“シンデレラマン” ★★★ 監督:ロン・ハワード |
米国の大恐慌時代、貧困にあえぐ状況から家族のため再びリングにあがった実在のボクサー、ジム・ブラドックを描いた作品。 ボクサーとして一度は道を閉ざされた人間が再び立ち上がってチャンピオンに挑むというストーリィは「ロッキー」に似ますが、本作品はエンターテイメントではなく、生活そして家族を背景にしたしみじみとした作品であるところが素晴らしい。 ストーリィ自体、恐慌時代を背景に実在のジム・ブラドックの姿に希望を繋いだ人々の姿を描いて深い感動を覚える作品ですが、ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティの素晴らしさを堪能できるところが嬉しい。 ※DVDでは実際のジム・ブラッドックのヘビー級タイトル戦の解説に、作家のノーマン・メイラーが登場していました。かつて「鹿の園」「裸者と死者」を愛読したことがあり、とても懐かしく感じました。 2006.02.23 |