“ルパン” 
ARSENE LUPIN
(2004年フランス/イタリア/スペイン/イギリス映画)

監督:ジャン=ポール・サロメ
原作:モーリス・ルブラン
脚本:ジャン=ポール・サロメ、ローラン・ヴァンショー
出演:ロマン・デュリス、クリスティン・スコット・トーマス、パスカル・グレゴリー、エヴァ・グリーン

 

モーリス・ルブラン原作のルパン・シリーズ生誕100周年を記念して製作されたアドベンチャー・ロマンとのこと。
しかしなぁ、このルパン、まるでコソ泥といった印象で、恰好良さも大胆不敵さもまるで感じられないのですよ。
見る前にDVD表面の説明書きを読んだ時点でそれは感じられていたこと。
それを判ったうえで観たのですから何をか言わんや。

コソ泥風なのは、ルパンまだ駆け出しの頃という設定なので、仕方ないかもしれない。しかし、勝手に父親を作り出してその死んだ筈の父親との死闘などというストーリィは作り上げて欲しくないですね、保守的ファンとしては。

本ストーリィのベースは「カリオストロ伯爵夫人」らしいのですが、もう30年以上も前に読んだ作品なのでまるでストーリィは憶えておらず。したがって、原作と比べてどうなのかはまるで判りません。
率直に言わせてもらえれば、お薦めしない映画です。ルパンらしい面白さを味わえないというのがその理由。

2006.08.20

  


   

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