“シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ”★★
Captain America:Civil War
(2016年アメリカ映画)

監督:アンソニー・ルッツ、ジョー・ルッツ
脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー

出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、チャドウィック・ボーズマン、エミリー・ヴァンキンブ

 

一応“キャプテン・アメリカ”の第3弾ということですが、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に続くストーリィともなっています。
今回は、あろうことか“アベンジャーズ”チームが意見を異にして真っ二つに分かれ、そのうえ2派が壮絶に激突するという信じ難い展開。それはそれで観応えあるのですが、良いのだろうかと思わぬでもなし。

世界の危機を何度も救ってアベンジャーズ、でもその度に世界中の都市が破壊的損害を受けてきたという訳で、その存在自体が危険と言えるアベンジャーズを国連の監視下に置くべきという意見が世界中で大きくなります。
アベンジャーズを守るためその要求に応じて国連の支配下に入ろうという意見の筆頭がアイアンマンことトニー・スターク。それに対して国連の支配下に入ったら国連の都合で力を使わせられる羽目になりかねず到底受け入れられないという意見の筆頭がキャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャーズ。
そんな中、アベンジャーズを監視下に置く協定締結の場である国際会議を標的にしたテロ事件が発生、犯人としてスティーヴの旧友であるウィンター・ソルジャーことバッキーが指名手配されるに至ります。
バッキーの無実を信じてバッキー奪回に動いたスティーヴたちが不法者として指名手配される一方、アベンジャーズを守るためスタークたちはスティーヴたちの逮捕に動きます。
ここに至って、2派に分かれたアベンジャーズが敵味方に分かれて激突するという展開へ。

ところで今回の作品、ストーリィ的には「ウルトロン」の続きであると同時に「キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー」の続きにもなっているのですが、どちらのシリーズと考えるべきなのか。
アベンジャーズ集合といってもハルクとソーの2人を欠いていますし、アベンジャーズチームとしての戦いではない。一方、「ウィンター・ソルジャー」から直接繋がるストーリィですし、主役はアイアンマンとキャプテン・アメリカが
張り合う様子であるとはいうものの、どちらかというとキャプテン・アメリカを正論者としている点でやはり“キャプテン・アメリカ”シリーズ第3弾と位置づけた方が適切なようです。
なお、新しく2名の超人ヒーローが新規参入。もっともハルクとソーがいなくて寂しい分、一時的な代役かもしれませんが。

ともあれ本作を含む本シリーズ、ヒーローたちはお馴染みのキャラクターばかりですし、各人が個性的な能力の持ち主ばかりであるという点からも、娯楽作品としてはたっぷりSFアクションを楽しめる作品であることに間違いありません。
その中で、生身の女性でありながら超人たちに引けを取らない活躍を見せ、他のメンバーよりちょっと大人なブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ役のスカーレット・ヨハンソン、好きだなぁ。

2016.05.01

       


  

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