“アリー/スター誕生 ★★☆
A star is born
(2018年アメリカ映画)

監督:ブラッドリー・クーパー
脚本:エリック・ロス、ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ
出演:レディ・ガガ、ブラッドリー・クーパー

 

「スター誕生」といえば、ハリウッドで何度かリメイクされた映画の定番。
すぐ頭に浮かぶのは、ジュディ・ガーランド主演「スター誕生」ですが、残念ながら観ていないかな?

今回主役のアリーを演じるのはレディー・ガガ、というのが注目点。
そして、もうひとりの主役を演じるだけでなく監督も務めたのは、「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・スナイパー」主演のブラッドリー・クーパーというのですから、こちらも驚き。

さてストーリィ。
歌手を目指しながら、顔だダメ、鼻が大き過ぎるとして曲作りも歌唱力も評価されず、ウェイトレスをしながら場末のバーで歌っていたのがアリー。
そのアリーを見出したのは、ライブ公演帰りに偶然そのバーに入った、人気ミュージシャンのジャクソン。
そこから、ジャクソンとアリーの恋愛模様、アリーが歌手としてスター街道を上っていく姿、そしてその一方で、ブラッドリーが身を持ち崩していく姿が描かれていきます。

これからスターの階段を上っていく歌手と、人気歌手の座から滑り落ちていく歌手。出会ったその時だけなら良いのでしょうけれど、恋仲になり一緒にいるというのは難しい、悲劇といっても良いのかもしれません。
そして、文字通りジャクソンにとっては悲劇の道が待ち受けています。

ストーリィそのものは感動的なものですが、何度もリメイクされてきたようにそう珍しいものではありません。
何よりも本映画が圧巻なのは、レディー・ガガの歌声、主演を演じた彼女の演技に賭ける本気度と言って過言ではありません。
観応えある、価値ある一作。お薦めです。

2018.12.23

         


   

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