“メリダとおそろしの森” ★★ 監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン |
ディズニー/ピクサーによるアニメ。ピクサーはやはり魅力です。3Dというだけでなく絵に立体感があるからでしょうか。登場人物たちの表情がより人間に近く感じられることもあります。
さてストーリィ。中世スコットランドのとある王国。王女のメリダは弓矢を手に野山を駆け回るのが大好きという活発な少女。ところが年頃になると突然に母親のエリノア王妃から行儀作法についてうるさく言われるようになり、揚げ句のはていきなり婿選びを強要されたのですから堪りません。 森に逃げ出したところ、鬼火に導かれるようにして行き着いたのが魔女の小屋。そこで母親の気持ち、ひいては自分の運命を変えたいと頼んだことで、予想もしなかったことが起こります。そもそも森と人間の間には魔法を使ってはならないという掟が存在したというのですが、メリダには与り知らぬこと。 後悔先に立たずというところですが、元に戻すため母王妃を伴ってメリダの冒険が始まりますが・・・・。 「おそろしの森」という題名から、どんな恐ろしいことが起きるのかと思ったのですが、その結果はいかにもファンタジーアニメらしいもの。その点は不満ですが、苦難の冒険を通じて母娘の気持ちが通い合い、メリダが自覚と責任という点で大きな成長を遂げるというストーリィの根幹は見応えあるもの。 メリダの勇敢さというより、母娘の絆の強さ、愛の深さが見どころです。 ※とはいえ、本ストーリィが始まる前に、全く別のアニメ映画ではないかと誤解を招くようなアニメ短篇を入れるのは止めて欲しいもの。シネコンの部屋を間違えたかと思い、一度外へ出て確かめてしまいました。そういえば前にも一度あった気がする・・・。 2012.07.29 |