“エクソダス:神と王” ★☆ 監督:リドリー・スコット |
旧約聖書の「出エジプト記」に題材を取った歴史スペクタクルということですが、観る側としては1956年セシル・B・デミル監督作品「十戒」のリメイクと感じざるを得ず。したがって、どうしても比較して観てしまいます。 まずキャスト、「十戒」がチャールトン・ヘストン、ユル・プリンナー、アン・バクスター、エドワード・G・ロビンソンと錚々たる顔ぶれだったのに対し、本作で存在感が目立つのははクリスチャン・ベイル止まり。 一方ストーリィはと言うと、「十戒」が単純明快だったのに対し、本作はかなり複雑。なにしろ、ヘブライの神とモーゼがいささか対立関係にあり、そしてモーゼとラムセスも立場上ということで対立し合うのですから。つまり、モーゼは神と対立しながらラムセスとも対立するという複雑な立場。 スケールの大きい歴史スペクタクルですけれど、「十戒」のような名作にはなり得ず、というところでしょうか。 2015.002.01 |