはや、ヴォルデモートとハリーたちとの最終決戦というに尽きます。前編はその前哨戦というか、本決戦の前の土俵慣らし。
したがって、ホグワーツ魔法学校は、ハリーらがいないという状況下でちょっと出てくる程度に過ぎません。
ハリー、ハーマイオニー、ロンといういつもの3人組が時に仲違いして分裂しながらも、ヴォルデモートの残る分霊箱の在り処を見つけそれを破壊するため、英国の荒野を彷徨する、という展開。
したがって、後編を観るつもりがないのなら前編だけ観てもそうは面白いものではありませんし、あくまで後編への期待を盛り上げるための前編、と思います。
なお、「ジェーン・エア」や「嵐が丘」などの英国文学が好きな方なら、前編で披露される英国らしい風景には惹かれることでしょう。私にとっては予想外の楽しみでした。
2010.11.20
(Part2)
正直なところ、これでやっと終わるか、というのが観る前からの思い。
原作小説が2000年第1巻「賢者の石」の読書を皮切りに2008年の最終巻読了まで8年間、映画が2002年から2011年まで9年間と、長かったですからね〜。
さてストーリィ。
ヴォルモートに組する魔法使いたちが一斉にホグワーツに攻めかかり、激闘というべき最終決戦の火ぶたが切って落とされます。
これまでにない壮大なスケールで、激闘の様子が画面いっぱいに繰り広げられていきます。
ただし、途中から闘いばかりとなった本シリーズ、その最終決戦となればこの壮大さも当然のことかと思います。
結局は闘いの最終幕であり、結末はもう知っている訳で、所詮その限りの面白さに留まった、という印象です。
あぁこれで終わりか、やっと終わったか、というのがこのPart2の最終感想。
2011.07.16
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