コヨーテ・アグリーとは、セクシーな女性がカウンターで踊りまくる、狂乱と刺激に充ちた酒場。
そんな宣伝に惹かれてずっと関心を持っていたのですが、漸く観た、というところ。
コヨーテ・アグリーの刺激的な場面ばかりが強調されていたので、さも過激な内容かと思っていたら、ストーリィはオーソドックスな青春+恋愛ストーリィ。
主人公はヴァイオレット、歌手を夢みて都会に出てきますが、田舎娘には都会の現実は厳しい。所持金も少なくなり、飛び込んだ働き場所がコヨーテ・アグリーという訳。
このヴァイオレット、歌手を目指しながらステージ恐怖症、都会で知り合った青年ケヴィンらに励まされ、ついに歌手としてデビューを飾るというストーリィ。
コヨーテ・アグリーは、さしづめ、小娘だったヴァイオレットが一皮剥けるための試練の場所だったと言えるでしょう。
刺激的なコヨーテ・アグリーに対して、純真過ぎる位のラブ・ストーリィが対照的で、楽しませてくれます。
何と言っても魅力はコヨーテ・アグリーの享楽的な大騒ぎの場面ですけれど、挿入歌である“リアン・ライムス”もなかなか聴かせてくれます。
2003.02.23
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