「ライラの冒険シリーズ」第1巻、「黄金の羅針盤」の映画化。
原作を読んだときにはその判り難さあって印象に残った作品ですが、さて大宣伝している映画化の出来はどうか。
結論から言うと、良い出来だったと思います。
まずライラ役として抜擢されたダコダ・ブルー・リチャーズ、なかなか魅力的です。また、敵側のコールター夫人を演じるニコール・キッドマン、悪役として美しく輝いています。
そしてストーリィ、テンポ良く進み、意外や意外、ストーリィ展開が判り易い。百聞は一見に如かず、という効果でしょう。
一人一人ダイモン(守護霊)をもつ人間のいる世界、よろいをきたクマ(イオレク・バーニソン等)の存在、そして魔女たち(セラフィナ・ペカーラ等)。
この世界にただ一つ残された真理計、その黄金の羅針盤をただ一人読み解かすことのできる少女ライラ。
教権側に拉致された友人を救うため、ライラはジプシャンたちと共に北の極地を目指す冒険に旅立つ、というストーリィ。
満足しつつ観終った後、暫し考えました。本当にこのストーリィ、理解できたのか?と。
この「ライラの冒険」ストーリィは、第3巻目の「琥珀の望遠鏡」の最後に至ってようやく全体ストーリィが判るという厄介な代物なのですから。
「黄金の羅針盤」はその最初の三分の一に過ぎません。
さぁ、あと2巻分、無事映画化されるのかどうか。期待したいと思います。
2008.03.01
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