“エターナル・サンシャイン” ★ 監督:ミシェル・ゴンドリー |
かなり込み入ったシリアスなラブ・ストーリィ。 バレンタインデー直前の日、ジョエルは一通の手紙を受け取る。そこには喧嘩別れした恋人クレメンタインについて、「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」と書かれていた。 決して楽しいとか感動に涙するという作品ではないし、ケイト・ウィンスレット演じるクレメンタインも本当に理想的な恋人かどうか疑問をもってしまうのですが、恋人、そして彼女との思い出に対する切実な思いが描かれていて、その点には胸熱くなります。 なお、ラクーナ社のバイト社員で、クレメンタインの美しさに惚れ、彼女がジョエルの記憶を消した後ジョエルとの思い出を利用してクレメンタインの恋人に収まるパトリックという若者がいるのですけれど、こんな人間がいたらたまったものじゃない。そのぐらいだったら記憶をとどめておく方がマシ、と思います。 冬の海岸でジョエルとクレメンタインが知り合うシーン、2人の心象風景に見事にはまっていて、印象に残るいいシーンです。 2005.12.25 |