“キャプテン・フィリップス” ★★☆ 監督:ポール・グリーングラス |
現実に2009年、ソマリア沖で海賊の襲撃に遭い人質に取られた後、アメリカ海軍特殊部隊“SEALS”によって救出されたアメリカ船籍マースク・アラバマ号の船長リチャード・フィリップス氏の回顧録「キャプテンの責務」を基にした、実録サスペンス。 ケニアへ援助物資を運ぶ途中のマースク・アラバマ号は4人のソマリア海賊に襲撃され、船長が彼らを引き付けている間に、他の乗務員が逆襲して4人を撃退。しかし、小さな救命艇に乗り込んだ海賊4人にフィリップス船長は、人質にされてします。 ごく普通の船員たちと武器をもったソマリア海賊たち。したがってアクション映画のような戦闘が繰り広げられる訳ではありませんが、それが現実に起こったことであるだけに、迫真性に溢れたサスペンスになっています。 事実はフィクションに優る、現実に起きたサスペンスは架空のアクションサスペンスに優る、と言うに尽きる迫真性に満ちたフィクション。主演のトム・ハンクスはこれ以上ないというくらいの名演技です。 2013.12.01 |