デジタルリマスター版が再上映されていたので、20年余ぶりの再鑑賞。
1984年、イギリス北部の炭坑町が舞台。
父親も兄も炭鉱労働者という、労働者一家。母親は既に亡くなっており、認知症らしい祖母の世話は次男ビリーが担っている。
ある日、通っているボクシング教室のホールを、女の子たちのバレエ教室が共同使用することになり、元々踊りが好きなビリーはバレエに惹きつけられます。
そのままバレエの練習に飛び入り参加したビリーは、ボクシング教室ではなくバレエ教室の方に参加するようになる。
そのビリーにバレエの素質を見出したウィルキンソン夫人は、ビリーにも隔てなく、むしろ熱心に指導するようになるのですが・・・。
炭鉱労働という仕事、この炭鉱町しか知らない父親や兄の元、ビリーがバレエに夢中になる気持ちはなかなか理解されない。
しかし、ビリーが一生懸命踊る様子に、父親は心を動かされます。
自分が知らない、縁もない世界に息子が飛び込もうとしているのを理解する、というのは大きな努力が必要なことだと思います。
それでも息子の未来のため応援しようと決めた父親の姿には感動します。
なお、ウィルキンソン先生役のジュリー・ウォルターズ、ビリーと一緒に踊るシーン等々、さすが芸達者、お見事と唸らされます。
今ならビデオで見ることも可能でしょうけれど、映画館で観るのはやはり格別なものがあります。
2024.10.09
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