“ブレット・トレイン” ★☆
(2022年日本映画)

監督:デヴィッド・リーチ
原作:伊坂幸太郎
脚本:ザック・オルケウィッツ
出演:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラーいこいーるジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路、真田広之、マイケル・シャノン、サンドラ・ブロック

  

 ユニークな殺し屋たちが数多く登場して交錯する伊坂幸太郎原作、「グラスホッパー」に続く「マリアビートル」の映画化。
 原作はそもそも、殺し屋たちのスラップスティック・コメディという趣向なのですが、こうも目の前(スクリーン)で殺し合いが次々と繰り返される展開となると、コメディ部分が吹き飛ばされてしまっている、という印象です。
日本映画であればまた違う印象もあったかもしれませんが、こうした格闘シーンに慣れ過ぎてしまっている米国映画ですと、こういう印象になってしまうのだろうなぁと感じるところです。

 おまけに日本の新幹線内での出来事なのですが、これって本当に東海道新幹線なの?と思うほど、相当に滅茶苦茶。まあ、そこは異次元、パラレルワールドが舞台と理解した方がよさそうです。列車名も「ゆかり号」という名前ですし。

 主役のブラッド・ピットに関しては可も不可もなし、という処。そもそも配役が適切であったのかというところも疑問です。
 一方、原作では極めつけに憎たらしい存在であった「王子」役のジョーイ・キングも今ひとつ。特に最後、王子の始末の付け方も物足りず、です。

 率直に言って、まぁこんなところか、という評価です。

2022.09.05

  
※原作 → 「
マリアビートル

        


  

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