何だかんだと積み重なって、「美女と野獣」の映画は本作が4作目。
これまでと違うのは、ミュージカル仕立てのファンタジーロマンスになってるところ。
その所為か、小道具に替えられた召使たちもそのままの姿で大活躍です。 なお、ストーリィ上珍しく、父親が野獣と交わした約束によりベルが野獣の城に出向くのではなく、父親を助けるためベルが自ら城へ出向くというところがこれまでの作品と異なっていましたね。
まぁミュージカル映画としてはこんなものかなぁと一応は評価する気分で観ていましたが、感想が一変したのは、村人たちが野獣の住む城に押しかけてくる以降の部分を観て。スリリングでスピーディな感動がありました。
ちなみにこれで観た「美女と野獣」は次のとおり。
・1991年のディズニーアニメ「美女と野獣」(2011年DVD鑑賞)
・1946年のフランス映画版「美女と野獣」(2011年DVD鑑賞)
・2014年のフランス・ドイツ映画版「美女と野獣」(2014年映画館鑑賞)
本作を含めこれまで観た4作で一番素晴らしいと思うのはやはり1946年のフランス映画です。
単に外見だけでなく、身の内まで野獣になったという哀しみが描かれていましたから。他の作品にはそうした部分は見受けられず、同作とつい比較して深さという点では物足りないなぁという思いが残るのです。
2017.04.22
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